キャラクター論!
【5月22日 AFP】メキシコで5月28日に開かれる2007ミス・ユニバース(Miss Universe 2007)世界大会に出場する各国代表が20日、市内のレフォルマ通り(The Reforma Avenue)で民族衣装披露を行った。
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(c)AFP

〈民族衣装?〉
ミス・ユニバース世界一の森理世さん。
凱旋帰国されて、いろいろなテレビに出演されていたようです。
千葉ロッテのマリンスタジアムにも登場したんですね!
先に知っていたら、直接見物に行ったんですが…
仕事が取り込んでいたのもありますが、私の情報収集もイマイチですねぇ。
このミス・ユニバースの世界大会前に、各国代表がそれぞれの国の民族衣装を披露したとのことですが、日本人の我々から見てこの衣装、何か変だと思いませんか?
思いますよね !!
他の国の人々も「ウチの国にこんな服は無い!」なんて言っているのでしょうか?
それとも、日本の衣装だけ !?
なんて言ってはみたものの、森さんが着ている衣装、今回のイラストの服と似ていると思いませんか?
これ2003年に制作した、静岡競輪場のマスコット・キャラクターなんです。
翌年に行われた“日本選手権”通称ダービーに併せて制作しました。
名前は『ビッキー』。
自転車のBicycleと勝利のVictoryのカタカナ読みから命名しました。
静岡県の皆様には、早朝のテレビでのレースガイドや新聞の開催予告などでご覧になって、ご存知の方も多いかと思います。
たまにですが、関東のスポーツ紙にも開催予告で掲載されていることも…
大きなレースがあれば、けいりんマガジンにも出ているはずです。
で、何で競輪場のキャラクターがこんな格好をしているのかといいますと、それは…
*
〈羽衣伝説〉
この2004年3月の第57回・日本選手権競輪“駿府ダービー”は、前年4月に清水市と合併した新『静岡市』の誕生記念も兼ねて行われました。
今までは旧・静岡市の競輪場だったのですが、合併して新しい静岡市になりますとキャラクターも旧のモノを使うわけにはいかないそぅで、それで制作を依頼されたのです。
これを聞いて「市民の大事な税金をこんなことに!」と怒る人も出てきそぅですけど、この制作費は競輪協会の日本選手権の運営費から出ているそぅですので、ご安心を!
そして、実際に制作の打ち合わせに入り、静岡市の公営競技事務所の所長さんや次長さん、そして担当者の方に要望を聞いてみますと、皆口を揃えたように「お任せします!」。
まぁ、いつものことで有り難いのですけど、私、実は全くと言って良いほど競輪の知識が無いのです。
さすがに困って、色々と他愛の無い話を始めました。
ホークスのように名前が『鷹』なら、そのまま鷹をモチーフにキャラクターを作れば良いのですけれど、通常そぅはいきません。
ですから、なるべく何かそれに由来や関係があるもの題材にします。
動物が一番キャラクターにしやすいので、普通は市の鳥なんて良いのですが、今回は新しい市になったばかりで、市の鳥も花も何もまだ決まっていません。
では物産品からと言ってもキャラクターになるモノはなく、静岡の人がすぐに思い浮かべる“お茶とみかん”(県のイメージかも?)のみかんは伊東けいりんが使っています。(お茶っ葉みたいなのは他のイベントに)
なので、今度はその土地に伝わる伝説やおとぎばなしと思い聞いてみますと、皆さん市の職員ですのでさすがに色々ご存知でした。
しばらくして、その中から旧・清水市に伝わる三保の松原の天女の『羽衣伝説』が出てきました。
その瞬間「これはイィ!」と思い、この話に出てくる天女をモチーフにして制作することになった訳です。
〈個性〉
『羽衣伝説』は旧・清水市の話なので、合併して清水の人達の物ともなった静岡競輪場にはピッタリのキャラクターというのです。
勿論、旧・清水市民に「これからどんどん遊びに来てください。」という意味もあります。
キャラクターとは翻訳すると、“個性”です。
日本のキャラクターって個性のないモノが多いですね!
その中に可愛らしいモノもありますが、大体はあまり好きではありません。
個性がないキャラクター。 意味としてはとても矛盾しています。
ですので、私が制作する場合は、こじ付けでも良いので何かしらの意味を持たせます。
以前に静岡朝日テレビのキャラクターを制作した時には、代理店の方が「朝日だからニワトリ。」という単純明快なアイディアを出してきました。
ライオンと象を足してライゾウなどという訳の解らない案は、意味も何もないので決死の思いでボツにしてもらいました。
これよりはニワトリの方が数段良いのですけど、ニワトリではあまりにも皆が連想しやすくて、これでは私として面白くないと思ったものですから必死で考えました。
そこで思い付いたのが、ケツァールという鳥でした。
この鳥は中南米に生息している、今では数が少なくなってしまった貴重な鳥です。
何故これを、あさひテレビのキャラクターにしたかと言いますと、ケツァールはマヤ・アステカ文明ではケツァルコアトルという神の使いで、王だけしか羽毛を身につけることが出来なかったそぅなんです。 品格的にも最高ですし、マヤ・アステカ文明と言えば“太陽の国”メキシコではないですか! 朝日〓太陽、そのようなこじ付けで決めたんです。
名前も“アーサー”に決まり、これも王様ですから。(朝日でアーサーでは安直過ぎますが、この時から社名が朝日に変わりましたので、覚えてもらう為にはコレでイィんです。)
これだけでも、キャラクターにストーリーが出来てしまいますよね!
現在、静岡朝日テレビ(通称・あさひテレビ)のキャラクターは、地上デジタル放送を普及させる為に違うモノに変わってしまいました。
しかし今でも静岡の皆様には、あさひテレビの“アーサー”として、名前と共に覚えて戴いていますから非常に有り難いことです。
〈愛情〉
先程も書きましたように、お任せの仕事は私の絵を信用して言ってくださっているのですから、誠に有り難い話です。
しかし、それでは何となく味気ない。
仕事のことであまり口を出されるのは好きではないのですが、キャラクターを作る場合などは依頼主の方々にも何かしら係わってほしいのです。
最初は皆さん素人ですから、頓珍漢な意見もあります。
でも、それも面白いですし、やっているうちに覚えてきて良い意見が出てくるようになってくるのです。
そぅすると、皆さん童心に帰ったような笑顔になって、気分も乗ってきてくださるんですよ。
それがこちらの狙いという訳ではありませんが、これでそれぞれの方々が「自分も一緒に作っているんだ!」という、制作に対しての一体感が出てきます。
となると、完成したキャラクターに対しても親心というか愛情が出てくるんです。
身内から愛されているキャラクターは強いですよ!
ホークスのハリーたちは身内だけでなくファンや福岡の皆様に愛して戴いています。
ですから、こんなにしっかりと強いキャラクターは他にはいませんよ !!
だからこそ、親会社が変わっても生き残れた訳なんですけどね。
ときどき考えることがあります。 SoftBankという会社の方々にはハリーたちは愛されているのだろうか?どぅ思われているのか?って。
依頼主と一緒に制作する。
いつもそんなスタンスで仕事をしています。
なので、作品に愛情を持って戴けない会社や担当者のところの仕事は非常にやり辛いんです。
〈頑固〉
たまにあるんですよ。 そぅいうところが。
仕事ですから仕方ないんですけど、あまりにもヒドイところは途中でもコチラからお断りします。
先日、友達から「仕方ない事をするから仕事っていう。」と聞きました。
本当に上手い言い方をするなぁと思いました。
でも、私は頑固なところがありますので…
私の性格って極端で、頑固だけど柔軟、区別はハッキリするけど差別はしない。とか!
見た目も温和とよく言われますが、非常識なことにはすぐに頭の中がカッとなる。 これは変な正義感があるだけかも知れませんが…
ですから、辛抱強いですけど、一度ダメと思ったら絶対にダメなんです。
でも気が長いというか、そぅいうところもあります。
蝮のように狙った獲物は…と言った方が表現が近いかも !?
一昨年イラストを描いてサインを戴いた欽ちゃんなんて、小学校の頃からの思いだったんですから。
あきらめたらその時点で終わってしまうじゃないですか!?
「夢はいつかは叶う!」が私の持論です。
だから、実現させようとして努力をするんですよ。
欽ちゃんの時の場合は努力ではなく、その機会がホークスを通して出来たというだけの話なんですけどね。
しかし、30年後に夢が叶うとは。 この時の嬉しさは格別でした。
話が逸れてしまいましたけど、それだけに相手のことをダメと思ってしまったらダメなんです。
ですから、「突然あそこの仕事をやらなくなった。」とか、「○○の商品のイラストを描くと言っていたはずなのに出ない。」なんてことがあったら、「余程のことがあったんだな?」と思ってください。
なかなか、そのようなことはありませんけどね!
このように言っていますが、柔軟なところもあり、スポーツマンシップは持っておりますので、ノーサイドのホイッスルがなればいつでも握手するんですよ。
〈キャラクター論〉
キャラクター制作でいつも感じるのが、「制作者側がキャラクターって何なのか解っていないのではないか?」ということです。
先程の無個性もそぅです。
これは、日本人が個性を強調するのを嫌がることからきているのもあるのでしょうが…?
逆にキャラクターの使われ方のTPO(時と場所と場合)を解らずに、作者の個性を全面に出してしまうモノとか。
その作者の作品がとても人気があるものでしたら、良いのでしょうが、それでもTPOは必要です。
競輪場のキャラクターを制作する際には、参考の為に他の競輪場のモノを集めてもらいました。
すると、絵的に変なモノもいくつかありましたが、ほとんどが幼稚園の送迎者に付けたら良さそうな、子供向けの絵ばかりだったのです。
そこで、「競輪場って大人の遊戯場では!? なのになぜ?」という疑問が。
公営ギャンブルのイメージを払拭したかったのでしょうが、だからといって子供向けのキャラクターはないですよね!
プロ野球のキャラクターも子供向けだけではダメなんです。
この場合は、大人が…というよりも、野球自体が試合だからです。
いつからか日本のキャラクターは変なモノが多くなってきました。
文化的水準が低下してきているのでは?と思ってしまうくらいに。
依頼主は素人さんですから仕方ないのでしょうけれど、制作サイドは最低限のことは解ってほしいと思います。
そぅ考えて見てみると、「このキャラクターは…」とか、「これはイィところをついている!」なんて違った楽しみ方が出てきますよ。
作る方はどんどん大変になってきますけど。
今回は私なりの『キャラクター論』を少々論じてみました。
※私のイラストを「公営ギャンブルにはイヤだ!」と言ってくださる方もいます。
確かにこれで身上潰してしまう人もいるかも知れませんから、イメージとして考えてくださっているのでしょう。
私自身、ギャンブルは好きではありません。
公営すなわち法律で認められているモノです。
決して法の網を通り抜けて行われている訳ではありません。
有名芸能人や有名なマンガのキャラクターが使われている機種がある、遊戯場よりは良いかな?と考えています。
カテゴリー[ アート ], コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2007年 06月 25日 00:44:55
コメント
最近のパチンコは客寄せでキャラクターを
よく使っていますね。
僕もあまりパチンコはしないのですが
「仮面ライダー」が採用されたときは行ってしました。
逆に「冬のソナタ」のパチンコがでたときは
後からドラマにハマった後輩もいました。
今日、正確には昨日になりますが
ナゴヤドーム行って来ました!勝ちました!
どしゃ降りでしたが、
試合は久々に気持ちのいい勝ち方でした!
「ハリー」のタオルを買って応援してきました!
ほんと、いつか一緒に観戦がしたいですね!
レオン @ 2007年 06月 25日 02:19:52
レオンさん、早速の投稿ありがとうございます。
ナゴヤドームに行かれましたかぁ。
今年の交流戦は調子が悪かったので、この連勝は大きいですよね!
このようにコンスタントに大量点を取るのが、ホークス本来の勝ち方です。
イィ試合を観てきましたね。
今年こそ大阪に行きたかったのですが、なかなか実現しなくて…
でも、いつか必ず !!
話は変わりますが、この日本選手権競輪の時にタレントの小池栄子ちゃんに会いました。
この時期、最高に売れている頃だったからか、とてもオーラが出ていて、一緒に行った知人は「肌の色が白い人なんですね!」なんて言ったくらいです。
私がお会いした方の中では、全盛時の横山やすしさんと並ぶオーラの輝きで、後光が射しているようでした。
イラストレーター坂井永年 @ 2007年 06月 25日 02:41:28
ホークスは、交流戦は負け越したものの最後は勝ってくれたのでよかったです!
キャラクターを考えるのって大変ですね。
ウチの娘が幼稚園入園の時に「まだ、字が読めない子もいますので、何か一目でこの子だとわかるように名前の横に付けていただけると助かります」と先生に言われ、
考えたのが、当時娘が大好きな「怪獣モスラ」の体に顔は娘の顔と言うのを考え、名前も「SIHOMOTH」として、すべての持ち物に書きました。
いまだに名前の横に書いてます。
でも、プロの方々は他のキャラクターを利用してはダメなんですよね。
当店でもメーカーが「ピカチュウ」を使用してますが、当店独自のチラシには使用禁止なのです。
あっ、ハリーくんたちもですね(^0^)
長々とすみませんm(_ _)m
でんきやさん @ 2007年 06月 25日 10:45:08
でんきやさん。
お嬢さんが絵が好きなのは、そぅいうことが影響しているんですね!
私は弟と年が離れているので、幼稚園のいろいろなモノに当時弟が好きだった「ドラえもん」を描きました。
「SHIHOMOTH」 イィじゃないですか。
我々も他のキャラクターを参考に勉強はしますよ。
でんきやさんのお店は「ピカチュウ」なんて使わなくても、あの「地デジーさん」がいるではないですか!!
これはプロも顔負けのキャラクターですよ!
※これをお読みになった方々は是非、でんきやさんのブログからお店のHPへ行って、キャラクター達をご覧ください。
イラストレーター坂井永年 @ 2007年 06月 25日 16:00:06
当店のHP事を書き込んでいただいて、ありがとうございます。
キャラクターたちも少しづつ変化をしているのですけど・・・。なかなか更新ができなくて。へへ(汗)
でんきやさん @ 2007年 06月 25日 19:56:51
でんきやさん、あのキャラクターは本当にいぃですよ!
「地デジーさん」のネーミングは最高ですし、「リモコ」っていうのも、これまたいぃ !!
お嬢さんも成長と共に画力も上がっていくでしょうから、今描くとまた素晴らしくなっているんじゃないですか?
楽しみですね!
イラストレーター坂井永年 @ 2007年 06月 26日 00:19:10
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- プロフィール

- 坂井 永年
- (男)
- 1964年07月31日
- ■職業:イラストレーター
■代表作品:ソフトバンクホークスキャラクター「ハリー・ホーク」、新日本&全日本プロレス、各種キャラクター等、ビッグコミック・スペリオール初代表紙
■将来の目標:故手塚治虫氏のアドバイスによる”浮世絵”などの日本的な絵と、現在描いている自分のイラストとの融合したスタイルの完成。
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