田口壮にエールを送りたい
【セントルイス/米国 16日 AFP】MLB・06ワールドシリーズでデトロイト・タイガース(Detroit Tigers)を通算4勝1敗で降し24年ぶり10回目のワールドチャンピオンに輝いたセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)は、ワールドシリーズ制覇に貢献した外野手の田口壮(So Taguchi)と年俸調停を避け1年契約を結んだ。
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(c)AFP/Getty Images Jed Jacobsohn
カージナルスの田口選手が来年度の契約を結び、セントルイスで引き続きプレーすることになった。彼の成績をトータルな数字だけでみれば大活躍とは言えないが、守備や肝心な場面での打撃は、他の選手の穴を埋める重要な貢献をしている。元々、彼は・・・
関西学院大学のレギュラーとして活躍し、オリックスに強肩強打のショートでドラフト1位で入団し、開幕戦から出場した。と、ここまでは順調だったが、その後のテレビ観戦でいえば、思わぬ伏兵の「悪送球」に悩まされてエラーを連発し、ショート失格となった。しかし、強肩を活かして外野手に転向してからは、イチローと一緒にオリックスの鉄壁の外野を誇った。
日本人には厳しいセントルイス
そして、大卒入団のためにフリーエージェントを獲得して大リーグに入ったのが30歳過ぎてからで、常に若手重視の中で実力よりも低い評価の壁を根気強く跳ね返してきた。田口壮をみていて感心することは、自分ならそこまで頑張れるかというほど、逆境を乗り越えて来たことである。
しかも、セントルイスは日本人に甘くない。以前に仕事で出張したことがあるが、一見、きれいな街だし、住みやすそうに見えて、人種差別的対応を受けたことが何度かあった。カージナルスの試合もスタジアムで見たが、マイノリティーの観衆の数は多くはなかった。
将来は日本球界の指導者に
そんなセントルイスで年齢と戦いながら、自分の持ち味を出してチームに貢献し続けている田口を応援したい。今回の契約更改でも、ポストシーズンの活躍を見れば、年俸がもっと上がっても良いし、そもそも一端、調停を申請するような選手ではないはずである。
それでも彼が経験している苦難や努力は、将来、日本に戻って球界に活かしてもらいたい。今は、ロッテ、日ハム、広島、オリックスと外人監督が花盛りだが、「日本語で選手とコミュニケーションがとれる」MLBからのコーチ・監督として期待したい。頑張れ、田口。
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登録日:2007年 01月 17日 21:40:13
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- 井上玲子
- (女)
- 大阪府出身、海外の大学で研究をした後、現在は日本の大学院で政治学を教える。
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