「あるある」の遺したもの

W杯効果で2006年のビール消費量上昇 - ドイツ

【ドイツ 30日 AFP】2006年のドイツのビールの売上が前年より1.4パーセントの上昇を記録したことが29日、明らかになった。
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(c)AFP/JOE KLAMAR

AFPBB News


昨年のドイツのビールの売上げが、前年比1.4%のプラスになったとか。年々減少傾向にあるドイツビール業界では、ワールドカップがまたとない好材料となったのだろう。みんなビールを飲みながらサッカー観戦していたんだろうな。なんだか楽しそう♪

いっぽう3週間前あたりの日本では、スーパーの陳列棚から納豆がいっせいに姿を消し、もしかして納豆ブーム到来!? という過熱感があった。1月7日放送の『あるある大事典2』で、納豆によるダイエット効果について紹介されたためで、消費者の需要に応じきれない主力メーカーは、11日付で「おわび」広告を新聞各紙に掲載したほど。
現在家にテレビがない私は、その週何が起こったのか知らず、空っぽの陳列ケースの前でボーゼンとしていたが、やはり納豆を買いそびれたどこかの奥さんが「あ、やっぱり、『あるある』のせいね」とつぶやいたため、大体のことを理解した。

このままいけば納豆業界も大いに潤ったはずだが、残念ながらドイツのビールのようなわけにはいかなかった。放送内容のデータに捏造が発覚したからだ。

■結局はバラエティ番組

『あるある大事典』では、納豆のほかに、レタスの睡眠効果とか、味噌汁のダイエット効果とか、いろいろなテーマで架空データを採用していたことも取りざたされている。
結局スポンサーが降りて番組打ち切りとなったが、多くの視聴者は、どうせほかの番組でも似たり寄ったりなんじゃないの? と思っているのではないだろうか。

レギュラー番組だと、毎週新しいテーマを見つけ、これまでとは違ったものを見せなければいけない。でも、リサーチや実験には相当な時間がかかるので、そんなにポンポン量産できるわけがない……はず。健康情報を扱ってはいるものの、カテゴリーはバラエティだったりするし。落ち着いて考えれば、「軽々に鵜呑みにするのはいかがなものか」という結論に至るはずだが、「もっとキレイになりたい」、「健康でいたい」という気持ちがあると、つい「試してみようかなあ」となってしまう。

■情報に振り回されないで
以前取材したある内科医は、「いまや患者さんのほうがよく勉強しているよ。僕らが何か言っても、『テレビではこう言っていました』ってやり返されちゃうからね」と苦笑いしていた。また、年末の地下鉄で見かけたふたりのご夫人は、一生懸命腸内細菌について語り合っていた。テレビ番組の受け売りだというその話の内容は、日ごろ仕事としてヘルスケア情報にかかわり、資料を読んだり、医師などに取材している私から見て、わりとしっかり理解しているようだった。

健康情報番組は、自分や家族の健康に関心を持つきっかけとしてはとりあえず役に立っているのだろう。ただ一般の視聴者は、その内容の真偽を確かめる術はないし、健康おたくでもない限り、本や資料を独自に集めて調べるところまではいかない。テレビにはやらせがつきものだとはいえ、何度もデータを捏造し、人々の「きれいになりたい」、「元気になりたい」というささやかな願いを欺くのは許せないと思う。

また、今回の件で、健康情報全般に対して不信感が集まっているようにも感じた。健康情報番組の淘汰も、これを機に進むのではないだろうか。

私も関わる者のはしくれとして、いっそう勉強しないとなあ、と襟を正す思いです。そして視聴者や読者の方々には、「薬のように効果がある食品はない」ということをいつも憶えて、情報に振り回されないで欲しいと願っています。

カテゴリー[ セイカツ ], コメント[8], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 31日 18:48:47

コメント

そうですね。『みのもんた教』の信者は、治療し難いと嘆いていたお医者さんもいらっしゃいましたよ。毎日のように、コレが良い。こうやって食べよう。って、言ってくれますからね。参考になって、とても宜しいのですが、自分に合わないってところが、分かりませんから。
サプリメントも、常用するのはお勧めしていません。でも、時々私も飲んでます。今日は、風邪ひいてヘロヘロなので、オリーブ葉エキスを抗生剤と消炎剤と一緒に飲んでいます。
食べ物と、睡眠保温だけでは、明日の仕事に差し支えちゃうから、しょうがないよ。と、思うけど、ホントは抗生剤なんか使っちゃダメよね。

papimam @ 2007年 02月 01日 10:49:28

うちの母も、かる~く『がってん教』の信者かも。オンエア中に「今、テレビでこういってるわよ!あんたも見たら?」って電話かかってきます(汗)。ほんと、テレビの影響力ってものすごい。

それにしても今年の風邪はしつこいですよね~。私もヘロヘロ。治ったと思ったら、またこじらせたりして。papimanさんもどうぞおだいじに!

網野 @ 2007年 02月 01日 23:14:06

うちの親も「みのもんた」教ですね。特に自分が病気になるとそれが強くなるようです。仕方ないんで、もぉほっておいてますが・・・逆にそれが楽しみになるならいいかなと。
でも私が実家に行くと「みのもんた」紹介商品を持たせるのはやめて~!!
「あるある」がここまで問題になったのは、そこまで影響力を持っていた証明ともなりましたね。企業にも個人にも。
みぃーんな踊らされてしまって・・・。
作る側は気をつけないと・・・と私も気持ちを新たにしましたよ~。

prego @ 2007年 02月 04日 13:04:51

お土産にみのもんた紹介商品……母の愛ですよね~。
(きゃー、地震っ)
それにしてもテレビの影響力を改めて思い知った1件でした。
情報を発信する側のモラルって、ホントに大事ですよね。

網野 @ 2007年 02月 04日 21:00:19

うちの母も「みのもんた教」でしたが、脳梗塞で倒れました。ただし、月2回ぐらいは病院通いもしていた「薬マニア」でもあったのですが。
「あるある」は、他人事とすませられないいろんな問題をはらんでいて、なかなか書けずにいますが、「襟を正す思い」はまったく同感です。

medwriter @ 2007年 02月 05日 06:13:37

medwriterさんも「あるある問題」についてはいろいろな感想やお考えをお持ちだと思います。情報を発信する立場でもあり、受け取る立場でもあるので、ひとことでは言えない、複雑な思いがありますよね。。。
そのうち、medwriterさんのブログ『医療ライターズカフェ』でも取り上げられるのを待ちたいと思いますー。

網野 @ 2007年 02月 05日 18:16:19

大変ご無沙汰いたしました。chippokeでございます。
最近やっと生活が穏やかになり、心身ともに余裕がでてきましたので、久々にお邪魔にあがった次第でして・・・

先週、夫婦者三組で、神奈川は生麦のキリンビール横浜工場で、「ビール作り体験教室」を受講してきました。9時半から5時まで、昔のビール職人さんのやっていた工程そのままに、見学コースのはじっこの理科の実験室のような一画で、ひたすらビールの仕込みに励んでまいりました。酵母を入れるところまでを実習し、あと6週間、工場で発酵、貯蔵してもらって瓶詰めしてくれたものが宅急便で届く予定。ホップや酵母がビールを美味しくしているというだけではなく、健康にも良く保存のための知恵でもあったという事実に感嘆しました。そしてもちろんビール試飲つき!

お土産に売店でビール酵母を買ってきました。いわゆるサプリメントとして製品化してある奴です。ビール酵母というものも、アミノ酸やビタミンB群などを多く含む、まことに理にかなった健康食品であるなあ、という感想です。日常的に摂取するのも悪くないかと。ビールの形で摂取するのも?

chippokeのブログも再開いたしました。どうぞお越しくださいませ。

chippoke @ 2007年 04月 12日 17:45:27

chippokeさん~! ようこそ、ようこそ、お久しぶりです。

「ビール作り体験教室」、面白そうですね。大人の社会科見学みたいなのって、大好きです。myビール、楽しみじゃないですか~!きっとおいしいんだろうな。

「ちっぽけらいふ」にもお邪魔させてくださいね~!

網野 @ 2007年 04月 12日 19:10:44

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プロフィール
網野 きと
(女)
フリーライター。
■ジャンル:フィットネス&ヘルスケアを専門に、女性誌等で活動中。
■ひとこと:CD「ウクレレウルトラマン」にはまる日々……。ハイサイおじさん風味の「帰ってきたウルトラマン」、ウクレレが切なく激しく奏であげる「ウルトラマンタロウ」のほか、「MATのテーマ」(←ワンダバ!)、「ウルトラセブンの歌」などなど、必聴!!
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