こわい人とペットの共通感染症

バン猫への鳥インフルエンザ感染を懸念 - トルコ

【バン/トルコ 20日 AFP】鳥インフルエンザ(bird-flu)に感染した鳥に触れた場合、ウイルスは人間にのみに感染し、猫への感染の脅威はないと考えられている。ところが、鳥インフルエンザ発生の中心地にいる獣医には、感染からの保護のという理由で、有名な猫、バン(Van)と接触する機会がない。バンは、白い毛に赤褐色のもよう、左右の目の色が異なるという特徴がある。写真は19日、バン東部にある「キャット・ハウス・センター」で撮影されたバン猫。(c)AFP/MUSTAFA OZER

AFPBB News


■永遠のイタチゴッコ

鳥インフルエンザ、こわいですねー。
それにしても、世の中にはよくこんなに新しい菌やウイルスなどの
病魔が次から次へと誕生してくるものだと思います。新しいクスリや
ワクチンが開発されたかと思うと、それをしのぐ耐性菌や強力な
ウイルスが必ず出てくる。きっと人間とウイルスとは、
こうして永遠にイタチゴッコを続けていくのでしょう。

■猫への感染の脅威はないはウソ?

ところで、記事にあるバンという猫は、感染からの保護という理由で
獣医師にも接触が許されていないとありますが、どうやら猫への
感染の脅威はないと言いながらも、その実、十分「危険性はある」
と考えられているようです。それがありうる話なら、猫は鳥よりも
人間に近いところで生活していますから人への感染源になる恐れは強い。
猫が媒介してトルコ全土、いやアジア全域にウイルスが広まって
しまう可能性もあるわけです。その意味では、かわいい猫たちも
一瞬にして疫病神になりかねない。なんとも背筋が寒くなる話です。

■狂犬病=犬の病気ではない

人と動物の共通感染症はズーノーシスと呼ばれ、軽いものから
命に関わるものまでありますが、中でももっとも恐ろしいのは
狂犬病でしょう。これに罹ったら、動物も人間も助かる手だてが
ありません。しかし世界には、まだまだこの病気の発生国は
たくさんあるのが現実。中国やアメリカ、ロシア、東南アジアの
国々も例外ではありません。日本では昭和30年代から発生したという
報告は行われていませんが、いつ何時、どんな経路で入ってこないとも
限りません。多くの人は狂犬病=犬の病気と思っているようですが、
猫だってアライグマだって立派な宿主なのです。今はかなり検疫が
きびしくなりましたが、つい3年ぐらい前までこれらの宿主は
何の制限もなくどんどん輸入されていたんですから。

■未知のウイルスの運び人になる?

今はエキゾチックアニマルをペットとして飼う愛好家も多く、
それじたいは悪いことではないのですが、やはりこうした動物たちは
未知の菌やウイルスを持っている可能性があるということを
しっかり知って管理してほしいものです(公園に捨てたりするのは
言語道断!)。でないと、たった一人がペットとして飼った小さな
動物のために、ただでさえ減りつつある日本の人口がアッという間に
数千万人になってしまうかもしれません。
それにしても、左右の目の色が異なるバンという猫、
一度見てみたいものですねー。

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登録日:2006年 02月 02日 11:51:36

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プロフィール
坂本徹也 Sakamoto Tetsuya
(男)
Pet Journal
ペットジャーナリスト、住宅建築ジャーナリスト。1956年、兵庫県生まれ。
2頭のミニチュアシュナウザーを飼ったことからペット業界に疑問を持ち、ペット関連のルポルタージュの執筆を始める。著書に『アッシュと歩いたヨーロッパ』『よい獣医さんはどこにいる』『二歩先をゆく獣医さん』『ペットの命を守る』『ペットフードで健康になる』『建築家と家をつくる愉しみ』『バスター先生と小さな仲間たち』(翻訳)など多数
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