2007年 11月 21日

名画生還 タマヨの作品トレス・ペルソナヘス1億円超で落札

ごみの中から「生還」のタマヨの名画、1億円超で落札

【11月21日 AFP】約20年前に米国テキサス(Texas)州の倉庫から盗まれ、近年になってニューヨーク(New York)の街頭のごみの山から発見されたメキシコ人画家ルフィーノ・タマヨ(Rufino Tamayo)の絵画が20日、競売大手サザビーズ(Sotheby's)のオークションで、104万9000ドル(約1億1400万円)の値で落札された。
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ごみの中から「生還」のタマヨの名画、1億円超で落札
名画生還 タマヨの作品トレス・ペルソナヘス1億円超で落札
約20年前に米国テキサス(Texas)州の倉庫から盗まれ、近年になってニューヨーク(New York)の街頭のごみの山から発見されたメキシコ人画家ルフィーノ・タマヨ(Rufino Tamayo)の絵画が20日、競売大手サザビーズ(Sotheby's)のオークションで、104万9000ドル(約1億1400万円)の値で落札された。
『トレス・ペルソナヘス(Tres personajes、3人の人物)』と題された同作品は、メキシコ画家として最も著名な一人、タマヨの1970年の作品。電話による入札で北米のバイヤーが落札した。

赤、紫、黄で大胆に描かれたこの絵画は1977年、テキサス州のある男性が妻の誕生日プレゼントとして5万5000ドル(約600万円)で購入した。夫妻はこの絵を倉庫に保管したが、1987年に引っ越しのため荷物をまとめたときに、絵がなくなっていることに気付いたという。

それから16年が経過した2003年のある朝、ニューヨークの通りでゴミの中にある絵を見つけて拾ったのが、住民のエリザベス・ギブソン(Elizabeth Gibson)さん。98×130センチの絵は無傷だったという。

ギブソンさんは発見当時について「土曜日の朝だった。コーヒーショップへ行こうと7時に家を出て、道ばたに黒色のゴミ袋と一緒にこの絵があったのを見つけた。いったんは通り過ぎてコーヒーを飲んでいると、頭の中で絵を取りに戻れ、という声が繰り返し聞こえてきた。額縁は壊れていたけれど、絵の状態は完全だった」と語った。

ギブソンさんは数か月間、同作品を自宅の壁に掛けておいたが、「貴重な絵画かもしれない」という友人の言葉に触発されて、調べ始めた。すると、同作品がテレビ番組『アンティーク・ロードショー(The Antiques Roadshow)』で、盗品絵画として取り上げられたことがあるのをインターネットで見つけたという。ギブソンさんはサザビーズに協力を求め、本来の所有者を見つけ出し、絵画を返却した。

行方不明だった16年間については依然まったく謎で、米連邦捜査局(FBI)は現在もこの盗難事件の捜査を続けている。

オークションでの同作品の予想落札額は75万ドル(約8170万円)だったが、これを上回る落札額となった。サザビーズのMarysol Nieves氏は、同絵画はタマヨ作品の重要な要素すべてを凝縮した典型的な作品だと語った。

ギブソンさんにはすでに所有者から、拾得と返却の礼金として1万5000ドル(約160万円)が渡されており、落札額からも一部が譲渡される予定だ。

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登録日:2007年 11月 21日 20:24:29

ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞 ES細胞と変わらない役割

ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作製、日米の研究者が成功

【11月21日 AFP】(一部更新、写真追加)日米それぞれの研究チームが、ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作ることに成功したと、20日に発表した。
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ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作製、日米の研究者が成功
ES細胞と変わらない役割 治療研究における急速な進展見込



日米それぞれの研究チームが、ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作ることに成功したと、20日(November)
に発表した。疾患の治療に利用できるほか、胚(はい)細胞の使用をめぐる倫理問題を回避できるという。

未分化状態の人工多能性幹細胞は、新薬開発や病因解明に役立てられる。最大の利点は、倫理的に問題とされるヒトの受精卵や卵子を使用する必要がないことだ。

人工多能性幹細胞の場合、患者自身の遺伝子を使いその患者に拒絶反応なく移植できる細胞を作り出せるため、治療用細胞としての利用が期待されている。

今回開発された新たな技術により人工多能性幹細胞を大量に培養できるようになるため、がんやアルツハイマー、パーキンソン病、糖尿病、関節炎、脊髄(せきずい)損傷、脳梗塞、やけど、心臓病などさまざまな治療研究における急速な進展が見込まれる。

胚性幹細胞(ES細胞)は人体に含まれる220種類の細胞いずれにも成長することができるため、「魔法の弾丸」になりうるとみられている。しかし、米国の研究現場では、倫理的問題からヒトの受精卵や卵子を使用することは規制されている上に、ES細胞を研究できる資金や技術的専門知識を持つ研究所はほとんどない。

米国の研究の主著者である米ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)のジェームス・トマソン(James Thomson)教授は、新技術が非常に単純で普通の研究所でも比較的簡単に再現することができるものだと指摘。「この技術により政治的論争が排除できるため、資金調達も進みそうだ。研究は加速度的に進むだろう」と語った。

ホワイトハウスは今回の発見について、「科学の高尚な目標と人命の神聖さの双方を傷付けることなく、医学的問題を解決できる方法」と、称賛した。

ウィスコンシン大学の研究チームと京都大学(Kyoto University)の山中伸弥(Shinya Yamanaka)教授率いる研究チームはそれぞれ同時期に、レトロウイルスを使って4種類の異なる遺伝子をヒトの皮膚細胞に導入し、人工多能性幹細胞の作製に成功した。京都大学チームは5000細胞から1個の人工多能性幹細胞の作製に成功。一方、ウィスコンシン大学チームは1万細胞で1個だが、京都大学が利用したがんを誘発する可能性のある遺伝子は利用していない。

両チームの技術とも、遺伝子を運ぶために用いたウイルスのコピーを細胞が保持しているため、突然変異の危険性がある。次の重要な課題は、レトロウイルスに頼らずに、皮膚細胞を幹細胞に変える遺伝子を刺激する方法を発見することだ。

山中教授は、幹細胞は病気の原因解明や新薬開発に非常に有用だと指摘する。安全性の問題を克服できれば、ヒトの人工多能性幹細胞の細胞移植治療への利用の道も開けるという。一方、人工多能性幹細胞は最終的にはES細胞より有用だと証明される可能性もあるが、前者が後者に取って代わると結論づけるのは時期尚早だとの見方も示した。

トマソン教授は、人工幹細胞をめぐるすべての問題が解決されるには数年かかるかもしれないとしながらも、最終的にはES細胞と変わらない役割を果たすだろうと語った。

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登録日:2007年 11月 21日 20:05:36