★銀行の終焉

ビル・ゲイツ氏、米金融危機に楽観的な見解示す

【10月6日 AFP】米金融危機は資本主義に終止符を打つものでも、恐慌を引き起こすようなものでもない――ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)創業者で全米長者番付1位のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏は、5日放送された米テレビ局CNNとのインタビューでこのように語った。
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(c)AFP

AFPBB News


1997年11月24日、山一證券の自主廃業に向けた営業停止が決議されました。

また、同年7月からタイを中心に始まったアジア通貨危機は、1998年1月には『血塗れのバーツ』と呼ばれるタイ政府によるバーツ買い支えの失敗でさらに困難な状況に陥ります。

日本のバブル崩壊から数年経っても明るい見通しが出てこず、アジア通貨危機によってさらに世界経済は混迷の度を深めます。

それに先立つ1996年においても、金融業界を筆頭に日本のムードは『真暗闇』だったのですが、6月に私の処女作である『銀行の終焉』(あいであ・らいふ)を出版しました。

タイトルは、『銀行の終焉』ですが、当時日本や世界の経済の将来には比較的明るい見通しを持っていて、<金融恐慌>はたぶんおこらないだろうと考えていました。

詳細については、『銀行の終焉』をお読みいただきたいのですが、同書の第8章『金融戦国時代』の<近未来マネー論序説>には、次のように書いてあります。

《昨年(1995年)の前半までは、金融恐慌の可能性はかなり高いと考えていたが、今現在(1996年5月)その可能性は遠のいたと考えている。恐慌とはパニックである。金融機関の不良債権が国民の前に明らかになればなるほど、国民は冷静に判断することができるのだから、嵐はもう過ぎ去った。
 後は、問題の原因をつくったり見過ごした人間がきちんと責任をとり、新しい世代にバトンタッチさえすれば日本の未来は明るい。銀行が全部なくなってしまっても大丈夫である。銀行にとってかわるシステムはすでに出来上がりつつある。今後しばらくは、破壊・崩壊の後の混沌とした世界の中で、いくつもの金融システムが覇権を争う金融戦国時代が続くはずである。》

もちろん、今回の米国発・金融動乱のすべてが明らかになったわけではありませんが、欧州などでは、銀行国有化の動きが始まっていますし、米国でもそれに準じる動きがあります。

フランスでは戦後長い間、大手銀行の大半は国有でした。(クレディ・リヨネはもっとも遅く民営化されたフランスの銀行のひとつです。)

銀行が国有化されることは、それほど悲嘆することではありませんし、むしろ歓迎すべきことかもしれません。

1996年当時も、現在も<お金>というものは人々の<思い込み>によって価値が維持されています。

たしかに、ドル紙幣が紙くずになってしまえば、色々な混乱は生じるでしょうか、極端に言えば、物々交換でも経済活動を続けることができます。貨幣が登場する以前の経済活動はそのようなものですし、『銀行の終焉』でも現代の物々交換であるバーター・クラブについて触れています。

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登録日:2008年 10月 06日 15:37:42

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プロフィール
大原浩
大原浩
(男)
「証券新報」グローバル投資
なんでも地動説
1960年、静岡県に生まれる。1984年、同志社大学法学部を卒業後、上田短資㈱(上田ハーロー)に入社。

1989年、フランス国営クレディ・リヨネ銀行入行。フューチャーズ・ブローキング・ディビジョン課長などを歴任し、主に金融・債券先物、デリバティブなどを担当。

1994年㈱大原創研を設立し独立。
2003年より証券新報社(証券タイムズ)顧問。

著書には
『韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか』(講談社)
『100万円を確実に1億円にする中国株投資術』(講談社)
などがある。
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