<老子と投資>その2
【3月8日 AFP】(一部更新)エルサレム(Jerusalem)のユダヤ教神学校Merkaz Harav Yeshivaで6日パレスチナ人の男が銃を乱射し8人が死亡した事件を受け、イスラエル当局は国内の警戒態勢を最高に引き上げた。
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(c)AFP/Marius Schattner
☆ この連載を初めて読まれる方は、本ブログの2008年2月8日の日記、<老子と投資>その1を先にご覧ください。
2、 天下みな美の美たるを知るも、これ悪のみ。
○ 美しいものは醜い。
○ 良いことは悪いこと。
○ 長いと短い、高いと低い、有ると無いとはそれぞれ相手があることによって認識される。
○ 世間の価値観は、すべて相対的なもの。
○ 栄光に居座らないから、栄光から離れることは無い。
○ 万物にいちいち説明を加えないのが聖人。
ものごとに、本当は絶対的な基準などありません。よく、マーケット関係者で「この相場はおかしい」などという方がいますが、「相場」に<正しい>も<間違っている>もありません。<正しい自然>も<間違った自然>も無くて、よい天気が続けば人間に都合が良くて、台風や津波がやってくれば人間に都合が悪いというだけのことです。
地球温暖化も、<人間にとって問題>かもしれませんが、生命体として見た地球にとっては、何回も氷河期や生物の絶滅期を乗り越えてきているので、海面が数十メーター上昇しても、気温が3度上がっても、それは悠久の地球のサイクルのごく一部にしか過ぎません。
美人あるいは美男でも、袋のように裏返して見れば内臓や血管が表になります。(ヨーロッパ映画で、人間が口から袋のように裏返しになるホラー映画がありました・・・)
見た目の美しさも、ごく表面的・一時的なものです。
善があるから悪が存在します。逆に言えば、悪が存在するから善が存在します。悪がまったく存在しない世の中では、善も存在しません。なぜなら、そのような理想郷では我々が善と呼ぶものは、ごく当たり前で、あえて名前をつけるほどのものではなくなるし、悪という反対概念が無いので、我々が善と呼ぶものの定義のしようが無いのです。
3、 賢をたっとばざれば、民をして争わざらしむ。
○才能のあるものを特別大事にしない。(才能は天からの授かりもの。社会に奉仕すべき。)神様のくじ引きに当たっただけ。
○ 人民を知識も欲望も無い状態にする。(アダムとイブも欲望と知識を知ることによって不幸になった。)
○ 目の前ににんじんをぶら下げて、互いに競争させるのとは逆の政治。
人間の不幸は神から<知恵>を授かったことに始まるのかもしれません。その意味では、アダムとイブのエデンの園の逸話は象徴的です。
人間の授かった知恵は、宇宙の森羅万象を解明するにはあまりにも力不足で、中途半端に宇宙の原理の知識を得たことによって、自分達の知りえないことがどれほど膨大かを知らされて、愕然としているのが人類という存在なのでしょう。
人間の才能というものは天から与えられたものです。母親から生まれなかった人間は居ません。(処女解任という伝説はキリスト教以外にたくさんありますが・・・・)ですから、どのような優秀な人間も、<人間社会>によって生み育てられたわけです。言い換えれば、自分ひとりで成長したわけではなく、人間社会に育てられ、「使命を与えられた存在」です。
また、どのような素晴らしい事業を成し遂げるのにも、多くの人々の有形・無形のサポートが必要です。
自由経済において、富の集積は必然的に起こりますが、実際にその富を生んでいるのは、一部の才能に恵まれた人々では無く、たくさんのごく普通の人々です。ですから才能のある人が、社会に奉仕するのは責務です。
激しい競争社会というの、人間を簡単に不幸にしますが、決して幸せにはしてくれません。
努力することと、競争することは違います。
4、 道はむなしきも、これをもちうれば、また満たず。
道(TAO)は、からっぽで満たされることはなく、何の役にも立たないようだが、じつは無尽の働きをしていて、その空虚が何かで満たされることは無い。
逆説的な言葉ですが、「無」というのは非常に重要な概念です。「無」だからこそ、無尽蔵の働きをして、無尽蔵に吸収できるのです。
5、 天地は仁ならず、万物を持って<すうく(芻拘)>と成す。
○ 天や地に感情は無く、ましてや仁愛の徳などあるはずが無い。だから、聖人も空っぽの心を持って、感情に流されずに物事を行うのだ。口数が多いと行き詰まる。
○善と悪という概念は人間(一神教)が作り出した幻影。
正しい行いをしている人は、弁解する必要はありません。「ディベート」などというものがもてはやされますが、中身が無いからこそ、言葉で飾り立てる必要があります。
「ディベート」術に長けているということは、単に「口がうまい」ということにしか過ぎません。「口がうまい」人物が大統領になる米国という国の末路は不安です。
世の中原理には、人間が考える矮小な善悪のルールや感情などは関係ありません、宇宙の原理は冷酷なようにも見えますが、それは人間の基準で物事を判断しているからです。
6、 谷神(こくしん)は死なず、これを玄牝という。
○ 女性原理(神秘な泉が滾滾と湧き出し、天地も生み出される陰門)を基本として、そのベースの上に男性原理を働かせることが最高の方法。
すべての生物はメスから生まれます。自然も人間の世界も女性(メス)の原理で動いています。男性原理は、ステーキにかける胡椒のような脇役です。脇役が主役に躍り出ようとしたときには多くの問題が生じます。
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登録日:2008年 03月 08日 17:01:14
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- プロフィール

- 大原浩<投資野おーちゃん>
- (男)
- 「証券新報」グローバル投資
- なんでも地動説
- 株式会社大原創研 代表取締役、 株式会社証券新報社 顧問
同志社大学法学部卒業。上田短資株式会社(上田ハーロー), フランス国営クレディ・リヨネ銀行を経て㈱大原創研を設立。著書に「100万円を確実に1億円にする中国株投資術」講談社、「中小企業のための個人情報保護・プライバシーマーク」サイビズ、「銀行の終焉-近未来マネー論序説-」 「『複雑系』ビジネス-資本主義・社会主義を超える新経済入門-」「代表取締役平社員」(いずれも発行はあいであ・らいふ)などがある。
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