トレードオフ< バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略>

産業新潮
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6月号連載記事

バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略

第9回 競争戦略の核心その1 トレードオフ

何をしないかが肝心

ポーター賞の重要な選考基準の一つに「トレードオフ=何をしないか」があります。通常企業を評価するときには、「どのようなことをしているか」に注目しますし、また「何をしていないか」を知るのは意外に難しいものです。それでも、ポーターは「競争戦略」を考える上で「何をしないか」が極めて重要であると主張します。

 ドラッカーは、この「トレードオフ」のことを「強みに集中せよ」と表現します。「弱みを改善するために大きなエネルギーを費やしても、せいぜい人並みになる程度だ。それならば、その【エネルギーを強みに集中させ、他者を寄せ付けない強力な競争力を生み出せ】」ということです。

 またバフェットは同じことを、「偉大な企業は常に一つのことに集中して成功してきた」と述べています。例えば、IBMはパンチカード式計算機の時代から常に「情報処理」に関わるビジネスに集中して成功してきました。第2次世界戦中の軍需工場時代は別にして、車や飛行機の製造にかかわったことなどありません。逆にトヨタ自動車は「自動車」分野に常に集中してきました。そのルーツであるトヨタ自動織機で使用していたパンチカードがその後の情報処理産業の基礎を築きコンピュータのルーツともいわれているにも関わらず、IT・コンピュータ産業には進出しませんでした。コカ・コーラは、コーラを中心とした清涼飲料水だけで世界帝国を築きました。エビの養殖をはじめとするとんでもない副業を多角化と称していた迷走時代もありましたが、それらの副業は、今日までの同社の発展に何ら貢献していません。
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登録日:2016年 05月 20日 09:10:00

<集中型>投資ポートフォリオ>★2016年5月度定例GINZAX・銀座セミナー

★2016年5月度定例GINZAX・銀座セミナー

<5月:<集中型>投資ポートフォリオ>

 投資のポートフォリオというと、世の中では「分散型ポートフォリオ」を意味し、「一つのバスケットにすべての卵を入れるな」という警句がよく知られています。つまり、先行きどうなるかわからないから、あちこちのバスケットにリスクを分散しなさい、というわけです。

 しかし、このような行き当たりばったりの手法(分散型ポートフォリオ)で投資を続けていても投資での成功は望めません。なぜなら、明確な戦略が無いあやふやな投資を分散しても、あやふやな投資が薄まるだけにしかすぎないからです。要するに「わからないまま行っている投資」を分散しても「さらにわからない投資」になるに過ぎないということです。

結局、投資で成功するためには「明確な戦略」が必要だということであり、逆に「明確な戦略」が無ければ投資は失敗に終わるということです。

ただし、バフェットをはじめとする賢明なる投資家たちは、「明確な戦略」を持っているとともにポートフォリオ戦略も採用しています。ただし、このポートフォリオはあちこちに手を出す分散型ではなく、ごく限られた対象に投資を行う<集中型>です。

今回のセミナーでは、この【集中型ポートフォリオ】の基礎と応用を学びます。



日時 :2016年5月21日(土)(午後3時00分~午後5時00分)
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登録日:2016年 05月 09日 08:55:33

ナンバーワン企業は強みに集中する<バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略>


産業新潮
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5月号連載記事

バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略

第8回ナンバーワン企業は強みに集中する

「何をしないか」「何をやめるか」

 ポーターの競争戦略論の中心は「トレード・オフ」=「何をしないか」です。もちろん、何もするなというわけではありません。「何をするのをやめて、そのエネルギーを他の何に集中するか」ということです。ドラッカーも、「人間も企業も『強み』によって輝く。弱みによってではない」と強調します。そして『企業は長所によって勝利するのであって、欠点によって勝つのではない』とも言います。

 また、人間の欠点は基本的に直らないというのが船井総研創業者・船井幸雄氏の考えです。ですから、企業においても『欠点(弱点)を改善するために、多大な労力を費やすのは非常に非効率である』ということです。しかし、船井氏は『長所を伸ばせば欠点はその長所の陰に隠れて見えなくなる』とも語ります。

 さらにバフェットは、「自分がこれだけの成功をおさめることができたのは、『自分の範囲』を正確に把握し、『自分の範囲』を超えないように心掛けてきたからだ」と述べています。『自分の範囲』とは、要するに「自分が物事をコントロールできる範囲」=「自分の強み」です。
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登録日:2016年 04月 20日 18:12:18

重要なご案内:アメブロ版<大原浩の金融経済・地動説>


皆様

日頃当ブログをご愛読いただきありがとうございます。

突然ですが、アクティブログが近日中に閉鎖となり、それに伴いまして本ブログも消滅することとなりました。

現在、対応策を検討中ですが、読者の皆様方におかれましては、当面姉妹ブログであるアメブロ版をご高覧いただければ幸いです。
(タイトルも<大原浩の金融経済・地動説>に変更いたしました)。

アメブロ版:<大原浩の金融経済・地動説>
http://ameblo.jp/toshino-ochan/?frm_id=v.mypage-ameblo--myblog--blog

過去記事はアクティブログ版の主要なものは網羅されており、加えてグルメ関係などの雑記事があります。

読者の皆様にはご面倒をおかけしまして恐縮ですが、登録のご変更などをいただけましたら幸いです。

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登録日:2016年 04月 04日 11:49:57

勝ち組企業の競争戦略★2016年4月度定例GINZAX・銀座セミナー


★2016年4月度定例GINZAX・銀座セミナー

<4月:勝ち組企業の競争戦略>

 負け組企業よりも勝ち組企業に投資をしたいと思うのは当然のことです。しかしながら、5年先・10年先の勝ち組企業と負け組企業を見分けるのは決して簡単なことではありません。
 
 そこで、今回はバフェット・ドラッカー・ポーターの3賢人の教えを参考に、将来の「勝ち組企業」について考察します。

バフェットは「堀」、「ブランド力と仕入力」、「能力の範囲」、ドラッカーは「マーケテイングとイノベーション」、「強みに集中すること」、ポーターは「トレードオフ=何をしないか」とクラスターを強調しています。



日時 :2015年4月16日(土)(午後3時00分~午後5時00分)
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登録日:2016年 04月 01日 14:29:03

ポーター賞は情報の宝庫


産業新潮
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4月号連載記事

★第7回 ポーター賞は情報の宝庫

ポーター賞

 ビジネスマン・経営者の間でポーター賞の認知度が高まってきていますが、改めて基本的なことをご説明することにしましょう。

この賞は、一橋大学大学院国際企業戦略研究科(ICS)が2001年に創設しました。審査の基準は、『業界の中でユニークな競争戦略を選択しているか』『イノベーションによって価値を提供しているか』の二つに絞り込まれていますが、要するに『他人と違うことをしているか』ということです(詳細はポーター賞ホームページhttp://www.porterprize.org/index.htmlをご参照ください)。

 そして、この賞に名前を冠しているマイケル・ポーター氏は、著書『競争の戦略』が戦略論の古典的名著との呼び名も高いハーバード大学・大学院教授です。

 私がビジネス・経営を学ぶ上で重要視している人物は、ウォーレン・バフェット、ピーター・ドラッカー、マイケル・ポーターの3名ですが、それぞれを特徴づけると次のようになります。
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登録日:2016年 03月 22日 14:03:57

最高の企業(バフェット・ドラッカー・ポーターが考えるベストの企業とは?)


★2016年3月度定例GINZAX・銀座セミナー

<3月:最高の企業>
(バフェット・ドラッカー・ポーターが考えるベストの企業とは?)

皆様

市場がどのような混乱に陥っても、成長力のある安定した企業を「安全余裕率」を十分に備えた安い価格で購入していれば、心配する必要は無いというのがバフェット流の基本的な考えです。

バフェット自身も「どのように投資先を選択するのか」ということについては、「バフェットからの手紙」などで語っていますが、バフェット自身の言葉に「ドラッカー」や「ポーター」の企業経営に関する洞察を加えると、より正確に「安定した成長企業=ベストの企業」を見つけ出すことができます。

今回は、バフェット・ドラッカー・ポーターがどのように企業の良し悪しを判断するのかという基本を学んだうえで、具体的企業の良し悪しを考察します。
 


日時 :2015年3月19日(土)(午後3時00分~午後5時00分)
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登録日:2016年 03月 04日 13:10:40

ナンバーワン企業の「仕組み」=「終身雇用の実力主義」


産業新潮
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3月号連載記事

★第6回 ナンバーワン企業の「仕組み」=「終身雇用の実力主義」

終身雇用の実力主義

 かつて「日本型経営」の根幹をなすともいわれたのが、『終身雇用』と『年功序列』です。しかし、私が若かりし頃は経営者の第一目標とされた『終身雇用』は、今や風前の灯火です。「退職者を出すのは会社の恥だ」と言われた時代からは隔世の感があります。

今や、業績が悪化したときにいわゆる「リストラ」を行わないと、場合によっては「経営者として怠慢」とまでマスコミから批判されます。しかし、このようなマスコミの批判は明らかに間違っています。日本企業だけではありません。世界中のエクセレントカンパニーはほとんどすべてのケースで終身雇用を基本としているのです。IBM、ネスレ、P&Gなど数え上げればきりがありません。

それもそのはずで、多額のリクルーティング費用と社内研修費をつぎ込んで育てた社員が途中で辞めてしまっては、会社にとって大きな損失です。是非とも定年まで会社で働いてもらって、つぎ込んだ投資を会社に十分還元してもらわなければなりません。
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登録日:2016年 02月 28日 18:45:14

アベノミクスは失敗していない!マスコミはなぜいつも間違える?


アベノミクスは失敗していない!マスコミはなぜいつも間違える?

2016年早々、私を驚かせたのはD誌、T誌、E誌の経済3誌がそろって株特集を組んだことです。

T誌はその紙面で自嘲気味に語ったことがあるように、「株特集を組むと、株価が下がる」という素晴らしい「外れ率」を誇る雑誌です。またE誌が株特集を組んだ時もほぼ間違いなく株価が下がるので、私は「株価先行インデックス」として丁寧にウォッチしています。

当たったり外れたりする予想は役に立ちませんが、「いつも外れる予想」はとても貴重です。
(ただし、その逆をやれば必ず成功するとは限りませんのでご注意を・・・例えば事前に予想されたAかBかという選択ではなく、CとかDとかの全く事前に予想できなかった結果になることがしばしばあるからです)

「なぜいつも外れるのか?」。それは、この2誌をはじめとしたマスコミが自分で勉強して考えることなく、世の中の主流の意見に迎合した記事を書くからです。言ってみれば、「新橋のサラリーマン100人に聞きました」という内容です。

投資格言に「大衆は常に間違っている」というものがありますが、その間違っている大衆の意見に基づいて記事を書けば「いつも間違える」のは当然でしょう。
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登録日:2016年 02月 12日 19:51:06

<チャイナ崩壊と日本のバブルはいつやってくるのか?>★2016年2月度定例GINZAX・銀座セミナー


★2016年2月度定例GINZAX・銀座セミナー

<チャイナ崩壊と日本のバブルはいつやってくるのか?>

皆様

チャイナリスクは以前から指摘されていましたが、今まさに現実のものとなりつつあります。また、ブラジル、インドネシア、マレーシア、トルコ等々新興国と騒がれていた国々にも大変厳しい未来が待っています。

 このような海外の情勢と無縁ではいられない日本ですが、逆に海外情勢が不安定なことが、日本の将来的なバブルを加速させます。

 今回は、オリンピック周期などからチャイナやその他の新興国が崩壊するタイミングを考察するとともに、これから日本にどのようなバブルがやってくるのかをお話します。また、そのバブルを牽引するであろう具体的な企業についても触れます。
 


日時 :2015年2月20日(土)(午後3時00分~午後5時00分)
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登録日:2016年 02月 05日 17:52:59

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プロフィール
大原浩
大原浩
(男)
GINZAX  グローバル経済投資 メールマガジン
グルメ投資家おーちゃん
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資に入社。
1989年、フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。
1994年㈱大原創研を設立し独立。
GINZAX ・グローバル経済投資研究会代表。
元・証券新報顧問
著書には
『勝ち組投資家は5年単位でマネーを動かす』(PHP研究所)
「日本株で成功する バフェット流投資術」 (日本実業出版社)
などがある。

★メディアの皆様へ。御連絡は、下記アドレスまでお願いいたします。
ginzaxseminar@gmail.com
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