2007年 04月 10日
「長編映画では監督が神、ドキュメンタリーでは神が監督」
ドキュメンタリーの巨匠アルバート・メイスルズ、フィクションと真実とのあいまいさに苦言 - 米国
【ロサンゼルス/米国 9日 AFP】80歳という年齢で、半世紀もの間革新的な映画を撮り続けてきたアルバート・メイスルズ(Albert Maysles)は、まさにドキュメンタリーの王と言えるだろう。
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(c)AFP/Getty Images Paul Hawthorne
この記事にも引用されている、アルフレッド・ヒッチコックのこの言葉は、とても深い。
確かに、メイスルズが言うように、最近のドキュメンタリーの中にはフィクションと真実とがあいまいのものが目立ちます。それは、単館でロードショーされているような、比較的観客の目にとまりやすいものの中に多いのではないでしょうか。
このメイスルズに対するインタビュー記事の中の行間にあるものは、ドキュメンタリーといいながら、監督のプロパガンダの発露になっていないか、という危惧です。やけに民主党に肩入れした、マイケル・ムーアの「華氏911」や、ゴア元副大統領が登場する「不都合な真実」など、やや特定の政治色に染まってしまっている作品に人気が集まる、というのは、それこそ、ドキュメンタリーにとって、「不都合な事態」であることを、メイスルズは暗に注文づけをしているように思える、記事の内容です。
ただ、我々他国の者には、そんな特定の政治色の視点のものであっても、その国の今がわかる、今の地球がわかる、という点においては、とても参考になる場合もあります。その意味では、我々は監督の意図するところを注意深く気にしながら、ドキュメンタリー作品を見るべきなのでしょう。
この記事は、ドキュメンタリー作家に限らず、日本の映画作家に読んでほしい、内容の奥深さを感じました。AFPさん、これからもこんな記事を、たびたびでいいですから、提供してくださいね。
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登録日:2007年 04月 10日 01:03:43
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