<老子と投資>その9

【図解】ロシア軍、グルジア内に侵攻

【8月12日 AFP】図は、ロシア軍のグルジア内への侵攻について示したもの。(c)AFP


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AFPBB News


☆ この連載を初めて読まれる方は、本ブログの2008年2月8日の日記、<老子と投資>その1を先にご覧ください。

19、聖を絶ち、智を棄つれば、民の利益は100倍せん。
○ 人間社会はしょせん人間がつくったものにしか過ぎない。
○ 人間が人間を裁くことは出来ない。
○ 赤ん坊のような無垢な心で、自我を捨て去って行動すれば100倍の利益がある。

私も人間ですから、物事を見るときに、どうしても「人間」という色のついたフィルターを通して見てしまいます。

しかし、人類の持っている知識や知恵は広大な宇宙に比べれば、一粒の塵のようなものです。宇宙の外に何かが存在しているのか?あるいは、宇宙も何か別の世界の一粒の塵のようなものに過ぎないのか?そのようなことさえ、我々は確信を持って述べることができません。

ですから、「善」や「悪」という価値観も、「宇宙基準」で言えば、絶対的なものではありません。

古代エジプトや古代ギリシャの神々は、自由奔放=即ち現代的な「善」と「悪」の基準で言えば悪、ともいえる側面を多々持っています。実際、「善」と「悪」の二元論というのは、古代エジプトで生まれたといわれる一神教が、ユダヤ教・キリスト教などを経て世界に広まる中で、一般化した考えです。

しかし、そのことは、世の中即ち宇宙の原理と言うのは、小さな人間が考え出した、矮小な「善」と「悪」の枠をはるかに越えたものであることを意味します。

ですから、本来的には、ある人間が他の人間の行為を「正しい」とか「間違っている」とか言うことはできないというのが老子の考えです。

私達が語ることができるのは、「あの人の考えは私とは違う」、「あの人の考えや行動を私は好きではない」ということだけなのです。

残念ながら、私もしばしば「正しい」とか「間違っている」という基準で行動してしまいますが、それは必ずしもよい結果、あるいは自分の望んだ結果を招くとは限りません。

むしろ、そのような<善悪の判断=実は自分の自我>を捨て去り、無心で行動する方が良い結果を招くのは、日常的に経験することです。

経営者を始めとする、各分野の成功者に「脳天気」とも思えるほどこだわりを持たない人々が多いのも、「赤ん坊のような無垢な心で、自我を捨て去って行動すれば100倍の利益がある」という老子の言葉を裏書きしているのかも知れません。

カテゴリー[ 自己啓発・精神 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 08月 13日 16:57:51

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プロフィール
大原浩
大原浩
(男)
GINZAX  グローバル経済投資 メールマガジン
「私のスタンスと日本の見通し」
グルメ投資家おーちゃん
1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資㈱(上田ハーロー)に入社。

1989年、フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。フューチャーズ・ブローキング・ディビジョン課長などを歴任し、主に金融・債券先物、デリバティブなどを担当。

1994年㈱大原創研を設立し独立。
GINZAX ・グローバル経済投資研究会代表。
元・日刊「証券タイムズ(証券新報)」顧問

著書には
『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)
『100万円を確実に1億円にする中国株投資術』(講談社)
など。
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