クラウドコンピューティングの現実化を加速するGoogle


Googleが超高速インターネット回線を自らの手で展開するという。これにはどんな意味があるのだろうか?

@Google回線はどれだけ高速か?
Googleが引こうとしているのは、1ギガビット/秒、すなわち、ギガビットイーサネットと同等の速度を持つ回線ということになる。日本では100Mbpsの光ファイバが一般的(NGNタイプは現在200Mbps)なので、これよりもさらに1桁速い速度ということいなる。もちろん、規格上の最大速度が出るわけではないだろうが、相当に高速な回線には違いない。北米は日本ほどブロードバンドが普及していないので、その速度のインパクトは大きいだろう。

@高速回線がグローバルアクセスをローカルアクセスに変える
現在のイーサネットはギガビットイーサネットが一般的になってきている。つまり、Google高速回線はローカルと規格上同等の最大速度を持つということになる。こうなると、Google高速回線であればローカルもインターネット接続も変わらない速度が出るということになる。つまりは、インターネット接続した向こう側にあるサーバーにアクセスするにもローカルのPCにアクセスするのも変わらなくなるわけだ。ついにクラウドを現実にする回線が登場したことになる。

@クラウドへの道を整備するGoogle
これはブロードバンドサービスを提供する会社が回線を高速化せざるを得なり、クラウドコンピューティングに必要ま高速回線を一般的にさせるという効果もあるが、クラウドサービスの整備のためということもあるだろう。クラウドコンピューティングという言葉は先走っているが、まだ、それを実際に使う回線がないため、実際に使用したときに問題となるポイント(あるとしてだが)が明白になっていない。それを明白にする、いわば地ならしをするために、高速回線を走らせる必要があったのかも知れない。

@Chromeが走る道は自力で作った?
最近のGoogleは自らの手でポジティブに自分の道を切り開こうとするアグレッシブなものを感じる。自社のOSを搭載するスマートフォンであるAndroid端末においても最新OS2.1を搭載するNexusOneを投入するなどもそうだ。同社は高速ネットワークを前提とするネットワークOSであるChromeOSも持っており、ChromeOSの走る道を整備するために高速回線が必要だったという面もある。なんにしろ、Google高速回線によって、クラウドコンピューティングがまた一歩現実に近づくのは間違いないだ。

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登録日:2010年 02月 15日 17:35:29

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一条 真人
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■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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