ヘリコプターはエンジンが止まると墜落する!?

ヘリコプター発明100周年、仏海軍機がパリ上空を記念飛行

【9月7日 AFP】パリ(Paris)で6日、ヘリコプター発明100周年を祝ってフランス海軍のドーファン(Dauphin)・ヘリコプターが市内の名所上空を周遊した。1907年、フランス北部リジュー(Lisieux)近郊で自転車製造を行っていたポール・コルニュ(Paul Cornu)の設計、製作したヘリコプターが、人類史上初めて人をのせて飛行した。(c)AFP



AFPBB News


 …と思っている人が意外に多いのではないだろうか!? ヘリコプターの事故は日本でも年に何回か起こっているので、「危険な乗り物」と思われている。……

……
……
 ヘリコプターの基本構造は、プロペラ(ローターもしくは回転翼)の生み出す揚力によって浮かび上がり、そのローターの微妙な角度で上下、左右、前後に動くことができる。
 テールローター(後ろの横向きの小さな回転翼)は、機体が回転するのを防ぐために制御する役目がある。
 
 で、タイトルの答えは「ノー!」である。
ヘリコプターは基本的には、エンジンが止まってプロペラ(ローター)が駆動しなくなっても、オートローテションというシステムで、滑空するように降りることができるようになっている。

 オートローテーションというのは、オートジャイロが短い距離で離陸したり降りたりできるのと同じ原理のこと。

 オートジャイロは、飛行機の主翼の代わりにローターを利用するもので、エンジンにはつながっていない。推力は前方のプロペラが行い、その推力で生まれる気流をローターが受けることで回転し揚力を生み出し上昇する乗り物だ。

 つまり、もし、ヘリコプターのメインローターの駆動エンジンが止まったとき、パイロットの基本動作はクラッチを切って、推力を利用して滑空させる(つまりオートジャイロの着陸時と同じ)ということを行う。これで、十分な高度と機体が安定していた状態なら滑空して比較的安全に降りることができるというわけだ(あくまでも理論上・構造上は)。

 ただし、ローターや機体がなにかに接触したときや、低空で飛んでいたときとか、急旋回中などでは、このオートローテーションという操作ができないために墜落ということになる。

 
 ……ということで、ヘリコプターの基本科学はこんなところなのだが、
 このニュースで、なぜフランスがそれほどまでにヘリコプターを気にするのかは、発明者がフランス人ということもあるのだが(厳密にはローターを使った飛行の最初はルイ・ブレゲエと人らしいが、この人もフランス人)、フランス人がヘリコプターに執着する理由はちょっと分からない(笑。

 ヘリコプターはその航続距離や燃費の悪さや騒音から、時代に逆行している乗り物とはいえるので、その開発速度は鈍っているかもしれないが、これに代わる乗り物もないので、もっと手軽に安全に乗れる乗り物となって欲しいとは思う。

   【関連リンク】
・ウィキペディア/ヘリコプター(※ http://ja.wikipedia.org/wiki/ヘリコプター )
・ウィキペディア/ポール・コルニュ(※ http://ja.wikipedia.org/wiki/ポール・コルニュ )
ドーファン(中型ヘリコプターの解説)
ヘリコプター初物語(ヘリコプターの歴史が分かりやすく解説されています)
・ウィキペディア/オートジャイロ(※ http://ja.wikipedia.org/wiki/オートジャイロ )

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登録日:2007年 09月 10日 08:16:26

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プロフィール
森山レイ
(男)
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19××年06月28日生まれ。
現在都会を離れて熱海在住。
音楽情報誌編集者、編集プロダクションを経てフリーライターに。
以後、トレンド雑誌、アウトドア雑誌、通信社などで現在も執筆中。
文系の大卒ながら先端技術と科学、宇宙の記事も多数執筆している。
趣味は、フライフィッシングと坂本龍馬研究。
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