対象を広げ、組織化するマルウェア

ネット動画や音楽ファイルの脆弱性に警鐘、ブラックハット

【8月4日 AFP】インターネットで常識となりつつあるオンラインでの動画や音楽の共有が、他人のコンピューターを狙うハッカーの格好の材料となりかねない。
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(c)AFP/Glenn Chapman

AFPBB News


セキュリティカンファレンス「ブラックハット」では、今年もさまざまなOSやサービスなどについてのセキュリティ脆弱性とその攻撃法などが論じられたようだ。僕はかつて「ハッカー」という雑誌の編集長だったし、最近でもセキュリティに関する本を執筆しているので、このようなセキュリティに関しては普通の人よりは多少の興味がある。

@デジタルサービスの普及がターゲットを広げる
ウイルスやスパイウェアなどの悪意あるプログラムをまとめて「マルウェア」などと表現する。初期のマルウェアはPCでのファイルのやりとりなどで注意していればよかった。しかし、インターネットの普及により、その出入り口は大きく広がってしまった。インターネット経由でさまざまな方法でアプローチされ、インターネット経由で拡散していくからだ。かつてはメールなどを主に警戒していればよかったがいまではその間口が大きく広がっている。

@狙われるメディアサービス
最近では音楽やビデオをインターネットからダウンロードするサービスが一般化しているが、このようなサービスもターゲットになっているようだ。特にターゲットとなっているのはMP3のようだ。近代的なフォーマットであるWMAなどは、セキュリティも考慮しているので攻略しにくいのだ。さらにXBOX360 Liveの音声機能、その他のIP電話なども狙われているようだ。

@スキマを狙う
XBOX Liveの音声機能やIP電話などは攻撃のターゲットとなることがあまり想定されずに作られているため、ガードが甘いのだろう。さらに心配なのはiPhoneである。何しろ、iPhoneはWebブラウザSafariで動作しているので、つけ込みどころが満載な気がする。Safariは今まであまりターゲットとならなかったが、iPhoneの普及とともにメジャーになば、今までにない攻撃を受けるかも知れない。

@ボットによる組織化
最近では感染したPCやデバイスを組織化し、特定のホームページに総アクセスをかけるDOS攻撃などが一般的になってきている。このような攻撃を「ボット」攻撃と言ったりする。のっとられたPCは背後で指令を実行するため、使用者の多くは気がつかず、仕掛け人のロボットとなり、指令を実行するのだ。このようなボットの蔓延の背景にはユーザーのセキュリティへの関心のなさがあり、マイクロソフトは無料でスパイウェア対策ソフトDefenderをWindowsユーザーに配布するなど、対策を講じている。

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登録日:2007年 08月 04日 13:51:12

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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