円高で世界征服!

マスコミの報道では、輸出が減少する等、円高の負の側面ばかりが強調されます。

しかし、日本が、おもちゃや長靴など付加価値の低い製品の輸出で、これから立国していくならともかく、通貨安競争=ディスカウント競争に、好きこのんで参加する必要はありません。<客家大富豪18の金言>(甘粕正著)の第12の金言にも「安売りには必ず終わりがある」とありますが、品質を無視した安売り競争は不毛なもので、ただ疲れるだけです。

どう考えても、これからの日本は「高度産業・高付加価値産業」を中心に成長していくべきです。ですから、円高に耐えきれない「低付加価値」の産業が消えていくことを嘆く必要はありません。円高にびくともしない「高付加価値産業」だけが残って頑張ればよいのです。

言い方を変えれば、円高によって非効率な産業が淘汰され、その淘汰された人材・資源が高付加価値産業に投入されることによって、日本は益々繁栄するということです。

しかも、日本は、今後少子高齢化で人口が減っていくのですから、低付加価値のビジネスや仕事が減るのを心配する必要はないのです。日本の失業率は、EUや米国と比べればとても低い数字です。

むしろ、今の日本の問題点は、公的機関からの借り入れや銀行からの超低利融資を受けていても、満足な利益を生み出すことが出来ない非効率な会社が、ゾンビのようにはびこっているところにあります。

このような企業が市場から退場しないために、永遠に過当競争が終わらず、どの会社もようやく生きながらえている状態で、結局、世界的に通用する高収益・高成長の企業がなかなか育たないのです。

ですから、円高は、日本の構造転換を促し日本発展の礎をつくってくれる「黒船」なのかもしれません。

また、円高は、日本の「国富」を増やしてくれます。

単純に考えれば、1割円高になれば、日本全体の資産も1割増えます。こんな素晴らしいことはありません。

しかも、日本の上場企業の手元資金は空前の水準まで積みあがっていますから、日本電産の例を採りあげるまでもなく、海外の企業(あるいは不動産)をどんどん買収すべきです。

その買収した企業(不動産)が稼ぐ収益は日本に還流(日本の税制がきちんと是正されれば)するわけですから、日本国民も多いに潤います。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と浮かれていたバブルの時代よりも、今こそが、世界中の資産を買い占めるチャンスなのです。

日本はこれから<投資国家>として繁栄していかなければなら無いのですから、手元の資産の価値が増える円高は大いに喜ぶべきです。

実際、EU各国は、通貨統合以降のユーロ高を大いに生かして、米国の多くの優良企業を買い占めました。日本や中国が、買収した時と違って、大きな騒ぎにならないため、目立たないのですが、膨大な量の米国企業(ブランド)がEU諸国の手の内に落ちています。

次の表は、そのほんの一例です。

ブランド              企業                 国
DKNY(服飾)        <LVMH>          フランス 
サングラス・ハット(眼鏡) <ラグソティカ> イタリア
ブルックス・ブラザーズ <R.B.アライアンス>    イタリア
ヘルマンズ・マヨネーズ <ユニリーバ> オランダ
マゾ―ラオイル(食用油) <ABF> イギリス
リビーズ・ジューシー・ジュース <ネスレ> スイス
ハワイアンパンチ(果汁) <カドベリー・シュゥエップス> イギリス
テイスターズチョイス・コ―ヒ―     <ネスレ>            スイス
キャプテンモ―ガンズ・ラム(酒) <ディアジオ> イギリス
スナップル(飲料) <カドベリー・シュゥエップス> イギリス
ランダムハウス(出版) <ベルテルスマン> ドイツ
ケント、クール、ヴァイスロイ(煙草) <BAT> イギリス
ケース・トラクター <フィアット>  イタリア
ダヴ(石鹸) <ユニリーバ>  オランダ
ワセリン(薬品)     <ユニリーバ>  オランダ
ベンゾイル(エンジンオイル)     <ロイヤルダッチシェル> オランダ
ニューヨークポスト(新聞) <ニューズコーポレーション> イギリス
アレックスブラウン(証券) <ドイチェバンク> ドイツ
ファーストボストン(銀行) <クレディスイス> スイス
バーズ・アイ(冷凍食品) <ユニリーバ>  オランダ
アーマー・コーンビーフハッシュ(食品) <ヘンケル> ドイツ
サーティーワンアイスクリーム      <アライド・ドメック> イギリス


<参考資料>
「ヨーロッパ合衆国の正体」トム・リード(新潮社)
2010年9月度

【お知らせ】
◆GINZAX・銀座セミナー◆

【業界特集 第1弾!】
~医療業界での成長企業を研究する~

これまで、どちらかといえば、医師や看護師などのマンパワーに頼っていた、医療業界に革命が起こっています。予約しているのに3時間以上も待たされる大病院のシステムや、医師や看護師の職人芸に頼っていた手術や診察に革命が起こりつつあります。もちろん、DNAの解析を始めとするバイオテクノロジーの分野の進歩も猛烈な勢いです。

もしかすると、1990年代後半の米国の経済成長を支えたIT・インターネットに匹敵するような一大ブームが巻き起こるかもしれません。

今回は、大手製薬メーカー・臨床開発受託会社など17年に渡って医療業界で勤務してきた日下部氏も講師に迎え、リアルな医療業界のお話をします。

日時 : 2010年9月16日(木)午後7時~8時30分

第1部 :(午後7時~7時30分)
~CRO(臨床開発受託業務)ビジネスのポイント~
 大手製薬メーカーの新薬開発が困難な状況を迎えつつあるなかでも、CRO(臨床開発受託業務)は今後堅調に成長するものと思われます。一般には、あまりその内容が良く知られていないCROビジネスのポイントを、講師の日下部氏が、実際に大手製薬会社や臨床開発受託会社で勤務した実績をもとにお話し、有望なCRO会社を発掘するポイントについて考えます。   
  
【講師】 株式会社Virtue 代表取締役 日下部淑美

第2部 :(午後7時30分~8時15分) 
~今後の日本経済をけん引する医療業界の有望ビジネス・企業~
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)では詳しく書いてありませんが、今後の日本経済をけん引するビジネスの一つが<医療>です。その範囲は、iPS細胞を初めとするバイオテクノロジー、病院のカルテなどの書類を効率化するIT,「ダビンチ」などの手術ロボットなど多岐にわたりますが、その中から重要なビジネス・企業をピックアップしてお話します。

第3部:(午後8時15分~8時30分)
    質問タイム
 第1部、第2部の内容に関して講師の大原氏と日下部氏が皆さんの疑問にお答えします。
       
場所 :東京都中央区銀座6-6-1銀座風月堂ビル5階
    銀座ビジネスセンター 会議室
参加費:3000円(税込)
申込方法:下記アドレスまでメールにて必要事項を記入の上、お申込みください。
     折り返し、振込先をご連絡致します。

 メール宛先:info_virtue@virtue.jp
  記入事項:氏名(ふりがな)、聞いてみたいテーマ、質問、参加希望セミナーとして、【GINZAX 9月16日】を必ず記載してください。


【講師紹介】
■大原浩(おおはらひろし) 株式会社大原創研 代表取締役
 上田短資(上田ハーロー)、フランス国営クレディリヨネ銀行など国内外の金融機関で勤務し、1994年株式会社大原創研を設立し独立。国内外のビジネス・投資に関わり、プライベート投資やファンドでも成功。元・日刊「証券タイムズ(証券新法)」顧問。GINZAXグローバル経済・投資研究会代表。著書「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」(講談社)、「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」(講談社)、「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)、その他多数
★「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)の出版を記念して、5月22日に行われたGINZAXセミナーの一部が下記でご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=BIT4uM6yLBg

■日下部淑美(くさかべよしみ) 株式会社Virtue 代表取締役 
神奈川県出身
1992年 女子栄養短期大学卒業後、大手製薬会社の研究所を経て臨床開発受託業務に携わる。医薬品業界に17年従事し、現在に至る。
1998年に管理栄養士を取得。所属学会(社)日本栄養士会
ダイエットカウンセラー、慢性疾患における食事指導などの実績あり。

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登録日:2010年 08月 28日 10:49:16

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プロフィール
大原浩
大原浩
(男)
GINZAX  グローバル経済投資 メールマガジン
2月度定例GINZAX・銀座セミナー『本当のバフェット投資』
グルメ投資家おーちゃん
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資㈱(上田ハーロー)に入社。

1989年、フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。フューチャーズ・ブローキング・ディビジョン課長などを歴任し、主に金融・債券先物、デリバティブなどを担当。

1994年㈱大原創研を設立し独立。
GINZAX ・グローバル経済投資研究会代表。
元・証券新報顧問

著書には
『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」(講談社)
など。
お気に入りリンク
油を売る日々
「2012年に日経平均が2万円を超える15の理由」セミナー動画
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