★みんなが買うときに売る!

日銀、追加利上げ見送り - 東京

【東京 18日 AFP】日銀は18日、追加利上げ見送りを決定した。

 今回の追加利上げについては、政府・与党からのけん制発言が相次いでいた。

 写真は日銀本店で同日、記者会見に臨む福井俊彦総裁。(c)AFP/TOSHIFUMI KITAMURA

AFPBB News


 投資というのは、高度な金融技術を駆使したデリバティブ取引であっても、最後には「買う」の「売る」のかの判断に集約されます。

 突き詰めて言えば、投資の根本は「売買の判断」にあるわけです。

ずいぶんシンプルな話ですが、この売買の判断は、「ゴルフで止まっているボールを打つ」くらい難しく、投資家を悩ませる訳です。

 売買の判断が難しい理由には、色々ありますが、その中のひとつに、的確な売買の判断を行なうためには、<人間の本能に逆らわなければならない>というものがあります。

 つまり、端的に言えば、<みんなが「買い」だと言っているときにきに「売り」>、<みんなが「売り」だと言っているときに「買い」>を実行しなければならないということです。

 単純化するために、市場全体の参加者を100人としましょう。

 

まず、このうちの10人が買います。しかし、この時点では市場の大勢、つまり残りの90人の意見は、「売り」または懐疑的なものです。

 この最初の10人の意見を聞いて、さらに10人が買って、全体で買いポジションを持つ人々が20人になります。しかし、全体の意見はさほど変わりません。

 そうこうしているうちに、価格が上昇し始め、買いポジションを持つ人々が増え、市場全体の意見も「買い」方向へ傾きます。
 
 そしてついには、買いポジションを持つ人々が80人となり、市場の意見は完全に「買い」が優勢となります。

 その、「買い」の大合唱の中、買いポジションを持つ人々は、100人のうち90人に達します。

 この段階になると、異変が生じます。90人の人々は、買いポジションでパンパンになっているので、それ以上買う余力がありません。残りの10人の中には、空売り専門の人もいますから、「買う」人々がほとんどいないということになります。

 みんなが「買い」だという割には、価格が上昇しないので「おかしい」と思っているうちに、価格が下げ始めます。

 最初は、90人の人々は色々な理由をつけて売るのを我慢しているのですが、そのうち我慢しきれなくなって一斉に売り始めます。これが暴落のきっかけとなります。

 もちろん、90人の人々が、血相を変えて「売りだ!」と叫んでいるときが「絶好の買い場」であることは言うまでもありません。

 「赤信号、みんなで渡れば怖くない!」というビート・タケシの言葉は、けだし名言ですが、渡っているのはあくまで赤信号です。みんなで渡っても、一人で渡っても、暴走した車が突っ込んでくる確率は変わりません。

 みんなと一緒だと「安心」には違いありませんが、そのことは投資の成果とは関係ありません。むしろ一人で渡るときの方が、周囲の状況に気を配って慎重になりますから良い結果が出ると言えます。

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登録日:2007年 01月 25日 13:59:05

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プロフィール
大原浩
大原浩
(男)
「証券新報」グローバル投資
なんでも地動説
1960年、静岡県に生まれる。1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資㈱(上田ハーロー)に入社。

1989年、フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。フューチャーズ・ブローキング・ディビジョン課長などを歴任し、主に金融・債券先物、デリバティブなどを担当。

1994年㈱大原創研を設立し独立。
2003年より証券新報社(証券タイムズ)顧問。

著書には
『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)
『100万円を確実に1億円にする中国株投資術』(講談社)
などがある。
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