一つの歴史の終わり:ギングリッチ保守派再建せず
【9月30日 AFP】2008年米大統領選への出馬をにらんでいた共和党のニュート・ギングリッチ(Newt Gingrich)元下院議長(64)が29日、自身が率いる政治団体の活動を優先することを理由に、出馬断念を発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP
米国共和党で一時代を築いたニュート・ギングリッチが大統領選出馬を断念した。すでに政界を退いており、今更の感もあるが、共和党内でブッシュ大統領と距離を保ってきたギングリッチに保守派再建の期待がないわけではなかった。彼の最大の仕事は・・・
下院逆転の立役者
クリントン大統領の民主党政権下で、当時、民主党が多数を占めていた下院を逆転して「ディバイディッド・ガバメント」に持ち込んだことである。1994年の中間選挙で「米国との契約(コントラクト・ウィズ・アメリカ)」という個別具体的な政策を数値目標付きで発表し、政治家の言うことに半信半疑な有権者を数字で説得し、共和党の勝利を呼び込んだ。それは、今の日本のマニフェストやローカル・マニフェストの見本ともいえるものである。
行き過ぎた対立
しかし、ギングリッチの頂点は長くは続かなかった。民主党大統領と共和党下院が対立して暫定予算案が紛糾し、政府機能が一時停止する事態に陥った。またクリントンのスキャンダルへの過激な批判も有権者の反発を招き、政界を引退するに至った。それでも共和党再建の実績は残り、一部の保守派の期待を得ていたが、トンプソンなどの他の共和党大統領候補を上回るものにはならなかった。一つの時代の終わりを告げるニュースである。
カテゴリー[ 政治 社会 選挙 国際 外交 スポーツ ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 30日 14:33:23
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- 井上玲子
- (女)
- 大阪府出身、海外の大学で研究をした後、現在は日本の大学院で政治学を教える。
国内外の政治ニュースの背景にある事情を掘り下げて、わかりやすいく解説します、
- 最近のエントリー
- [09/30] 一つの歴史の終わり:ギングリッチ保守派再建せず
- [09/26] 「背水の陣」内閣の行方
- [09/24] 派閥重視の党役員人事
- [09/23] 予想以上の麻生氏善戦
- [09/16] 日本ラグビーの健闘と将来
- [09/16] 福田氏優勢の流れを作ったものは?
- [09/04] 農水相交代となったものの
- [09/03] 早くも新大臣辞任
- [08/29] 新安倍内閣第一回支持率発表
- [08/27] 補佐官五人から二人へ
- 最近のコメント
- 最近のトラックバック
- カテゴリー
- 政治 社会 選挙 国際 外交 スポーツ [50]
- お気に入りリンク
- 検索