トニー・ベネットのDVD
<第49回グラミー賞>トニー・ベネット 2部門に輝く - 米国
【ロサンゼルス/米国 13日 AFP】第49回グラミー賞(The 49th Annual Grammy Awards)授賞式が11日、ロサンゼルスで開催され、歌手のトニー・ベネット(Tony Bennett)が、「For Once In My Life」で最優秀ポップ・コラボレーション賞(Best Pop Collaboration With Vocals) と「デュエッツ:アメリカン・クラシック(Duets: An American Classic)」で最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム賞(Best Traditional Pop Vocal Album)の2部門を受賞した。
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(c)AFP/Gabriel BOUYS
日本だったら80歳を越えて活躍する歌手はほとんどいないが、トニー・ベネットはますます元気だ。今年のグラミー賞で、最優秀コラボレーション賞とトラディショナル・ポップ・ボーカル・アルバム賞の2部門を受賞したのは驚きだ。
トニー・ベネットは日本では精々「霧のサンフランシスコ」のヒットが知られる程度で、若いファンには馴染みが少ないだろう。また名曲「霧の~」もジャズ・シンガーにはよく歌われることがあるが、一般手とにはカラオケで時々聴かれるくらいに馴染みが薄くなったようだ。でもやはりアメリカではまだまだエンターティナーとしてその名を馳せている。大御所故フランク・シナトラが「金を払ってもステージを観たい歌手はトニー・ベネットだけだ」といわしめたほどだ。
昨年発売されたアルバム「デュエット:アメリカン・クラシック」とスティービー・ワンダーとデュエットした<フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ>でグラミー賞を受賞したが、これがなかなか興味深い。
まず興味を惹かれたのは、トニー・ベネットがデュエット相手に選んだ人選が実に幅広く興味深い顔ぶれなのだ。バーブラ・ストライサンドやk.d.ラング、ジェームズ・テイラーあたりには驚きはなかったが、フアネスにはちょっと驚きだった。
フアネスはステージでブラやショーツが飛んでくることで話題を集め、昨年来日も果たした新進気鋭の人気歌手だ。ドュエットした曲はリチャード・バートンとエリザベス・テイラーが共演した映画「いそしぎ」の主題曲でアカデミー賞主題歌賞を受賞した名曲で、トニー・ベネットのヒット曲でもあるが、それをトニーは英語、フアネスはスペイン語で歌っている。リズミックなラテンナンバーを中心にセクシーさを売りにしているフアネスがしっとりとしたバラードを、これまたセクシーに聴かせてくれる。重厚な歌いっぷりのトニーと対象的でなかなか聴き応えがある。またスペイン語の<いそしぎ>は珍しいので貴重だ。
「デュエッツ~」はCDで国内版がすでに出ているが、この収録曲のビデオ・クリップを集めたDVDはまだ国内版は発売されていないようだが、これがなかなか見応えのある内容で面白い。
このDVDにはキャサリン・ゼタ・ジョーンズやビリー・クリスタル、ロバート・デ・ニーロらスターがこぞってコメントをよせていて、トニーの大物ぶりを改めて見せつけてくれる。また若き頃のスタイリッシュなトニーが観られるのも嬉しくなる。
それぞれのビデオ・クリップは凝ったものばかりで、グラミー賞を受賞したスティービー・ワンダーとのデュエット曲<フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ>も当然収録されている。ラスベガスのショー風の演出がゴージャスだ。
全10曲が収録されているが、中でもダイアナ・クラールとドュエットした<ザ・ベスト・イズ・イェット・トゥ・カム>が面白い。かつてトニー・ベネットが持っていたTVショーを再現してみせてくれる。
当時を彷彿させる衣装や舞台セット、ダンサーの振り付けも懐かしさを感じさせるものだが、そういった目が行くところだけではなく、ほんの少しだけ映る舞台裏の様子まで凝りに凝っているので楽しくなってしまう。
中でもTVカメラが当時のカメラを再現して大型なのだが、ズームレンズがまだ実用化される前の時代なので、円盤状の台座に広角、標準、望遠のレンズを取り付けるタイプをしようしているところが嬉しい。しかも、あたかもそのカメラで撮影したかのように、ズーミングは一切登場せず、レンズの切り換えとカメラの移動で撮影しているところには感心してしまった。
CDで聴くのもゴージャスな雰囲気を堪能できて楽しいが、DVDで観るのはもっと楽しい。一部の輸入盤を扱っているショップで購入可能なので、一聴してみては・・・
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登録日:2007年 02月 15日 09:30:40
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