1万ヒット突破記念号
ありがとうございました。今日で1万ヒットを越しました。
まあ、そのうち100ヒット以上、自分のものが含まれているとは思いますが・・・
これを記念して、このブログ立ち上げの目的をもう一度振り返ってみました。
つい先日、表示をちょっと変えたついでにPPP標準化ブログの後に括弧書きで
BPR&リスク移転型PFIと追加したのに気がついた人はいましたか?
この名称は、自分では当然だと思っていたBPRでVFMを生み出すという点が
以外にも衝撃的であったというPFI侍さんのコメントをヒントに
今まで時々使っていたリスク移転型PFIと組み合わせて作ったものです。
PFI手法についてもう一度振り返ってみました。
ここのところ、PFI事業のモニタリングがうまく機能していないという話しを良く耳にします。
これは、本来、事業に組み込む必要があった「要求水準書」「モニタリングシステム」「支払メカニズム」を連動させる仕組が組み込まれておらず、「サービスのパフォーマンス測定」がうまくできていないからです。
この背景には、PFI事業になぜ民間資金を利用するのかについての理由を、わが国ではあまり深く検討していないという事実がありそうです。
民間資金の利用の仕方は「事業コストが実際に従来の方法よりも下がっているのだから、どんな使われ方をしてもかまわないではないか」という考え方に基づいて、最も貸し手にとってリスクのない割賦払い手法が選択されているように見受けられます。
ところが、割賦払いは、事業の改善とは、直接連動していないばかりか、本来ならリスクのネガティブな面が顕在化したときに、事業介入する金融機関の事業化以前インセンティブさえ奪いかねない仕組であり、公共リスクの移転を出来なくしてしまう悪者です。
以外かもしれませんが、PFI手法を導入した英国をはじめとして、日本を除いたPFI/PPPを推進している国では、公共施設整備のために割賦払いで民間資金を利用することは原則的に禁止されたままです。
PFI手法とは、施設整備費の新しい支払い方法ではなく、民間事業者が提供する不具合の無い施設提供サービスおよび、施設に付随するサービスを、不具合や、サービスの品質低下が生じたときに適切な対応がとられなければ支払を減額するという条件をつけた「いわゆるパフォーマンス連動支払の民間施設提供サービス」を公共が購入するものであると定義することが可能です。
従って、このような仕組を構築するために、発注者は、事業の発注をする段階において、モニタリングすることが可能な要求水準を、パフォーマンスに応じて支払う仕組と一緒に提示し、これに対して、事業者は、原則としてセルフモニタリングが可能な事業提案をセルフモニタリングの仕組と一緒に提示することが不可欠です。
しかしながら、わが国のPFI事業では、発注者が要求水準と、モニタリングシステムと支払メカニズムを連動させた事業の枠組みを提示しておらず、事業者に対してもモニタリングと支払額が連動した仕組を構築することの要求をしていないため、契約の段階で、「要求水準書」「モニタリングシステム」「支払メカニズム」が連動しているケースをほとんど見かけません。
世界標準のPFI事業で不可欠な、これらの連動が不要であるかというと、そうではありませんし、また、連動を阻止するような特別な要素がわが国特有なものとしてあるかというと、実はそれも無いのです。
法律をいじる必要もありません。ただ、発注者がその気になれば済むのです。
発注者をその気にさせたくて始めたブログですが、この1万ヒットを機会に、もう少し書き込みの頻度を増やそうと思っています。
よろしくご愛顧のほど、お願いします。 Hilario Valle del Oso Saludos!
コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2007年 03月 29日 22:12:14
コメント
熊谷さんごぶさたしています。いつも読んで勉強させてもらっています。
1万ヒットおめでとうございます。このテーマとしてはずいぶん多いと思います。やはり関心のある方が多いのでしょうね。
これからもよろしくお願いいたします。
himori @ 2007年 03月 29日 23:50:09
遅ればせながら、1万ヒットおめでとうございます。
相も変わらずPFIなのかどうなのか分からない案件が次から次へと出ていますが、より多くの発注者が、このブログを読んで目を覚ましてくれることを願わずにはいられません。
これからもぜひ、問題に切り込んでください。
PFI侍 @ 2007年 05月 08日 01:52:37
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- プロフィール

- Hiroshi Kumagae
- (男)
- 1959年05月06日
- アビーム コンサルティング㈱ ディレクター
- 著書:脱「日本版PFI」のススメ 相模書房 ISBN978-4-7824-0705-9
- ESADE大学院 国際経営修士
慶應義塾大学院 特別招聘講師(非常勤)
三田図書館・情報学会会員、PMFJ会員 公益事業学会会員
平成18年度内閣府PFI事業の総合評価検討委員会委員
平成19年度自治体PFI推進センター専門家委員会委員
日刊建設工業新聞 所論/緒論コラムニスト
東京LEC 法律文化 連載中
剣道3段、居合道3段(夢想神伝流)
福岡県生まれ横浜市在住
連絡先:
hkumagae-mobile@softbank.ne.jp
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