判断を誤った世界の有力自動車メーカーたち

ダイムラー初のハイブリッド発売、変わる独自動車市場

【6月29日 AFP】独自動車大手ダイムラー(Daimler)は26日、同社初のハイブリッドモデルを発売した。
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(c)AFP/Lenaig Bredoux

AFPBB News


メルツェデスもようやくハイブリッド車に乗り出すということだが、今回はなぜ世界の有名自動車メーカー各社のハイブリッドへの参入が遅れたのか?という話をしたい。

@第1の選択
アメリカやヨーロッパの有名自動車メーカー各社は1990年代にすでに原油埋蔵量の限界を考え、化石燃料による自動車を作り続けるには限界があると考えていた。そこで彼らが次の動力として選択したのが、燃料電池である。燃料電池であれば、その排出物に関しても化石燃料のように有害ではない。燃料問題、環境問題を一気に解決できる一石二鳥の手段というわけだ。

@トラブル発生!
1997年に発売されたメルセデス初のコンパクト車「Aクラス」がすでに燃料電池エンジンの搭載を視野に入れていたというのは有名な話だ。当時、燃料電池を開発していたメーカーたちは、200X年には実用的な燃料電池車を発売できると考えていたようだ。しかし、燃料電池の開発は予想以上に難易度が高く、実用レベルの燃料電池車は2009年の現在にいたっても実現していないのはみなさん、ご存じの通りだ。

@世界とは違う路線を走ったプリウス
初代プリウスの誕生も1997年。メルセデスのAクラスと同じ時期になる。このころ、世界はすでに環境を意識した自動車への移行をはじめていたわけだ。ただし、燃料電池は開発に手間取った。その間、ヨーロッパ車は馴染み深いディーゼルエンジンなどでつないでいた。この10年、世界の主力自動車メーカーが次世代動力へと一足飛びに移行しようと手間取っていた間、プリウスはより現実的な選択をして、現実の商品として存在したわけだ。
@そして現在
そして現在、燃料電池の実用化が限界を超えて時間がかかると判断した世界の有力自動車メーカーたちは、ある意味、中継ぎ的な存在である、ハイブリッド車への乗り出してきた。世界の自動車メーカーたちは、特に環境意識もなかったわけではない。問題を解決するための選択肢を誤っただけだ。しかし、それが日本の自動車メーカーにチャンスを与えることになった。しかし、彼らがハイブリッドに参入してきた今後は世界の自動車メーカーを相手にしなければならない。プリウスやインサイトの真の戦いはこれから始まると言っていいだろう。

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登録日:2009年 07月 03日 00:05:59

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■職業:作家&ITジャーナリスト
■著作: 「Androidスマートフォン「超」ビジネス活用術」(技術評論社)絶賛発売中。50冊ほどの著書を持つ。
■経歴:ソフト開発、パソコン雑誌「ハッカー」(日本文芸社)編集長を経てフリーに。「パッセンジャー」で作家デビュー。オーロラを見にアラスカに行ったりマラソンを走ったりエクストリームなことが大好き。iPhoneとXperia使用中。ツイッターユーザーIDは@ichijomasahito
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