未来のビデオカメラの主流メディアは?

松下電器、フルハイビジョン・デジタルビデオカメラを発売 - 東京

【東京 5日 AFP】松下電器産業は5日、世界で初めてフルハイビジョン1920記録を実現したデジタルハイビジョンビデオカメラ「HDC-DX3」を発表した。

 HDC-DX3は、色再現性に優れた56万画素の1/4インチ3CCDを備えているほか、デジタルハイビジョン放送に使われる1920x1080画素の高画質の画像を8センチDVDディスクに記録できる。発売日は25日で価格は14万円となる見込み。

 写真は同日、HDC-DX3を披露する松下電器の社員。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

AFPBB News


パナソニックから1920×1080ドットのフルHDに対応したAVCHDビデオカメラが登場した。記録メディアは8cmDVDを使うHDC-DX3とフラッシュメモリであるSD/SDHCメモリを使うHDC-SD3の2タイプだ。DVが標準だったビデオカメラ市場は、今や多くのメディアが存在し、選択が難しくなってきている。

■テープなのにデジタルビデオなDV
従来、ビデオカメラのメディアと言えば、テープが主流だった。ごく最近までビデオカメラのメディアと言えば「DV」規格のものだった。このDVは「DigitalVideo」の略で、テープメディアにフレームレベルでデジタル圧縮した映像を記録していた。フレームレベルでデジタル圧縮することで、アナログ記録のビデオよりも高画質で、PCへの取り込みも規格的にサポートしており、その利便性から広く普及した。

■HDVはDVテープでハイビジョン記録
このDVテープをそのまま使い、ハイビジョン映像の記録を可能にしたのがHDV規格だ。HDVではMPEG2による時間軸方向の圧縮により、DVと同じテープにハイビジョン映像の記録を可能にした。これはこれで凄いことだが、DVテープをそのまま使ったことにより映像容量のキャパに限界があり、その解像度は1440×1080でフルHD解像度ではなかった。

■使い勝手を変えるテープ以外のメディアたち
最近ではビデオカメラは単に撮影するだけでなく、PCに取り込んで編集したり、DVDレコーダーに読み込んだりして活用されるようになってきた。ここで、iLinkを使った取り込みしかできないDV/HDVでは転送に時間がかかるなど、使い勝手に不満がある。これに対して、8cmDVDであればディスクをセットしてすぐに再生できるし、ハードディスクやフラッシュメディアであれば、USB接続で高速に映像データを転送できる。

■フルHDがデジタルメディアを要求する
今回、パナが発表した8cmDVD、SD/SDHCビデオカメラの注目すべきはフルHD解像度を実現したことで、この面ではテープ規格に対してアドバンテージがある。ユーザーの考える次世代ビデオカメラの条件がフルHDであるなら、テープメディアはそろそろデジタルメディアに交代する時期になったということだろう。しかし、現状のデジタルメディアは一長一短があり、そのなかかでビデオカメラのメディアとして何が勝ち残るかを判断するにはまだ時間がかかりそうだ。

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登録日:2007年 04月 09日 10:58:16

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作:50冊ほどの著書を持つ。近著は次世代DVD技術を解説した「図解 Blu-ray HD DVDがわかる」(技術評論社)、ビデオカメラの撮影技術を紹介した「これからはじめるデジタルビデオカメラの本」(技術評論社)など。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。
PC、ビデオカメラ、DVDHDDレコーダーなどデジタルAVに詳しく、AllAboutのDVDHDDレコーダーガイドでもある。
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