ふたつのギャング映画~「ラッキーナンバー7」VS「ディパーテッド」

<第79回アカデミー賞>遠かったオスカー受賞、笑顔のスコセッシ監督 - 米国

【ロサンゼルス/米国 25日 AFP】第79回アカデミー賞(The 79th Academy Awards)作品賞は、アクション・サスペンス映画「ディパーテッド(The Departed)」が受賞、監督賞も同作のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督が受賞した。
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(c)AFP/Robyn BECK

AFPBB News


学生時代は、試験前に限って部屋の掃除をしたくなったっけなあ。机の中とか……。今は締切に追われるほど、映画を見に行きたくなる。はい、逃避ってヤツです。私は己の欲望にわりと素直なので、「映画が観たい~」とムラムラしてくるとさっさと映画館に行ってしまう。というわけで、2~3月にかけて7本くらい映画を観てしまった。(以下、ネタバレあります)

■意外とよかった「ラッキーナンバー7」

ジョシュ・ハートネットの相手役がルーシー・リュー!? マッチするのか、このふたり?? ということで、キャスティングを聞いたときから観たいと思っていた「ラッキーナンバー7」。両親を殺された男がギャングたちに復讐していく物語で、何度かどんでん返しがあり、徹底した復讐劇として成功していた。

なんとなくブラピに似ているけれど、イマイチこじんまりしたイメージだった・ハートネットだが、「ブラック・ダリア」で役者として一皮向けたような感じがする。今回も飄々としたコミカルなものから憎しみに満ちたシリアスな演技まで、きっちり見せてくれた。

私の中でハリウッド2大ブス女優のひとりがルーシー・リュー。(もうひとりはキルスティン・ダンスト) でも、この映画を観て初めて彼女が可愛いと思った。表情がくるくる変わって、身のこなしも軽やか。もっと正統派の美人女優や、色っぽい女優だったら、きっと物語が別のものになっていただろう。ルーシーの存在が、映画に華をそえ、温もりを与えていた。

■スコセッシ監督に念願のオスカー賞をもたらした「ディパーテッド」
「ディパーテッド」のほうも、レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンなどなど、豪華なキャスティング。マーティン・スコセッシ監督は、この映画でついにアカデミー賞・監督賞を受賞した。今までとっていなかったのがむしろビックリなのだが、まずはおめでとうございます。

ギャングに送り込まれた警察官と、警察に送り込まれたギャング、ふたりの男をめぐる物語。警察内とギャング内で同時にスパイ探しが始まり、緊迫感が高まっていく。「インファナル・アフェア」のリメイクだが、私はオリジナルを観ていない。

ギャングの親玉を演じるジャック・ニコルソンが、相変わらずヤバさ満点。こんなのに裏切り者探しをされたら、誰だってビビるよなあ。その追い詰められた警官を演じるのが、すっかりおっさんになったレオナルド・ディカプリオ。こういう役もいいけど、個人的はもっとバカっぽい役も見てみたい。

ジャック・ニコルソンが手塩にかけて育てた男を演じるのがマット・デイモン。あ、この人、ジミー大西に似ていませんか? 「リプリー」のときもそうだったけど、ジミーちゃんは頭脳派の冷血漢を演じるとうまいなあと思う。「ボーン・スプレマシー」とかヒーローよりも、悪役のほうが向いているんじゃない?

■最後に救いがあったのは……
ふたつともギャング映画で、劇中たくさんの殺人が行われる。「ディパーテッド」はそのタイトルが暗示しているとおり(ディパーテッド=死人)、主人公も含めてほとんどの主要人物が殺されてしまうのに対し、「ラッキーナンバー7」のほうは、主人公とその恋人が最後に逃げ延びることができた。スコセッシ監督は非常な世界を描きたかったのだろうが、私としては最後に救いのある「ラッキーナンバー7」のほうがよかったかな。殺伐とした世の中、せめて映画のラストシーンくらいは……。

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登録日:2007年 03月 25日 18:54:59

コメント

わかるわかる。いま、私は、締め切り前になると、小説家のまねごとしてま~す。
ここにあげられた映画は、どれも見てないんだけど、ルーシー・リュウは、「アリー my love」からの大ファンです。ブスなんてひどい! たしかに、ジョシュには合わないけど、彼女くらい個性的だと、合う人思い浮かばないしなあ。
今、一番見たい映画は、マークフォースター監督「主人公は僕だった」です。昨日、試写会いけなくて。あさってから、北海道なので、それまでに仕事終えないといけなくて、現実逃避もガマンガマンの一週間でした。

medwriter @ 2007年 03月 30日 21:50:45

medwriter さん、ルーシー・リューがごひいきだったんですね。きゃー、すみません!
でもでも、それなら「ラッキーナンバー7」は超おすすめです!レンタルが始まったら、ぜひ~。
「主人公は僕だった」、さっき公式HP見てみたんですけど、私もかなり魅かれるものがありました。ロードショー公開が楽しみです♪
北海道は帰省ですか?ゆっくりなさってくださいね~!

網野 @ 2007年 03月 31日 10:48:37

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網野 きと
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フリーライター。
■ジャンル:フィットネス&ヘルスケアを専門に、女性誌等で活動中。
■ひとこと:CD「ウクレレウルトラマン」にはまる日々……。ハイサイおじさん風味の「帰ってきたウルトラマン」、ウクレレが切なく激しく奏であげる「ウルトラマンタロウ」のほか、「MATのテーマ」(←ワンダバ!)、「ウルトラセブンの歌」などなど、必聴!!
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