2006年 09月
同行一人
イスラエルとパレスチナ間の数年間の武力衝突で、
数千名を遥かに越える犠牲者が出ている。
平和な日本からは想像もできない悲劇だ。
4000年以上に及ぶ紛争の歴史はそれほどに業が深いのだろうか。
イラクでも戦火の収まる気配はなく、泥沼と化しているかにも見える。
特に自爆テロのニュースに接すると暗澹たる思いが深い。
かつて太平洋戦争の末期に我が日本の若者が生命を散らした、
あの航空特攻とダブってしまうからである。
純粋な軍事作戦であった特攻と、
一般市民を無差別に殺戮する自爆テロとは異なるかもしれない。
しかし共通するのは、「公」の幸福のみが追求され、
「私」の幸福など歯牙にもかけられないということだ。
「公」のためには、「私」の生命の価値など、
一顧だにされないのだ。
幸福なことに、日本はその公私のバランスが、
「私」に偏重する国家となった。
権力によって「私」が蹂躙される可能性も少なくなっている。
しかし、かつて経験した重圧の怖さと、
その犠牲として莞爾として出撃していった特攻隊員たちの、
可憐さと無残さは決して心から消えることはない。
圧倒的戦力差にある弱者の、有効な反撃手段として、
「特攻戦法」を開発してしまった日本の責任は重い。
フォークランド紛争で劣勢にあったアルゼンチンが、
航空特攻を敢行した記憶も新しい。
そして今度は、各地で特攻艇や自爆テロが頻発している。
かつて犠牲となった、彼ら特攻隊員には、
感謝の思いに満ちて冥福を祈るべきではあるが、
同時に、「特攻」の悲劇に対しては、
声を大にして世界にアピールする必要がある。
「私の幸福」を踏みにじった形での「全体の幸福」など
あり得るはずがない。
公に奉仕する個々人が、忍従と抑圧にひしがれているなど、
そんな幸福は幻想に過ぎない。
「特攻戦法」開発国である日本は、
その特攻の悲劇を、自爆テロを考える諸国にアピールする義務がある。
この悲劇の連鎖を断ち切る努力は、
我が日本のみが果しえる義務であるのだ。
ある特攻隊員の遺書に曰く「同行一人、誰も来るな」
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登録日:2006年 09月 29日 22:15:54
トラック環礁
今年の8月初旬の、A新聞の記事はインパクトがあった。
トラック環礁が、ダイビングのメッカになっているとの記事だ。
環礁のサンゴ礁が有名なのではない。
そこに沈む、旧日本帝国海軍の艦船37隻が、
格好のダイビングスポットだというのだ。
夏本番にふさわしく、さわやかで涼やかな記事を仕立てたつもりなのだろうが、
私は、その記事を見て、怒り心頭に発した。
なぜなら、沈没した艦船は、戦死した海軍軍人の墓所だからである。
あの戦争で、尊い生命を落とした将士の、神聖な場所だからである。
だが、記事からは、その墓所に対する敬意など、何も感じられない。
ただ、夏らしくリゾート気分を掻き立てればよいと思ったのだろう。
その地で終焉を迎えた魂のことなど、考えることもなく。
私は、新聞社の姿勢を考えざるを得なかった。
そのA新聞は、隠れもない左翼紙。
その拠ってたつ唯物論では、人は死ねば何もかもが終わりだ。
それ故、沈没艦船など、「英霊の眠る墓所」ではなく、
単に「ダイビングスポット」にしか過ぎないのだ。
だが、真珠湾に沈む「戦艦アリゾナ」であったらどうだろうか。
ダイビングスポットにするなど、絶対に考えられない。
未だに、そこは墓所だからだ。
記念館を建立し、戦死者を追悼しているのだ。未だに。
マレー沖で撃沈された英戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」のマストにも、
海中に軍艦旗が掲揚されていると聞く。
沈没艦船は単なる物体ではないからだ。
それは栄光ある墓所であるからなのだ。
そろそろ、日本人も、
真実に目覚めなければならない時期に来ているはずだ。
慰霊とは何か、そして、死とは何か。
少なくとも戦死者に対する敬意さえあれば、
御気楽な「ダイビングスポット」的な記事が出るはずがないのである。
トラック大空襲
空を圧する米艦載機群。
絶望的な対空戦闘を展開した乗組員たち。
そう、あの「男たちの大和」の映画で描かれた、
凄愴で過酷な対空戦闘が、
このトラック環礁で戦われていたのだ。
未だに迷う英霊もいるかもしれない。
それに想いをはせれば、
こんな御気楽な記事が書けるはずがないのだ。
死すれば全てが終わると思う者たちよ。
自らの生命を、「死ねば灰になって終わりだ」と思うのは勝手だ。
だが、雄雄しく戦った魂たちに尊敬を捧げないことは許さない。
トッラク環礁に眠る海軍軍人たちに、
合掌・瞑目することを要望する。
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登録日:2006年 09月 23日 20:22:51
万国旗への疑義
「日本の常識は世界の非常識」という言葉があるが、
日本全国の運動会で装飾として使われている「万国旗」も、
その非常識の一つであることをご存知だろうか。
国内的に、「日の丸」や「君が代」に対する好悪や、
その正当性に対する議論は、この際措くとしても、
国際的に他国の国旗に対する礼式を守るべきことの重要性に、
議論の余地はなかろう。
日本の国内で国旗に対して、
どう思い、どう扱おうと自由だが、
他国の国旗に対して、
同様に侮蔑的な態度を取ることは許されるはずもない。
それゆえ、愛国教育の一環として国旗の教育をせよ、
などと主張するつもりはないが、
国際常識に合わせた普遍的一般的な国旗教育は、
施されてしかるべきである。
他国の国旗に対する礼式は守られるべきからだ。
国旗とは、単なるデザインされた旗ではない。
その国の国民、国土、歴史など、その国全ての栄誉の象徴である。
そして、その国自身を象徴するがゆえに、
厳格に礼式が守られてしかるべきなのだ。
したがって、単なる装飾として国旗を使用することは、
厳に戒められねばならないし、
1本の掲揚柱には2流以上の国旗を掲揚することは許されない。
その基準を適用すれば、運動会の万国旗が、
いかに礼式に適合しないかおわかりであろう。
だが、海軍や自衛隊の艦艇が観艦式などで、
万国旗を掲揚しているではないか、
との反論もあるやも知れぬ。
しかし、あの満艦飾で掲揚されているのは国旗ではなく、
旗流信号の信号旗であり、国旗ではない。
国旗の問題は、特に他国の名誉それ自体に関する重大事であると思われる。
国際交流が当り前になった現在、今まで継子扱いされていた国旗にも、
常識的な対応が求められていると思う。
グローバル化は不可避だ。日本一国のみで独善を続けられる時代は、
もう終わりを迎えたのではなかろうか。
それゆえに、まずなされるべきは、
「万国旗」の再考からだろうか。
他国に対する真の尊敬の念があるならば、
こんな形で掲揚できるはずがないからである。
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登録日:2006年 09月 21日 07:55:18
「ゆとり」ではなく、「鍛錬」を
子供には「ゆとり」なんか要らない!
というのが、世の保護者たちの本音ではなかろうか。
余暇を無為に過ごしてしまうのは、
私を始めとして、凡人の常である。
まあそれが、仕事に押しつぶされている成人が、
「静養したい」というのならば、まだ「ゆとり」も有益だろうが、
これが成長過程にある子供たちには、絶対に必要ではない。
彼らは、これから世間の荒波を渡っていかねばならないのだ。
彼らに与えられるべきは、
「ゆとり」ではなくて「鍛錬」である。
その厳しさを否定し、逆に自堕落に誘うような「ゆとり教育」には、
社会全体で、やっと「NO!」と言えるようになった。
しかし、すでに実施された、公立学校の週休二日制なども、
一部富裕層の塾通いを加速したのみで、
残り大多数は、放置されているに等しい。
社会全体で豊かになった結果が、
道楽息子の大量輩出では、ご先祖様も浮かばれまい。
日本全体がパラサイトされる恐怖は、
未だ続いている。
「よき社会人」
「自立した職業人」
「良識ある市民」
子供たちを、そんな存在にするためには、
今からでも遅くはない。
しっかりとした鍛錬を、子供たちに施そう。
必要なのは「やさしさ」でも、「ゆとり」でもない。
「地獄の特訓」こそが、求められるのだ。
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登録日:2006年 09月 16日 19:47:53
学校に、塾並の競争力を
「塾の勉強は楽しいけど、学校の勉強はつまらない」
知人のお子さんの弁である。
「塾」での授業ならば「勉強がわかる」ゆえに楽しいが、
残念ながら「学校」の授業では、
勉強の面白さなど味わうべくもないのだろうか。
その原因、分からなくもない。
塾では、子供の理解と学力の向上がなければ倒産してしまう。
必死の工夫は当り前だ。
一方の学校では、文部科学省の音頭取りの下、日本全国、画一的な授業である。
個人の進度に合わせた配慮など示されはしない。
形式的に完璧な「平等」、そして結果としての「停滞」が展開されているだけである。
高度な教育を期待する保護者にとっては、
もはや公立学校は頼むに足りない。
はなはだしきは、昼間の学校には社会勉強のために通い、
学力は夜に塾でつけるというのだ。
緊急避難としては仕方がないが、
本来、本末転倒もはなはだしい。
公立の小中学校では、生徒一人当たり、
年間80から90万の公費が投入されている。
それらの公費が「社会勉強」のためにだけ費やされていると考えると、
なんとも腹立たしい。
学校がこの現状から脱却し、
子供たちにとって、真に有益となるためには、
その方法はただ一つだ。
それは、公立学校自身が再生する以外にはない。
個別化の原理を導入し、一人一人を大事にすること、
そして、学力増進を目標とすることである。
営利企業に過ぎない「塾」でも可能なのだ。
天下の人材と莫大な公費を投入している「公立学校」に、
不可能なはずはないと、
そう信じたいものである。
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登録日:2006年 09月 11日 21:45:24
いっそ、タバコの増税を
もともとタバコは吸わないのだが、
このところ咽が弱くなったのか、特にタバコの煙に弱い。
同じ室内にいて喫煙されると本当に厳しい。
喫煙者の吐いた煙を非喫煙者が吸ってしまうのを
「副流煙」というのだそうだが、
吸っている本人よりもかえって害が大きいと聞いて複雑な思いだ。
最近、法律が整備され、
公共の建物内での禁煙や分煙も進んでいるが、
この「副流煙」問題が全て解決されたわけではない。
風上の喫煙者の煙が流れてきて、
大急ぎで風下から逃げ出すことは多い。
そも、ニコチン中毒に陥った喫煙者以外には、
もともと喫煙には何のメリットもないはずだ。
かえって国民の健康を害し、
医療費の負担を押し上げる「悪」存在である。
もう一段、社会全体で禁煙を推し進めるために、
タバコへの増税で、
消費量を抑制することを考えたらいかがだろうか。
発泡酒の増税などを狙うよりは、よほど健康の増進、
健康保険制度の健全化に確実に寄与するはずだからである。
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登録日:2006年 09月 04日 22:15:02
中国には平和で幸福な発展を望む
靖国神社問題でもそうだし、
台湾の李登輝さんへのビザ発給問題でもそうなのだが、
中国政府の威圧的な内政干渉もどきに対して、
日本の一般市民が見る眼は、中国に対してまことに厳しくなった。
しかも、日本に対しては居丈高に「平和」であることを要求しながら、
自らは、核兵器の開発保有、原潜の運用、尖閣諸島や南沙諸島への触手等
間違いなく軍国主義・帝国主義的な政策を堅持している。
日本には「ネコ」でいることを要求しながら、
自らは「トラ」でありつづけるという、
完全なダブルスタンダードを演じているわけである。
それが、この一連の騒動で、日本人一般に明らかになってしまった。
当然のことながら、中国への警戒心、
そして対中援助の見直し圧力も高まってきている。
元来、日本人は中国が大好きだ。
文化や学問のルーツであり、歴史も地理も良く知っている。
三国志や水滸伝等、慣れ親しんだ文学も多い。
しかし残念だが、その「大好きな中国」と、
政治的な存在である「中国」が、全く違った存在であることが、
今回の一連の騒動で赤裸々になってしまったのだ。
中国の知人に聞くと、
学校も整備されず、電気も、自動車道路すら通じていない地域も多いと聞く。
「日中友好」を信じて日本が施した莫大な援助は、
民生の向上にではなく、
軍拡にのみ使われたのかと思うと非常に悲しい。
そして、その援助が日本や台湾を狙うミサイルや核兵器になっているのだから、
これは悲劇を通り越して喜劇に近い状態だ。
大好きな中国には、
軍事大国ではない、平和で幸福な発展を願っている。
日本の援助は、そうした平和を目指す国にこそ、与えられるべきであろう。
中国が軍国主義を放棄して、
日本と同じ平和国家の道を歩まれることを、
衷心より期待したい。
それこそが、東洋平和の基礎となるはずだからである。
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登録日:2006年 09月 02日 07:52:36
- プロフィール

- 隊長
- (男)
- 1959年07月13日
- 飯田商会ホームページ
- メルマガ「自動車整備の本当の話」
- 「仕事だから」という言い訳しながら、悪いことしてる人は
古今東西後を絶ちません。
色々な投機話や健康グッズ、百鬼夜行の如くに
欲にまみれた妖怪のオンパレードです。
それは自動車業界でも同じです。
しかし、市場経済至上主義とは、儲かれば何をしてもいいことではないと
私は思ってます。
仕事とは、それを通じて社会に奉仕すること。
自らの発展の過程において、社会全体の幸福にも寄与できること。
当社は大発展を目指しつつ、それが社会全体の幸福に繋がるべく
努力して参ります。
飯田 剛
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