ボルトはプリウスより明らかに先進的だと僕が考える理由

GM、新型ハイブリッド「ボルト」を11年発売 トヨタ追撃に本腰

【8月12日 AFP】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(General MotorsGM)は11日、2010年後半にプラグイン式ハイブリッド車の「シボレー・ボルト(Chevrolet Volt)」の生産を開始し、11年に市場投入すると発表した。
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(c)AFP/Amandine Ambregni

AFPBB News


GMがプラグインハイブリッド車の「ボルト」を2011年に発売するという。ボルトに関しては多くの人がさまざまな意見を持っているようだが、僕はこのボルトがトヨタのプリウスより世代の進んだハイブリッドだと考えている。今回はその理由を説明したい。

@搭載バッテリから差が生まれる
僕がボルトとプリウスでは明らかに世代が違うと考えるのは搭載するバッテリの問題と電力の使い方にある。ボルトが搭載するのは「リチウムイオン」バッテリ、これに対して、プリウスが搭載するのは「ニッケル水素」バッテリになる。ノートPCに詳しい方ならすぐにわかるように、これは世代が異なるほどの違いを持つ。ニッケル水素の最大の弱点は放電しきらずに充電すると、フル充電することができないことだ。

@エネルギー効率の違い
そのため、ニッケル水素バッテリではこれを繰り返すことで、充電容量が減少していき、結果走行可能距離が短くなってしまうのだ。これは一度、フル放電することでリセットすることができる。おそらくはプリウスでは問題になるほどのレベルになると、自動的にフル放電されるなどの仕組みがあるはずだ。しかし、フル放電を行うということはそれだけ電力をロスしているわけで、エネルギー効率は明らかにプリウスが低くならざるを得ない。

@ガソリンエンジンがバッテリの弱点を補うプリウス
プリウスは走行時、および、プラグインによって、充電が行われるが、連続してフル受電まで行われないため、この問題が大きいのがわかる。これをカバーするのはガソリンエンジンであり、電力がない状態でもガソリンエンジンで駆動することで、このバッテリマネージメントが走行にあまり問題なく行うことができるわけだ。

@ボルトは燃料電池車から生まれた?
これに対して、ボルトは走行はバッテリで行い、ガソリンエンジンはバッテリの充電に使われるに過ぎない。これはプリウスともインサイトとも異なる。しかし、実はこれは燃料電池車と同じパワーマネージメントだ。燃料電池車は燃料電池は発電しかできず、動力はモーターで行うのだから。先に「判断を誤った世界の有力自動車メーカーたち」でGMなど、世界の大手自動車会社はハイブリッドではなく、燃料電池車の研究を続けていたという話をしたのを覚えている方もいるだろう。

ボルトはおそらく、その燃料電池車開発のノウハウをそのままガソリン+モーターのハイブリッドに応用しているものだろう。だからこそ、比較的短期間で開発できたわけだ。

そして、そうだとすれば、ボルトのようなハイブリッド車は今後、世界中の多くのメーカーから発売される可能性がある。プリウスやインサイトの真価が問われるのは、これからだろう。

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登録日:2009年 08月 19日 06:19:42

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■職業:作家&ITジャーナリスト
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■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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