スマートグリッドは何を解決するのか?


今年の世界的な家電イベントCESでは一部家電メーカーは「SMART」という文字を強調していた。これは家電自体にインテリジェントな機能を搭載した上で、Wi-Fiを搭載して通信できるようにし、他のデバイスとなんらかの連動ができるようにしたり、スマートグリッドによって、より消費電力を削減しようという試みだ。スマートフォンが目立った今回のCESだが、もう1つのスマートも静かに動き出している。

@スマートグリッドって何だ?
スマートグリッドとは、一口で言えば、供給側、利用側が相互通信と制御を行うことで、電力の供給効率を最適化しようというシステム。旧来の電力供給システムは単純に供給側から送信されるだけだったわけで、これに通信と制御システムが加わったことにななる。そして、さらに必要に応じて、会社や家庭内の機器、冷蔵庫やエアコンなどを制御して、供給電力を調節することが構想されている。

@北米発のスマートグリッド
スマートグリッドという名称がはじめて使われたのは北米で、2008年に米国家電大手のGEとGoogleが提唱したものだ。これは当時、太陽光発電などのクリーンエネルギーに力を入れていたGoogleが、現在の送電システムのままでは再生可能電力を効率的に利用できないため、提案したものだ。環境の影響によって発電するシステムは自由に供給をコントロールできず、充電技術が必要であり、この制御にスマートグリッド技術が必要になる。

@スマートグリッドに本気になったオバマ大統領
そんな構想を受けて、本気で動き出したのがオバマ大統領。来るべき再生可能電力時代のために、翌2009年に34億ドルを投じて、送電網を刷新する計画をたてた。この動きに対して、米国電力中央研究所では、スマートグリッドを利用して電力供給効率を引き上げることで、2030年までに電力消費量を4%以上削減でき、実に204億ドルを節約できるという予測を出している。

@ほとんどの電動機器に取り入れられるスマートグリッド
北米ではスマートグリッドの普及は3段階で考えられており、第1段階は供給側と利用側の間のインテリジェントな供給制御、第2段階は家庭内の機器を遠隔操作して消費電力を下げる。第3段階では電気で駆動する機器自体が自動的に、省エネルギー的に動作することを構想されているという。一般家庭内ではエアコンや冷蔵庫など、比較的消費電力の大きなデバイスが電力制御が大きなポイントになるのだろう。

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登録日:2011年 01月 19日 18:11:46

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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