解決見えないバングラデシュ
バングラデシュ当局、学生暴動扇動の容疑でダッカ大教授らを逮捕
【8月24日 AFP】学生と警官隊との衝突が暴動に発展しているバングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で24日、ダッカ大学(Dhaka University)の教授4人が暴動を扇動したとして治安部隊に身柄を拘束された。
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(c)AFP
バングラデシュでNo.1のダッカ大学の教授が学生デモを扇動したとして逮捕され、夜間外出禁止令が出されている。そもそもバングラデシュは、イスラム国であるのにも関わらず、貧富の差が激しく、国の成り立ちからして波乱に富んでいる。それは・・・
分離から分離した国
元々は、英領インドの独立の際にイスラム教信者が多い地域がパキスタンとして分離独立し、さらにインドを間に挟んで飛び地となった東パキスタンが、パキスタンと対立していたインドの支持も得て「ベンガルの国」として独立したのがバングラデシュである。
二大政党制の悲劇
日本では時々、「二大政党制神話」といって二大政党制にすれば政治が良くなると思いこんでいる人がいるが、一度でよいからバングラデシュに行ってみるべきである。バングラデシュではアワミ連盟とバングラデシュ民族主義党(BNP)の二大政党制であり、選挙の度に政権交代を繰り返している。そして、時には軍部や外国の介入を許しながら、不安定な政治が続き、現職大統領と家族が殺されたこともある。その大統領の娘が二大政党制の一方を担うアワミ連盟の党首だけに、おいそれとは話し合いによる妥協が進展することは考えにくい。
不安定が続くバングラデシュ
結局、バングラデシュは血で血を洗う二大政党制の国であり、洪水など自然災害が多いことや日本より多い人口を抱えていることなどから、現在まで貧困にあえいでいる。ジュートの輸入など日本との関係もあるが、インドに比べると政治家の関心は遙かに低い。日本も多くのODAを出しているのだから、政治的不安定な国にはODAを支出できないと両政党に働きかけて、政治の安定化を促してもらいたい。
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登録日:2007年 08月 24日 20:37:17
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- 井上玲子
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- 大阪府出身、海外の大学で研究をした後、現在は日本の大学院で政治学を教える。
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