新iPhoneOSの戦略的進化とアプリ内広告


アップルがiPhoneの次期OS「iPhone OS 4」を発表した。この新OSが実際に使えるようになるのは今年の夏頃になりそうだが、そこにはどのような戦略があるのだろうか?

@従来の不満を解消して進化
OS4での変更点としては、iBookとの同期機能「iBooks」、ゲーム向けSNS機能「Game Center」などを除けば、マルチタスクに対応したり、アプリのアイコンをフォルダ管理できるなど、従来のユーザーが不満に感じていた部分への対応が主になっている。膨大なアプリケーション資産が現在のiPhoneの1つの武器である以上、それを動かせなくなるようなOSの改変は、アップルには難しいのだろう。

@新しい収入パス
そんななか、1つだけ目新しく革新的な機能は「iAd」というアプリ内に広告を表示できる機能。これは開発者がその広告費の60%、アップルが40%を受け取ることができるというもので、開発者にも新たな収入の道を与えるし、アップル自体にも当然、大きな収入となる。これによって、開発者もアップルもAppStoreでソフトを販売した後も、収入を受け取ることができるようになる。

@広告モデルの変化
ご存じの通り、現在の広告の主流はテレビのようなマスメディアだ。これは人々がテレビを見る時間が大きければ有効だが、現在のようにパソコンやデジタルデバイスを使っている時間が大きくなってくれば、そこに広告を入れるのはごく自然な流れ。これをもっともうまくやってのけたのは、インターネットのポータルである検索エンジン関連の企業。もっとも一般ユーザーの目に触れやすいところで言えばGoogleになる。

@エンターテイメントとアプリ内広告
iPhoneOS4は広告ポータルとして、アップルに多大な収入をもたらすと思うが、iPhoneやiPadがおもにメディアのビューワーやエンターテイメントとして使われていることに注目したい。ビジネスアプリに広告を仕込むことがしばしば1つの戦略として語られれるが、広告としてはエンターテイメントへの広告のほうが優れていると思われる。だって、自動車がかっこよく登場するドラマの合間の自動車の広告は見たいかも知れないけど、仕事中の広告は邪魔なだけなのでは?

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登録日:2010年 04月 13日 18:09:37

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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