ダイ・ハードのビフォー・アフター

ブルース・ウィリス 映画『ダイ・ハード』シリーズの小道具を博物館に寄付

【6月28日 AFP】俳優のブルース・ウィリス(Bruce Willis)が27日、映画『ダイ・ハード(Die Hard)』シリーズで使用した小道具などを国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)に寄付した。寄付されたこれらの小道具は、博物館内の「Treasures of American History」という展示会場に飾られることになっている。(c)AFP/Getty Images

AFPBB News


 いよいよダイ・ハード・シリーズ最新作「ダイハード4.0」が公開。ダイ・ハードはブルース・ウィルスを一躍第スターに押し上げた人気シリーズだ。ふと思ったのはブルース・ウィルスにとってのダイ・ハード・シリーズをビフォー・アフターを考えていると、007とちょっと共通する部分があって面白い。

 ブルース・ウィルスが「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン役に巡り逢うまではあまりパッとしない役者だった。TVシリーズの「ブルームーン探偵社」でTV俳優としての実績はあったものの、映画ではブレイク・エドワーズ監督、キム・ベイジンガー主演のロマンチック・コメディ「ブラインド・デート」で準主役を張ったぐらいのもので、映画ではまだまだ未知数の役者だった。
 ふと、思ったのは5代目ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンと似たような経歴をもっている点だ。ブロスナンもボンド役を射止める前はTVシリーズ「レミントン・スティール」で人気を博していたが、映画は80年の「クリスタル殺人事件」ぐらいのもので映画の実績はほとんどなかった。
 「レミントン~」の撮影中にボンド役のオファーがあったのだが、このTVシリーズの契約が残っていたため先伸ばしになり、95年の「ゴールデン・アイ」でボンド役に射止めることになった。
 ブロスナンの頭のいいところはボンドを演じつつも、いくつかの作品に主演、ボンドのイメージが定着するのを極力さけたところだ。それはショーン・コネリーがボンド役でイメージが固まり、後にボンドから脱却するのに苦労したからだ。
 その点で、ブルース・ウィルスもジョン・マクレーン役がハマリ役だっただけに後々苦労することになった。「ダイ・ハード」以降に「ベイビー・トーク」のような声優での出演は別として「イン・カントリー」や「ハドソン・ホーク」はパッとせず、「ラスト・ボーイスカウト」や「スリー・リバーズ」はジョン・マクレーン役の延長上の役柄で、「ダイ・ハード」からの脱却には長い時間と作品を要することになった。
 ショーン・コネリーがボンドのイメージから完全に脱却した時に、本家とは別物の007「ネバーセイ・ネバーアゲイン」に出演、新しいボンドを演じてみせたが、ブルース・ウィルスも同じことがいえるかもしれない。今回の「ダイ・ハード4.0」も完全にマクレーンのイメージを払拭した今だからこそ、また新たにジョン・マクレーンを演じることができたともいえるかもしれない。

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登録日:2007年 06月 28日 20:19:07

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藤嶋要吾
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ジャズを中心に音楽や映画、ビデオ、オーディオ・ビジュアルなど幅広い分野で執筆活動中。ロードバイク大好きのジャズ・ライター。
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