TVというメディアデバイスのスタンスが変わる

ユーチューブが見られるテレビ、松下が北米で発売へ

【1月8日 AFP】松下電器産業(Matsushita Electric Industrial)は8日、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)が見られるインターネット対応プラズマテレビを今春、北米で発売すると発表した。
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(c)AFP

AFPBB News


言うまでもなくインターネットビデオ界ではYouTube動画は大人気だ。パナソニックはフルHD解像度のTVでこのYouTubeに対応することをアピールしているようだが、果たしてYouTube映像はフルHDにマッチしているのだろうか?TVがインターネットビデオに対応することの意味はどこにあるのだろうか?

@粗いYouTubeの解像度
YouTubeの解像度は粗い。320×240ドットなので、VGAの1/4のドット数であり、QVGAと呼ばれる解像度になる。次世代DVDプレイヤーなどはアップスキャンコンバーターを持ち、DVDビデオ(720×480)をフルHD(1920×1080)に変換して見ることができるが、その場合よりもドット数は1/4以上粗くなる。QVGA解像度はフルHDに美しく変換して表示するのは難しいだろう。

@フルHDの必然性が薄いインターネットビデオ
この粗い解像度の映像をフルHDのプラズマTVに表示することをアピールするのに、どういう意味があるのだろうか?少なくとも現在のYouTube動画を楽しむのにフルHDの大型TVの必然性はないように思える。さらにソニーもインターネットビデオに対応したTVを発売し、こちらはより高解像度なオンデマンドビデオに対応するようだが、現在のインターネットビデオではフルHD解像度の必然性は薄い。

@インターネットビデオの侵略に備えよ
それではこれらのTVが登場した理由は何か?というと、インターネットビデオという新メディアへの牽制なのではないかと思う。最近はPCでインターネットでビデオを楽しむことがごく一般的になってきており、それがユーザーのTV視聴時間を少なくし、TVというメディアデバイスの地位を引き下げている。ここで、TVというデバイスがインターネットビデオにも対応できるというのをアピールしておいて損はない。

@TVというメディアデバイスのスタンスの変化
TV放送は長らく一般人の娯楽の帝王であった。しかし、欧米においては地上波よりは多チャンネルでコンテンツも豊富なケーブルTVが主流になっている。そしてインターネットビデオはさらにオンデマンドなビデオ環境を提供する。TVというデバイスはTV放送を受信するデバイスからビデオ映像を表示するデバイスへと変化し、TV放送はメディア選択肢の1つに成り下がる宿命なのかも知れない。

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登録日:2008年 01月 10日 10:38:44

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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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