<老子と投資>その1
【2月8日 AFP】米ホワイトハウス(White House)のトニー・フラット(Tony Fratto)副報道官は6日、将来、米政府がテロ事件の容疑者を尋問する際、「ウォーターボーディング(水責めの一種)」を用いる可能性を示唆した。
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(c)AFP/Olivier Knox
大学を卒業して、すぐ短資会社(上田短資)に就職しましたから、それ以来もう25年も投資の世界に関わってきていることになります。
外国為替・短期金融・債権・先物・デリバティブ(派生商品)・株式・不動産等々において、多様な投資を行い、ブラックマンデー・アジア通貨危機・バブル崩壊などをくぐり抜けてきた経験から感じるのは、「投資を成功させるには、技術や理論もさることながら、<精神力>が最も重用である。」ということです。
よくお話するのが、「投資は究極のメンタルスポーツである」ということです。メンタルスポーツの代表としてよく採り上げられるのが、ゴルフですが、「止まっているボールを打つだけの簡単なスポーツ」であるはずのゴルフの上達のためにそれこそ<ゴルフ道>とでも言うべき研鑽・努力を重ねます。
止まっているボールを打つこと。そして、そのボールを打つために、自分の身体をコントロールすることに膨大なエネルギーを使うのです。
また、どれほど、優れたプレイヤーでも、大事な局面でミスショットをして精神的に動揺すると、見るも無残なスコアをたたいてしまいます。
投資もゴルフと非常に良く似ています。「これから価格が上がる」と信じて買った、株式の銘柄でも、ちょっと悪いニュースが出て価格が下がると、動揺して損きりしてしまいます。
しかし、その損きりをしたポイントが底値で、その後価格が急上昇して地団駄を踏むということが良くあります。
また、「他人が売るときに買う」というのも、強い精神力が必要なことです。
さらに言えば、過去の相場のチャートを眺めて、「この安値で買って、あそこの高値で売れば儲かる」と、言うことは小学生でも簡単に出来ます。投資が、「止まっているボールを打つ」ように見える理由です。ところが、未来のこととなると皆目見当がつきません。未来は過去の延長でも、現在の延長でも無いからです。
未来という暗闇を歩くときに、世の中の大勢と違う道を選ぶときには大変な恐怖感が襲ってきます。
しかし、その恐怖感を克服してこそ、大きな成功の果実を手に入れることが出来るのです。
このことは、「投資」だけに限らないかもしれません、ビジネスの世界や私達の人生そのものにも適用できる原則ではないでしょうか。
私自信も、自分の精神力を高めるために、色々な努力を怠らないようにしていますが、そのテキストの一つに<老子>があります。
老子は人物の名前としても使われますが、その老子の言葉をまとめたとされる書物は<老子>または<老子道徳経>と呼ばれます。
全81章で、5000字程度の非常に短い書物ですが、その中に<すべて>が凝縮されていると言っても過言ではありません。
また、老子は、客家(はっか)を始めとする華僑の人々やに篤く信仰されている、<道教>の最高クラスの神様の一つです。
つまり、客家や華僑の人々の成功に<道教>=<老子>が非常に深く関わっているわけです。
これからしばらくの間、その成功の法則を秘めた<老子>と<投資>の関わりを、基本的に全81章の順番にお話して行きたいと思います。
<老子道徳経>
この老子道徳経は次のように伝えられます。
老子が晩年(紀元前600年ごろ)周の国の西方の国境を青い牛にまたがって、越えようとした所、老子のただならぬ徳の高さを直感した尹喜(いんき)という役人が、老子にひざまずき教えを請うた。老子は「私は弟子などとったことは無い」と、再三断るが、とうとう尹喜の熱意に根負けし、その関所にしばらくの間、とどまった。そのときの老子の話を、尹喜が書き取ったものが、老子道徳教81章である。
短時間で、書き取ったものであるため、各章のタイトルもないし、重複していると思われる内容もかなりあります。
なお、この連載では、読者の便宜のため、各章の冒頭の一行をタイトルとして使用しますので、タイトルが必ずしもその章の内容を象徴しているとは限りませんが、それぞれの非常に短い<一行>に、<深い真理>が含まれていることに変りはありません。
◎ 本連載ではスペースの関係で、老子道徳経の本文、および漢文の読み下し分文は掲載しません。これらについては、多くの本が出版されているので、それらを副読本にしながら読んでいくと、より深い理解が出来るはずです。
☆ 老子道徳経<上>
<道の巻>
1、 道の道とすべきは常の道にあらず。
「名前」として表せないところに、真実の「道=TAO」がひそむ。=天と地の生まれ出てくるただ一つの始源。変わりなく無欲で純粋な人間であれば、ただ一つの始源=TAOを認識できるが・・・欲望のとりこになっている人間にはわからない。
○ TAO(道)を知りたければ、世の中を良く学び、それらの世界にTAO(道)の原理を映し出すこと。
○ 一神教が登場して初めて多神教が意識された。
○ 特に、対極にある西洋文明(単純)を良く学ぶことによって、TAO(道)の思想が良くわかる。
○ 空気の存在は、水の中にコップを沈めることによって知ることが出来る。
例えば、暑いという概念あって、初めて寒いと言う概念が生まれます。温度というのは、物質のエネルギー反応ですから、温度そのものには、本来暑いとか寒いとかいう概念はありません。
また、古代の人々にとっては、目で見ることの出来ない空気の存在を知ることは容易ではありませんでした。しかし、コップ(器)を逆さにして、水に沈めると、そこに「何か」が存在することがあります。つまり、水の存在によって、空気の存在を知ることが出来るわけです。
古代の宗教は、すべて多神教で、宗教と言えば多神教が当たり前でした。古代エジプトのあるファラオ(王)によって一神教が始められ、エジプトに捉えられていた、ユダヤ人がその思想を受け継ぎます。そして、ユダヤ教徒の一人であったナザレのジーザス(=イエス・キリスト)によってキリスト教が、さらにその流れを受け継いだマホメットによりイスラム教が創始されます。
「正解は一つしかない」と唱え、基本的に異教徒を認めない一神教は、世の中の人々を幸せにしたのでしょうか?また、多くのものを受け入れ、同化していく多神教の場合はどうでしょうか?
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登録日:2008年 02月 08日 12:13:34
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- プロフィール

- 大原浩<投資野おーちゃん>
- (男)
- 「証券新報」グローバル投資
- なんでも地動説
- 株式会社大原創研 代表取締役、 株式会社証券新報社 顧問
同志社大学法学部卒業。上田短資株式会社(上田ハーロー), フランス国営クレディ・リヨネ銀行を経て㈱大原創研を設立。著書に「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」講談社、「中小企業のための個人情報保護・プライバシーマーク」サイビズ、「銀行の終焉-近未来マネー論序説-」 「『複雑系』ビジネス-資本主義・社会主義を超える新経済入門-」「代表取締役平社員」(いずれも発行はあいであ・らいふ)などがある。
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