それは自動車の世紀の「終わり」と「始まり」

トヨタ、管理職のボーナス1割カット 国内の減産強化

【12月2日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は2日、今冬の管理職の一時金(ボーナス)を約1割カットしたことを明らかにした。
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(c)AFP

AFPBB News


最近、GM、トヨタなど世界的な自動車メーカーが、販売不振による減産や工場閉鎖、減俸、リストラ、そして、企業としての存続さえ簡単ではないという経営危機に直面している。果たして、自動車産業はこのまま低調になってしまうのだろうか?

@自動車の歴史を見てみれば
ご存じの通り、現在は一般大衆がごく普通に自動車を買い、路上には自動車が溢れている時代だ。自動車が発明されてから約100年だが、自動車が大衆のものになったのは第2次世界大戦よりも後のことだ。ヒットラーがドイツ市民に、普通の市民でも普通に動く自動車を作ることを約束し、フォルクスワーゲンビートルが生まれたという歴史的事実があり、第2次世界大戦以前に自動車は欧米でも大衆的なものではなかった。

@万能ではないハイブリッド
第2次世界大戦後、大戦中に研究した移動車両のテクノロジーのおかげもあり、大衆向けの自動車産業は急速に発展した。その主な動力は現在と同じく化石燃料を使うエンジンである。現在ではその長年に渡る化石燃料の大量消費によって、化石燃料の枯渇が現実的な問題となっている。燃料がなければ、そして、現実的でない高価であれば、自動車は実用的なものでではなくなってしまう。ハイブリッドは通常のエンジンより2倍程度燃費がいいが、燃料の上昇が2倍以上であれば、やはり、ランニングコストを圧迫する。ハイブリッド車自体が高価であり、今までの自動車より購入しずらいのも問題だ。

@空白が生まれるかも知れない大衆のための自動車の歴史
そんな化石燃料以外の燃料を使う自動車の研究も進められている。代表的なものが燃料電池と電気自動車だ。燃料電池は大衆が購入できる価格になるにはいつになるか目算が立たないのが現状であり、電気自動車は充電に時間がかかるため、現時点では化石燃料自動車と同じ感覚で使えないし、同じ理由から充電インフラの配備も時間がかかるだろう。化石燃料に近い感覚で使えるようになるには燃料電池が実用化されるしかない。しかし、そのためには長い時間がかかりそうだ。そのため、大衆のための自動車の歴史には大きな空白が生まれる可能性がある。

@自動車は再びVIPだけのものになる?
最近では従来と比較すると、物理的な移動が不要となるような技術が増えている。たとえば、TV会議システムを使えば、東京と大阪やNYでもリアルタイムに会議が行える。物理的な移動が必要な物流以外の部分ではコミュニケーション技術の進化で移動の必然性をさげて、社会システムを運用していくことが必要になっていくかも知れない。そして、燃料電池車が一般人が購入できるようになるまで、自動車はその創世記のように、VIPだけが使用を許されるエクスクルーシブなアイテムに逆戻りしてしまう可能性があるのではないだろうか?

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登録日:2008年 12月 03日 00:40:05

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一条 真人
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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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