Google WaveがGoogleにとって正常進化である理由


Gmailをはじめとしたアプリなどで、コンシューマーにもっともポピュラーなWebアプリケーションを提供しているGoogleだが、さらにメール、SNS、チャットなどを統合したWaveのプレビュー公開を開始した。GoogleがWaveを提供する意味は、何なのだろう?

@一般化したWebメール
最近では、POPメールを使っているユーザーはすっかり減ってしまったようだ。これは、1つにはPOPメールの設定の面倒さ、設定したPCでしかメールを読むことができないという制限が大きいのだろう。Webブラウザを使ったWebメールなら、ユーザーIDとパスワードを管理するだけで、どんなPCでもすぐに利用できる。この利便性で多くのユーザーがシフトしているのだろう。

@Googleを多くのユーザーが使う理由
Webメールを提供するプロバイダーは数多いが、なかでも抜群のユーザーを持つのがGooGleだ。Googleサービスの利点は、当初はその保存容量の大きさであり、普通のユーザーなら数年間、メールを削除しなくても利用できることをアピールしていた。しかし、最近ではこれはドキュメントなどのWebアプリとの連携という利便性が加わっている。メールに添付されたドキュメントをWebブラウザで開くことができるため、ユーザーはいちいちファイルをダウンロードして、アプリを起動する必要がない。この利便性の高さは他のサービスにないものだ。

@クラウドのメリットとデメリット
このドキュメントを開く仕事は、Googleドキュメントというアプリが行っているわけだが、書類だけでなく、Googleでは表計算ソフトのデータも開くことが出来る。これらの機能は便利は便利だが、快適な利用にはユーザーは高速な回線に接続している必要がある。回線接続がなければ、何もできないのがクラウドサービスのデメリットだ。これは将来、どこでも高速できるようになれば解決するが、インターネットトラフィックの増加、処理するサーバー負荷という面はまた別の話になる。そのため、言うまでもなく、すべてのサービスをすぐにクラウド化するのは現実的ではないだろう。

@コミュニケーションは最強の広告媒体?
今回、登場するWaveはコミュニケーション性を向上させるのを目的としているという。ユーザーにメリットが大きく、回線負荷にあまり影響を与えないという点では現実的な新サービスと言える。それにしても、電子メールを見るたびに広告を表示するというビジネスモデルは実に有効だ。多くのユーザーはコミュニケーションを目的にすることが多い現在、これはもっとも強力な広告媒体の1つなのではないだろうか?そして、GoogleWaveはそれをより加速させることになるわけだ。

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登録日:2009年 10月 05日 09:37:18

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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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