ちゃんと眠ろう!
子供の減量施設を後援するデンマーク皇太子妃 - ニュージーランド
【Olsted/ニュージーランド 31日 AFP】オーストラリア生まれのデンマークのメアリー皇太子妃(Crown Princess Mary)は、4か所の子供向けホームを経営するJulemaerkefondenを後援している。ホームでは、太り過ぎの子供たちが減量を目指して9週間から12週間滞在することができる。写真は、ニュージーランド西部Olstedで30日、太り過ぎの子供たちのためのKildemose施設でバウンシング・ピロー(bouncing pillow)に挑戦するメアリー皇太子妃。(c)AFP/Keld Navntoft
先日、新聞に「睡眠不足の子どもは、将来肥満のリスクが高まる」との記事を見つけた。
富山大グループの研究によると、睡眠時間が9時間未満の3歳児は、11時間以上の3歳児に比べ、中学1年生までに肥満になるリスクが1.59倍になっていたという。89年度に富山県内で生まれ、3歳健診時に調査した約1万人の子どもたちのうち、3歳児の段階ですでに肥満だった幼児を除き、継続調査できた5520人を対象にアンケートし、分析した結果わかったもの。
■「子どもは寝なさい」
上記のアンケート調査の中身を詳しくみてみると、睡眠時間が10時間台と11時間以上の3歳児はいずれも中1までに約12%が肥満になったが、9時間台では15%、9時間未満では20%になった。11時間以上の3歳児に比べ、肥満リスクは9時間台で1.24倍、9時間未満で1.59倍に上昇していたという。
睡眠時間が短いことでなぜ肥満のリスクが高まるかについては、まだはっきりとはわかっていないようだが、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が減って脂肪の分解が滞ったり、交感神経の活動がおさまりにくくなり血糖値があがったりしている可能性も指摘されている。
自分が3つの頃のことはあまりよく覚えていないが、9時くらいには「強制的に消灯!」というパターンだったような気がする。子どもが寝たあとは、大人の時間。当時両親は、テレビの洋画劇場みたいなのをよく見ていたっけ。(私もコソコソ起き出して、こっそり見ていたわけだ)
現在の子どもたちはどうなんだろう。自分に子どもがいないのでよくわからないが、結構遅い時間のレストランでも小さい子供づれの家族をよく見かけるし、「子どもは寝なさい」という雰囲気はだいぶん薄れてきているのかもしれない。
■危うし!ケロッグのおまけ
ところで、先の調査で意外だったのはもうひとつある。3歳児時点での睡眠時間が長かったとしても、1割以上の子どもが中1までに肥満になってしまうことだ。この1割を多いと見るか、少ないと見るか。私は多いなあ、と思って驚いた。
体を動かす機会が昔に比べて極端に減り、高カロリーの食べものもコンビニなどで安く簡単に手に入る時代。のどが渇いたと思って飲む水分にすら、糖分がたっぷり含まれている。これで「太るな!」って言うほうが間違っている、とさえ思う。
肥満先進国・アメリカでも、子どもの肥満が問題になっている。今年の始めにもアメリカの消費者団体が、「糖分、脂肪分が高いシリアルを宣伝し、子供の肥満を助長している」として、ケロッグに宣伝の停止と、おまけの廃止を要求したとか。どうなったんだろう、その後。ケロッグのおまけは無事なんだろうか。
そして日本もいつか、同じような状況になるのだろうか。グリコのおまけとか、なくならないで欲しいんだけどなあ……。
■睡眠不足は大人も太る
もちろん、睡眠不足は大人の肥満のリスクも高めることが、海外のいくつかの研究で指摘されている。その原因として、睡眠不足だと体内で食欲を抑える物質(レプチン)が減り、逆に高める物質(グレリン)が増えるから、との説も。起きている時間が長ければ、その分食べ物を口にする機会も多くなるが、こうした体内状態も食べ物の摂取を促進するということか。
ワールドカップ中継で、睡眠時間が削られがちなのだが、ちゃんと寝るようにするか。疲れが回復しない上に、デブったら大変。でも、試合はリアルタイムで見たいしなあ。う~む……。あ、これって眠らない子どもと同じ心境だわ、きっと。
カテゴリー[ セイカツ ], コメント[10], トラックバック[12]
登録日:2006年 06月 29日 15:06:40
コメント
最近、どう見ても子供向けでしょう?というようなドラマを9時すぎに放送するので、うちの子も、休みの前の日ははりきって起きてます。(だいたい、途中で眠くなるパターン。運動量も半端じゃないので、太ってはいないけど)
睡眠不足が肥満のリスクを高めるという説、私も睡眠障害の先生に聞きました。睡眠を大切にというのを、「健康日本21」の課題に入れるのに、ずいぶん苦労したそうですよ。まだ睡眠の大切さが医者の間でも認識されていないと嘆いていました。
medwriter @ 2006年 07月 02日 03:02:18
medwriterさん、こんばんは~!
「夜は十分な睡眠をとりなさい」「カロリー摂取は控えめに」なんてよく言われているけど、世の中的には逆方向に突き進んでいるような気がします。その煽りを受けているのが子どもたちの健康だとしたら、大問題ですよね。
「各家庭でなんとかしてください」ではなくて、もう少し社会全体で子どもの生活を守るような取り組みがあってもいいのではないかしら? なんて思っています。
網野 @ 2006年 07月 02日 23:58:09
ご無沙汰です!
沖縄はいかがでしたか?
子供の睡眠時間の問題、僕も社会問題だと思います。
僕も子供の頃は、眠くなくても21時頃には寝かせられていたので、同感です。
medwriterさんもお書きになっているように、子供が見たくなるようなテレビ番組が遅い時間に組み込まれているのは、マスメディアの倫理観を問いたくなる問題ですよね。
仕事帰りの22時頃にコンビニに寄って食糧を調達することが多い僕ですが、元気な子供たちがたくさんいます。幼児もいれば小学生くらいの子もいる。
塾通いで遅くなる小学生などが多いのも原因だと思いますが、幼児をこんな時間に連れ出す親の神経がわかりません。
社会プログラムの設立に賛成!
MRのかつ @ 2006年 07月 05日 01:23:32
かつさん、こんにちは!
先週の沖縄はピーカンでしたよー。
その節は、ご丁寧なアドバイスをありがとうございました。
皮膚科に行く時間がなかったので、Orezoを握り締めて過ごしていました。おかげさまで顔は大丈夫だったんだけど、油断していた手が、とんでもないことに。現在、両手にチョコレート色の手袋をはめている状態です。トホホ。
沖縄では、日の出とともに起き、日暮れとともに晩ご飯。星を見ながら語り合い、眠るという生活でした。
東京に戻ってみると、ここの夜は明るく、騒々しいなあ、と思います。
成長と健康を支える睡眠の重要性について、人々の意識がもう少し意識が高まるといいなあ。
網野 @ 2006年 07月 05日 13:20:19
子供の喜ぶドラマが9時から始まるのは、本当に困ります。これを見ないと、学校での会話に遅れをとるって言うし。全員見ているわけじゃないですが、知らないのもまた友達形成に支障があったりする・・・。毎日いつの間にか10時過ぎ。お母さん7時まで仕事で留守だと、9時までの2時間で、食事させて子供寝せるの無理。お母さん9時で意識不明状態の傍らで、TV見てるからね~子供。
今では、手作り料理中心ですが、子供が小さくて、超手のかかるわがまま者の旦那が居た頃は、コンビニ利用頻度高かった・・仕事と保育園通いで手一杯で、料理する暇が無い。
脂質と糖質にかたよって、太った子供に見事に成長。
思春期になったら、子供ぶっ倒れましたね。
「モモ」の時間泥棒が多すぎますよ。夜徘徊するお父さん族も子供寝かせに、強制送還して欲しいな・・・
papimam @ 2006年 07月 06日 16:58:45
papimamさん、コメントありがとうございます。
子育てとお仕事と、毎日大車輪ですね。お疲れ様です。
コンビニで、成長期の子どもに合わせた栄養バランスのメニューを開発してくれればいいのにー。もちろん、お値段控えめで。
少子化対策をあれこれやっているようですが、生まれてきた大事な子どもたちをできるだけ健やかに育てられるような環境整備もどんどん実現していって欲しいです。
今のままでは、働くお母さんが大変すぎるから―。
papimamさんご自身のお体も、どうぞ大切に。
網野 @ 2006年 07月 06日 20:49:39
papimamさん、同感です。私も今日は、夕方の打ち合わせから急いで学童の父母会に行き、その間、学童で待たせていた子どもにコロッケパンを食べさせて、そこから、空手の練習に連れて行き、自分は9時過ぎに子どもを寝かせてから、冷麦で夕食、という悲しい食生活でした。(もちろん、今日は特別ですが)
睡眠をとろうと思えば食生活は犠牲になるし、食事をちゃんと作ると、夕食が遅くなって、つい、子どもの寝る時間も遅くなる、、不器用な私は、サマンサみたいに、鼻をぴくぴくすれば、おいしい食事が出せる魔女になりたいと、本気で思います。
medwriter @ 2006年 07月 06日 23:17:21
むむむ~!
食事と睡眠、どちらも大切なのに、並び立たないとは……!
どうしたらいいんでしょう~???
っていうか、やっぱりお父さんもガッツリ育児するのが手っ取り早いような気が……。(「育児に参加」みたいな、腰掛気分じゃなくて)
まだまだ日本では、そういう意識が会社や社会に浸透していないのがツライなあ。
シングルマザーの場合は、育児をバックアップするしくみが必要ですよね。
こういうところ、案外エアポケットになってたりするのかしら?
年金問題でもそうですが、【サラリーマンの父+専業主婦の母+子ども2人】っていうのが、未だに日本の標準的な世帯像となっているから?
自分に子どもがいないので、これまで真剣に考えたことがなかったのですが、papimamさんとmedwriterさんのコメントを読み、改めて気付かされました。ありがとうございます。
網野 @ 2006年 07月 07日 19:37:11
遅ればせコメントですけど、お許しを。
子供が保育園の頃、朝7時半から夜7時近くまで3人を預けて大車輪で働き、お迎えに行ってやっとの事でご飯を食べさせるともう9時でした。それから洗濯機を回してお風呂に入れ、待ちに待った母とのしっぽりタイムに興奮している子供達を寝かしつけるのは深夜11時。
小学校に上がって高学年になれば、週に何度も塾通い、夕食は9時過ぎ。塾前にはおやつを食べないと体力が持たず、仕方なくハンバーガーやコンビニに頼らざるを得ず。挙句の果てには、中学で様々な病を発病です‥‥
母は八方塞で仕事を辞めたけど、幼い頃からの蓄積は取り戻すのが大変です。こんな社会構造は間違っている~!
労働人口が減ってしまって困るから、女性も雇用し活用すべきなんて、な~に言ってんだか、という感じです。しかも出生率を上げろだなんて、そんな無理難題を個々の女性に帰するのは、もう政府や行政が、全くこの問題を真面目に考えていないっていう証拠なのでは。
ともあれ、しわ寄せはみんな子供に行ってしまう。
統計は現実。それを読み取って生かさなければなりませんね。
やっぱり個々の努力しかないのかなあ‥‥ だって社会の仕組みが変わるのは、どれほど先になることやら。
chippoke @ 2006年 07月 08日 10:29:45
chippokeさん、コメントありがとうございます。
働くお母さんたちのコメントを拝見して、切なくなってしまった。
私がお世話になっている編集部では、「お子さんがいる人との打合せはなるべく午前中に……」などの配慮があるみたいなんですよ。でも、そんなふうに考えてくれるところは、ごく一部だろうしなあ。
子育てしやすいように社会のしくみが整うのには長い時間がかかりそうですが、せめて周囲の人々の意識が変わるといいなあ、と思います。
今回お寄せいただいたコメントを読んで、私の意識は少し変わりました。
網野 @ 2006年 07月 09日 18:47:42
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- プロフィール
- 網野 きと
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- フリーライター。
■ジャンル:フィットネス&ヘルスケアを専門に、女性誌等で活動中。
■ひとこと:CD「ウクレレウルトラマン」にはまる日々……。ハイサイおじさん風味の「帰ってきたウルトラマン」、ウクレレが切なく激しく奏であげる「ウルトラマンタロウ」のほか、「MATのテーマ」(←ワンダバ!)、「ウルトラセブンの歌」などなど、必聴!!
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