ダイエットの前に~「ヘアスプレー」
【9月15日 AFP】ローマで14日、アダム・シャンクマン(Adam Shankman)監督の映画『ヘアスプレー(Hairspray)』のフォトコールが開催され出演者らが登場した。(c)AFP
暇だった9月が過ぎ、10月はてんてこ舞い。というわけで、お久しぶりの更新です。
相変わらずボチボチと走っているが、なかなかタイムが縮まらない。距離も伸びない。あああ、こんな低レベルにもスランプってあるんだなあと実感中。せっかくだから目標を持とう! と、夏に東京マラソンの10kmコースにエントリーしてみたが、これも抽選に外れてしまった。完走できる自信も実力もないくせに、外れたら外れたで悔しい。
たかがランニング、されどランニング。ただ走るだけなのに、いろんな思いが浮かんでは消える。
ランニングを始めて3カ月後くらいに、するすると体重が減り始めた。ちょくちょく走っているうちは維持も簡単だったのに、今月あまり走っていないせいか、徐々に戻し気味。
しかも、季節は秋。おいしいものがたくさんあるし、なぜか「ご飯食べよう!」のお誘いが多いし。うん、どう考えてもやばくなりつつある。
そんな私の心配を吹き飛ばしてくれた映画が、「ヘアスプレー」だ。
1987年に公開されたオリジナルの監督は、大好きなジョン・ウォーターズ! 主人公のおデブ少女・トレイシーにリッキー・レイク、その母親に怪優ディヴァイン、ライバルの母親にデボラ・ハリーという配役。「ヘアスプレー」以前の彼の作品には、「ピンク・フラミンゴ」、「フィメール・トラブル」、「ポリエステル」などがあるが、どれも強烈なカルト風味で、うっかり観るとおなかを壊しそうなイキオイだった。「ヘアスプレー」は一般の人にも受け入れられる映画で、私は内心ホッとしたものだ。
さて20年を経て、キャスティングはもちろん、曲目も一新した「ヘアスプレー」が誕生した。2つの映画の間には、ブロードウェイでのミュージカル化成功もある。
ジョン・ウォーターズファンとしては、彼の毒がどんだけ薄まっているのかみてやろう的な、意地悪な気持ちもあったが、すみません、参りました! オリジナルとは全然別の、すばらしいミュージカル映画として仕上がっていたのだ。ジョン・ウォーターズの毒も、冒頭に露出狂のおじさんとして本人が登場することで、ほんのり残っていた。
トレイシーを演じたニッキー・ブロンスキーが、まずすごい。デブのくせに機敏。歌もうまいし。彼女の全身からほとばしる突き抜けたハッピーオーラが、この映画のイメージを決定付けている。
トレイシーの母役・ジョン・トラヴォルタの熱演にも敬意を表したい。「サタデー・ナイト・フィーバー」、「グリース」、「パルプ・フィクション」でもこなれた踊りを見せていたトラヴォルタだが、この映画では保守的で恥ずかしがりやのデブ母に大変身。見も心も女性になりきって巨体をユッサユッサ揺らして歌い踊る。最後にミシェル・ファイファーにメンチを切ってステージに向かう姿には、もう、痺れっぱなし(必見!!)。
オリジナルでデボラ・ハリーが演じたイヤミな母親には、ミシェル・ファイファー。「スターダスト」での邪悪な魔女など、意地悪役が続いているが、この映画では踊りと歌もたっぷり披露している。彼女が着ていた60年代ファッション、メイク、どれもステキだった!
トレイシーの父親にはクリストファー・ウォーケン。久々に会えて嬉しいよ。トラヴォルタとは夫婦役なわけで、映画の中で夫婦の愛を歌い上げるナンバーがあるんだけど、妻一筋のおとぼけオヤジという感じがよく出ていたなあ。リアルで考えるとおっさんふたりがダンスしている状態……。そう思いながら観ると、さらに楽しい。
そのほか、ダンス番組の司会者・コーニーを演じたジェームズ・マーデンもよかった(「アリー・my・ラブ」でちょっと気になってました)。黒人のビッグ・ママ、クイーン・ラティファの心揺さぶる歌も忘れがたい。
あ、そういえばトレイシーの憧れの人・リンクを演じたザックエフロン、宇梶剛士に似てない?
……とまあ、書き出すときりがないのだが、物語は己の体型も省みずダンス番組に出ることを夢見るトレイシーが巻き起こす騒動と、ボルチモアの人種問題などが絡まり合いながら進んでいく。
とにかく、見ると元気になること請け合い。2~3kg肥えたって、いいじゃない! それよりハッピーに生きることが、その人を輝かせるんだって、当たり前のことをしみじみ思いました。
よーし、チョコ食べちゃおう。
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登録日:2007年 10月 27日 17:36:42
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- (女)
- フリーライター。
■ジャンル:フィットネス&ヘルスケアを専門に、女性誌等で活動中。
■ひとこと:CD「ウクレレウルトラマン」にはまる日々……。ハイサイおじさん風味の「帰ってきたウルトラマン」、ウクレレが切なく激しく奏であげる「ウルトラマンタロウ」のほか、「MATのテーマ」(←ワンダバ!)、「ウルトラセブンの歌」などなど、必聴!!
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