PFI関係者必読書の2冊の Public Private Partnerships 

このところPublic Private Partnershipsというタイトルの書籍を2冊続けて購入した。
ひとつは、プロジェクトファイナンスの理論と実務を執筆したエドワード・イェスコムのもので、副題は“政策原理とファイナンス”。http://www.amazon.co.jp/Public-Private-Partnerships-Principles-Finance-Academic/dp/0750680547/ref=pd_sim_fb_img_2もうひとつは、Ernst & Youngのメルボルン事務所のパートナーであるGrimseyとSouth Australia大学のLewis教授のもので、副題は “インフラの提供とプロジェクトファイナンスにおける世界的な革命”。http://www.amazon.co.jp/Public-Private-Partnerships-Revolution-Infrastructure/dp/1847202268/ref=pd_sim_fb_img_2どちらもその名に恥じない内容となっている。

特にGrimseyとLewisと“世界的な革命”は、イェスコムがAcademic articles(教科書)と賞するだけあってわかりやすい。
たとえば、PPPとは、次の5つの要素を含んでいるものと定義している。
1契約タイプ:資産を活用した長期的なサービスについてのパートナーシップが構築され
2サービス:経済的インフラや社会的インフラの購入ではなく、サービスの購入であり
3LCC:設計・施工・運営・維持管理・大規模修繕を含むライフサイクルコスト契約であり
4イノベーション:アウトプット仕様書で結果が示され、入札者は手段や手法で競争し、
5リスク配分:従来の官のリスクコストを民間が管理することでコスト削減が可能になる。

Grimsey Lewis版には、日本のJoint Venture(第3セクター)がパートナーシップの例として記載されていたり、イェスコム版には日本のPFIの件数は示されているものの、その内容については一切触れられておらず、どうもわが国のPFIは世界的な認知度が低いらしい。

カテゴリー[ PPP ], コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 12日 22:40:15

コメント

久しぶりのコメントです。私もイエスコムの本購入し、読み進めているところです。比較してもしょうがないのでしょうが、「完全網羅!日本版PFI」という、かつて、バイブルのように読まれていた本との大きな違いは、やはり、サービスの品質管理に関する知見の充実でしょう。イエスコムは確か、プロファイの専門家であると思いますが、PFIにおけるプロファイの活用が、PFI以外のプロファイの活用と大きく違うのはどこなのか、言及している部分があると、面白いでしょうね。もう少し読み進めてみたいと思います。(小生、ひどい風邪で3日ほど寝込んでおりまして、ようやく、キーボードを叩けるくらいまで回復したところです。)

PFI侍 @ 2008年 05月 18日 15:13:55

熊谷さん、最近どうされていますか?最新号のPFINewsを見ると、どうも当初の熱気が冷めて、皆さんイノベーションへの熱意もなく、ただ前例を踏襲するだけで、相変わらず工夫のない案件が跋扈しているとか。先日、PPP関係者が集まってバトルトークを繰り広げたそうですが、どんな感じだったのでしょうか。

ホワイトロック @ 2008年 08月 03日 10:28:25

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プロフィール
Hiroshi Kumagae
Hiroshi Kumagae
(男)
1959年05月06日
アビーム コンサルティング㈱             ディレクター
著書:脱「日本版PFI」のススメ 相模書房 ISBN978-4-7824-0705-9
ESADE大学院 国際経営修士
慶應義塾大学院 特別招聘講師(非常勤)
三田図書館・情報学会会員、PMFJ会員 公益事業学会会員
平成18年度内閣府PFI事業の総合評価検討委員会委員
平成19年度自治体PFI推進センター専門家委員会委員
日刊建設工業新聞 所論/緒論コラムニスト
東京LEC 法律文化 連載中 
剣道3段、居合道3段(夢想神伝流)
福岡県生まれ横浜市在住
連絡先:
hkumagae-mobile@softbank.ne.jp
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