電気自動車が従来の自動車を完全にリプレースできないワケ

ゼロ・エミッションの電気自動車、国内各社が実用化目前

【1月6日 AFP】走行中に二酸化炭素(CO2)を全く排出しないゼロ・エミッション自動車の実現は、そう長く待つこともないのかもしれない。
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(c)AFP/Kyoko Hasegawa

AFPBB News


電気自動車の実用化が近づいているようだ。しかし、僕は電気自動車は従来の自動車をリプレースすることは到底できないと考えている。

@電気自動車のメリット
性能的に向上し、自動車に近い速度が出るようになれば、単なる移動という側面では化石燃料を使った従来の自動車と変わらなくなるというのがメーカーなどの主張かも知れない。たしかに電気自動車には排気ガスがなく、大気を汚染しないというメリットはある。しかし、その電力を選るためにはなんらかの手段で発電しなければならないことを忘れてはならないだろう。

@充電タイムが必要な電気自動車
さて、電気自動車の最大のネックは充電をしなければならないということだ。ニュースによれば1回の充電で160キロを走行できるという。通常は充電に国内の100V電源で14時間かかるが、急速充電であれば、80%を30分で充電できるそうだ。そして、「160キロ」という走行可能距離から、電気自動車の用途がごく制限されたものになることが数字で理解できる。高速道路を使ったドライブであれば、1日に400~500キロ程度を走ることも珍しくないと思うが、この場合はどうなるだろう。

@限界があるインフラ整備
高速充電なら30分で充電できるじゃないか!と思う人がいるかも知れない。しかし、考えてみよう。急速充電での走行距離は160×80%で、128キロとなる。フル充電の状態から400キロを走行するにも最低で2回の充電が必要になる。2回充電すればいいなら、充電時間は30分×2で1時間だから、問題ないと考える人がいたら、それは数字にごまかされていると言える。いったいどこで充電するのか?考えて欲しい。

@電気自動車では10倍の広さのGスタンドが必要になる?
普通の自動車がガソリンを補充する時間は3分程度ではないだろうか?電気自動車がその10倍の時間が必要だとすれば、10倍の時間、そのスペースを占有することになる。これは単純にガソリンスタンドに10倍のスペースが必要になるということだ。果たして、そんなインフラが各地に整備できるだろうか?日本ではかなり難しいのではないかと思う。

電気自動車は短距離の移動やシティコミューターとしては有用かも知れないが、長距離移動に利用するのは難しい。通常の自動車とは異なった用途のビークルでああり、自動車の一部の用途を補完する存在であることを忘れてはならないだろう。

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登録日:2009年 01月 07日 07:40:57

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■職業:作家&ITジャーナリスト
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