全人口に普及するための壁

グーグル副社長、「ネット普及の鍵は携帯電話にあり」 - インド

【バンガロール/インド 21日 AFP】米インターネット検索大手、グーグル(Google)のヴィントン・G・ サーフ(Vinton G. Cerf)副社長兼チーフ・インターネット・エバンジェリストは20日、今後インターネットの普及をけん引するのは、PCではなく携帯電話であるとの予想を語った。
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(c)AFP

AFPBB News


ネット普及のカギは携帯電話にあるというのは、もっともな話ではあるが、果たして氏の言うように全人口に携帯電話が普及する日は来るのだろうか?

@インターネット利用で携帯電話がPCを超える
我が国では現実にインターネットの利用に関して携帯電話がPCを超えている。一般的なユーザーの携帯電話の利用方法はメールやWebでの簡単な情報検索などだけであるなら、たしかに携帯電話で十分な話である。契約や接続、設定に関してもいろいろ面倒なPCに対して携帯電話であれば、買ってきてすぐにメールやネットワーフができてしまう。たしかに普通の人が普通に使うのであれば、比較にならないほど楽である。

@全人口への疑問
氏が飛躍的に携帯電話が売れているという中国やインドはBRICSの一角だ。現在、急速な経済発展が起き、富裕層が増え、高級家電が売れるのだから、携帯電話が売れても不思議ではない。しかし、それを全世界規模にあてはめて考えるのは早急ではないか?ヨーロッパなどは、経済的に安定(急成長していないとも言えるが)しているが、誰でも携帯電話を持ってインターネットを使っているわけでもない。

@パケット定額制はたしかに普通になるだろうが
日本での携帯電話でのインターネット利用を後押ししたのはどんなに通信をしても料金の上限がある、あるいは定額であるパケット定額のおかげであるのは疑いがない。それ以前にはあまりのパケット料金が払えずに自殺した人もいたらしいというのは、今では懐かしい思い出だ。特定エリアで一定以上のユーザーが居れば、キヤリアはパケット定額サービスを提供できる。それはどこの国でも同じだろう。

@特定エリアでの普及は難しくない
インドや中国の携帯の料金体系について詳しくはないが、パケット定額というのは日本と同じ理由で難しくないだろう。もしかしたら、すでに定額になっているのかも知れない。そして、それは携帯電話でのインターネット利用を押し上げるだろう。そして、そこでGooGleもまた使われることだろう。経済力のある国でそのような状況になるのは、そう難しいことではないだろう。

@常に存在するバリア
しかし、それを地球の全人口にまで拡大するのは難しい。デジタルデバイドという言葉もあるようにPCさえ買えない人が地球人口の半分程度は存在したら、携帯電話の普及も同じように進まないだろう。現在の日本のように携帯電話によってインターネットの普及が進むのは間違いないとは思うが、GooGle副社長の「全人口」発言は「我々にはまだまだ成長の余地がある」ということを消費者や株主にアピールするためのリップサービスの意味が大きいのではないか?という気がする。

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登録日:2007年 02月 22日 09:47:24

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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