三越と伊勢丹の経営統合
かねてより話が出ていた三越と伊勢丹による経営統合が持ち株方式で来年春に行われることになった。両社の経営統合自体には驚かないが、話の内容を聞けば聞くほど、時代の変化を感じざるを得ない。何故なら・・・
三越の量と伊勢丹の質の統合
まず三越といえば日本を代表する業界トップ企業として育った世代にとっては、「業界4位の三越」と「業界5位の伊勢丹」というだけでも時の流れを感じるが、さらに両社の売り上げにほとんど差がないことに唖然とする。しかも、経営統合の理由が、業績低迷の三越が好調な伊勢丹のノウハウを導入して回復をはかるという三越にとっては「質の改善」、伊勢丹にとっては「量の拡大」になるという。
進まなかった経営改善
全ては岡田元社長による一連の不祥事でのイメージダウンから始まったことだろうが、あれからすでに四半世紀が経っても経営改善がなされていないことに愕然とする。百貨店にとってはそれほどイメージダウンが大きかったのか、それともあの程度の不祥事では改善できないほど病根が深かったのかはわからないが、来るべき時が来たと言うことか。
買収防衛策
三越のような老舗は経営状態が悪くても不動産などの資産があるだけに、外資系ファンドによる買収に狙われやすいことになる。三越以外にも他業種で軒並み老舗企業が狙われているという。そうなると、防衛上も、今回のような統合が今後も増えることになるだろう。
今回の統合発表で、あらためて月日が経つ早さを感じた次第である。
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登録日:2007年 08月 17日 18:08:43
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- 井上玲子
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- 大阪府出身、海外の大学で研究をした後、現在は日本の大学院で政治学を教える。
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