江戸の粋

浅草寺「ほおずき市」 開催前日に「振袖さん」がPR

【7月9日 AFP】毎年7月9日と10日の二日間にかけて行われる恒例の浅草寺ほおずき市(Chinese lantern fair)を翌日に控えた8日、マスコミ向けの写真撮影が行われた。ほおずき市が行われる2日間で約60万人の人出が見込まれている。(c)AFP

AFPBB News


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〈ほおずき市〉
7月9~10日は東京・浅草寺の『ほおずき市』です。
10日が四万六千日の縁日で、この日にお参りをすると四万六千日分のご利益があると言われています。
境内には多くのほおずき屋さんが並びます。
これが12月だと、羽子板屋さんが並んで『羽子板市』になるんです。
面白いのはこの時期だけに、社務所では雷除けのお札が売られていることです。
『ほおずき市』の前日3日間は隣町の入谷・鬼子母神で「朝顔まつり」、通称『朝顔市』が行われます。
この2つのお祭りで下町の本格的な夏が始まります。
現在、私の東京の部屋があるのが丁度この2つのお祭りの間、台東区千束。
感の良い、と言いますか遊びなれた殿方からは「いぃ所に住んでいるねぇ!」なんてよく言われます。
それはさておき、今年の『朝顔市』はこの時期にしては珍しく、大して蒸し暑くもなく過ごしやすい陽気でした。
私は9日に実家の静岡へ戻ったもので、浅草の『ほおずき市』には行きませんでしたが、子供の頃によく行った清水山の四万六千日のお祭りに久しぶりに行ってきました。
お祭りって楽しいですね!
お好み焼きとかリンゴ飴とか、いろいろと買いたくなってしまいます。
*

〈浅草〉
最近、土日になると浅草の人出が凄いんです。
ドラマの影響と近頃の昭和ブームが重なり、東京タワーと共に浅草へ行くのが人気のようで…
少し落ち着きましたが、ちょっと前などは初詣のような人人人。
雷門から本堂へ続く、仲見世通りは横切ることが出来ないくらいなんです。
下町好きとしては嬉しいですね!
かつては東京の娯楽の中心地だった浅草が、数年前には閑古鳥が鳴いていたんですから。
その中心だった浅草の六区の通りも、近頃のお笑い(寄席)ブームや数年前に出来た大衆演劇の劇場で賑わっています。
六区の突き当たりに、日本最古のジェットコースターがある『花やしき遊園地』も土日は大勢のお客さんです。
これは、経営母体が変わった時に先ず行ったことが、トイレをきれいにしたことだそぅで、新しいアトラクション等は入れずに古き良き雰囲気を残し、清潔感を出したことが良かったということです。
売店は入場ゲートの外にあるので、遊園地で遊ばなくても花やしきならではのお土産を買うことが出来ます。
浅草に行ったら、天ぷらやすき焼きもいぃですけど、何と言っても下町・洋食をオススメします。
オムライスやハヤシライス。
この辺りは定番ですが、私が好きなのはホタテ貝柱のフライです。
これ本当にオススメですので、浅草に来られることがありましたら、是非食してみてください。
「チキンライスや平目のフライならこの店 !」とか、「ポタージュスープならココ !」とか、何軒か行くお店があるんですよ!

〈下町〉
私は下町の言葉が好きなんです。
下町言葉と言っても「てやんでぇ !」とか「べらんめぇ !」などという荒っぽい言葉ではなくて、下町のお店を商っている人がしゃべる丁寧な言葉。
丁寧だけど、下町ならではの歯切れの良いシャキっとした。
あの言い回しが出来る人って、浅草辺りでも一部のお年よりしか話せないんでしょうねぇ。
たまにヒョイと入ったお店で、おじいちゃんやおばあちゃんからこの言い回しで話されると、嬉しくて幸せな気分になってしまいます。
と言っても、この言葉がどんな言い方か伝わりませんよね !?
最近、テレビによく出ている国語学者の金田一先生。
あのお父さんの金田一春彦先生が、この言葉使いで話されていました。
品があるけど堅っ苦しくない、そんな感じです。
全然違いますが、「いらっしゃいませ。」を「いらっしゃいましぃ~。」と言われるのも嬉しくなります。
理由は全くないのですけど。
静岡の実家も下町みたいなところにあります。
家の外に出れば、豆腐屋さんやうなぎ屋さんと挨拶をして。
お鮨屋に行けば、そこのお父さんと長話をしてしまう。
人情っていうんですか?
それって何だか、いぃですよね!
こんな時代だからこそ、大切ではないでしょうか。

〈粋〉
粋(いき)って何でしょう?
お祭りの時に御神輿の上に乗って…
そんなの論外、あれは野暮で下衆な人間がやることです。
最近は御神輿を担ぐのに変な掛け声をするではないですか!
あれもダメ!
御神輿は「わっしょい !!」です。
担ぎ手の人と人の輪(和)を背負う(しょ・う)から「わっしょい」と聞きました。
その人が「東京に田舎者が増えたんで、変な掛け声が流行っちゃって !」って嘆いていました。
近頃はお祭りというと、他の地方からわざわざ御神輿を担ぎに来る人がいるそぅです。
ご苦労なことです。
私も福岡の知人から「仲間に入れてあげるから、山笠に出れば !?」と言って戴いているのですが、遠慮しているんです。
「地元の人間でもないのに、その土地の神様の神事に係わるなんて !」
そぅ考えてしまうもので…
もっと博多を勉強してから、仲間に入れてもらおうと思っています。
粋とは格好つけることだと思います。
その格好つけ方。 やせ我慢もその1つでしょう。
格好つけるといっても、あまり気取り過ぎてもいけません。
その頃合が難しいんです。
現代、粋な人間なんてそぅはいません。
その人が粋かどぅか? 遊び方ってハッキリでますよね!

〈粋に遊ぶ〉
私も「粋に遊びたい !」とは思っているんですが、ついつい楽しいと長っ尻になってしまう。 これではいけません。
私は高校卒業後に東京に出て、落語家さんにお世話になったものですから、少しは自然と身に付いていることもあります。
私の祖母は武家の育ちで、幼い頃からお婆ちゃん子だった私は、その辺もプラスになっています。
今になれば、「もっといろいろと教わっていればよかったなぁ。」とも思います。
話が逸れますが、祖母は粋なところがあって、戦時中に中国の北京で生活していた頃に、家の掃除をするのにラジオ(又は蓄音機)で当時敵性音楽のジャズを聴きながらやっていたそぅです。
女性らしいけど、芯の強い人でしたからねぇ。
スーパーお婆ちゃんだった祖母の話をすると書き切れなくなるので、またの機会にします。
まぁ、そんな訳で凄く『粋』を意識しているのではないですけれど、「同年代の人達よりは粋に」とは思っています。
『粋』はサラっとやらなくてはいけません。
あまり意識し過ぎたら、それこそダサくなってしまいますから。
最近、静岡で夜の街を案内してくれる人がいて、いろいろなお店に連れて行ってくれるんです。
でも、ここで粋を演じてもダメ! 田舎ですから、それが解る従業員がいる店なんてありません。(高級なところに行けば違うのかも知れませんが)
逆に、静岡の人を東京に連れてきて『粋』を要求しても無理なんです。(決して静岡がダメと言っている訳ではありませんので、あしからず。)
しかし、東京でも『粋』を解る店は少なくなっていますけどね。

〈永井荷風〉
何で『粋』にこだわるのか?
そのこと自体を好きだということもありますが、私の職業がイラストレーターということも関係しているんです。
作品の内容も「こぅでございます。」みたいに説明調になるよりも、サラっとしていながら「こんなところまで面白い !」と描かれている方が良いでしょう?
先日、友人のバースデイのプレゼントに絵を描いて行きました。 それはその友人(他に数人)と初めて食事に行った時に撮った写真を元に描いたんです。
すると後日、友人が「初めて皆で行った時の服でしょ !」と凄く喜んでくれました。
「家族もこの服を一緒に買いに行ったから、すぐに解って !」と言って。
こんな感じにね!
あとココのプロフィールにも書いているように、浮世絵との融合が私の目標ですから『粋』は必要です。
それから職業柄、接待をして戴く機会も多いんです。
大抵、旦那衆かクライアント(依頼主)に連れていって戴くのですけれど、そんな時はやっぱり『イラストレーター』という、皆さんが思っているような普通と違う職業のイメージを演じる訳ですよ!
それこそ、粋っぽく。
イメージって大切ですからね!(作品のイメージを壊してはいけないというのもあります。)
でもね! いつも聞かれるのが「どぅやって描いているんですか ?」
行く店、行く店、同じ質問。
興味を持って戴くのは嬉しいことですが、これにはさすがに参ってしまいます!
最近、馴染みのお店のダンサー達から「食事に連れて行ってください。」とよく言われます。
そこまでいったら、私の曽祖父の友人だった作家の永井荷風と同じになってしまうじゃないですかぁ !?
浅草を愛した荷風先生みたいにダンサー達を引き連れて…なんて、光栄です。
しかし、幾ら「粋に !」と言っても、この歳で永井荷風ではちょいと早すぎますよねぇ (笑)ゞ

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登録日:2007年 07月 11日 06:06:06

コメント

こんにちは。坂井さんも書かれているように、今、福岡は山笠で街中は大変です。
ただ、この週末、台風四号が接近予定みたいで、15日の本番は大丈夫かな?と心配です。
ま、正直当店のある地域はそれほど山笠だからと盛り上がってはいないですけどね。
街に出ると、飾り山があちこちにあり、山笠の正装をした男衆がうちわ片手に忙しそうです。
この山笠正装が冠婚葬祭すべてに出席できるそうです。
これも粋ですか?

でんきやさん @ 2007年 07月 11日 10:39:29

でんきやさん。 ついこの間7月になったばかりだと思ったら、七夕も終わり、博多では祇園山笠ですよね!
これも熱狂的なお祭りです。
この時期になると、ホークスの球団関係者でも博多出身の男衆は『山笠』一筋になってしまいますから (笑)
博多では山笠の締込に法被姿が冠婚葬祭に出席できる格好なんですか!?
知りませんでしたぁ。
きっとこの着こなしの中に、粋かどぅかが出るんじゃないでしょうか?
関西では粋(いき)とは言わず、粋(すい)と言うそぅです。
そぅ言えば、粋じゃない人のことを不粋(ぶすい)と言いますものね!

話が長くなりますが…
先日ジャイアント馬場さんの奥様からお電話を戴いた時の話です。
今年の馬場さんの御年忌は初めてハワイのお宅でやられて、レイ(花の首飾り)を作って捧げたそぅなんですが、その時に闘病中だった私の母の病気が治ることを祈願して、母の分まで作ってくださったそぅなんです。
これこそ、粋な計らいですよね!
わざわざ伝えることでもないと、亡くなったことは知らせていなかったのですが、その電話の中で伝えますと、受話器の向こうで涙してくださいました。
とても有り難いことで、私は感激してしまいました。
粋の中には人情がなくてはいけませんね!

追伸:お嬢さんにお伝えください。
ゆかた姿を描く時には、袖の長さや着こなし、そしてアクセサリーなど、広告の写真で良いですからよーく見て描いてみてください。
楽しい絵をたくさん描いてくださいねぇ!

イラストレーター坂井永年 @ 2007年 07月 11日 17:23:53

台風はどうでしか?
娘にちゃんと伝えました。普段から「興味・研究・努力」と言っているのですが、私の声はいつも素通りです。
なので、坂井さんが言ってたよって伝えると「はい」と良いお返事でした。

でんきやさん @ 2007年 07月 19日 15:23:42

でんきやさん。 ありがとうございます。
雨はよく降りましたが、台風自体は大したことはありませんでした。
しかし、静岡ではあまりにも降り続けた為に、(安倍川餅で有名な)安倍川の河川敷にある草野球グランドの何面かが合流の被害に合い、使えなくなってしまったということです。
お嬢さんは「はい」と良いお返事でしたか!?
とにかく、描く対象の物をよく見ることが大切です。
そうすることで、物の本質が見えたり、何か新しい発見があるかも知れません。
一番印象に残ったところを強調して描いたり…と絵に個性が出たり、上手になったりしていくんですよ!
ゲームで遊ぶのも楽しいですけど、今度は自分でオリジナルのゲームのストーリーやルールを考えて、そのゲームに登場するキャラクターも描いてみたらどぅでしょうか?
私は子供の頃にそんなことをやっていました (笑)ゞ

イラストレーター坂井永年 @ 2007年 07月 19日 22:45:19

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プロフィール
坂井 永年
坂井 永年
(男)
1964年07月31日
■職業:イラストレーター
■代表作品:ソフトバンクホークスキャラクター「ハリー・ホーク」、新日本&全日本プロレス、各種キャラクター等、ビッグコミック・スペリオール初代表紙
■将来の目標:故手塚治虫氏のアドバイスによる”浮世絵”などの日本的な絵と、現在描いている自分のイラストとの融合したスタイルの完成。
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