Wings of Defeat/TOKKOー特攻ーの制作者は我らが友

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<横田安正氏 談>先週の土曜日から公開されているアメリカのドキュメンタリー映画「TOKKO-特攻ー」の制作者リンダ・ホーグランドさんは昔、私とSharakuさんがアメリカでとても世話になった「戦友」でした。彼女の姿を英字新聞で突然見たときは随分驚きました。日本育ちのリンダは若い頃フジテレビのNY支局に勤めており私のようなドキュメンタリーの演出家にとっては貴重な人材でした。1980年に私が演出・制作した「NYゲットーの星ビンボウ」は彼女が探してくれたネタで危険なスラム街取材のコーディネーターも務めてくれました。スエーデン系アメリカ人の宣教師を両親とするリンダは金髪で身長は185cm、日本語をベラベラ喋るのでNYの街を一緒に歩くと周囲の注目を一身に集める存在でした。妹のジャネットはドラマ「オレゴンから愛」でコーディネーターを務めてくれこの姉妹には世話になりっぱなしでした。先週から今週にかけて英字新聞でTOKKOが話題になり、彼女の写真を見てビックリしたという次第です。

この映画の原題はWings of Defeatです。監督のリサ・モリモトはNYで生まれ育った日系米人、自分の叔父がもと神風パイロットであったことを知り特攻隊に関する映画を作ることを思いたったといいます。アメリカで特攻隊は頭の変な狂信的な軍国主義の集団とみなされていますが調べてゆくと繊細な気持ちをもったティーンエージャーが殆どだったことを知り、この事実をアメリカ人に知って貰いたかったそうです。彼女の叔父は随分前に亡くなっていますが、生き残りのパイロット4人を探し出し克明な証言をひきだしており、当時の宣伝印刷物、戦争フッテージ、動画などを駆使して説得力のある映画に仕上げています。リンダは英字字幕も担当しています。証言者の1人が「もし天皇が半年早く戦争終結を宣言してくれれば何千という特攻隊員の命が救われたのに」と発言しているのが印象的でした。

リサは12月7日がくるたびに日系ということから学校で白い目で見られたといいます。一方リンダは日本の学校で原爆が話題になるたびに冷たい視線を向けられたそうです。この2人のニューヨーカー女性が組んでこの素晴らしい映画を作ったわけです。8月4日まで渋谷のシネ・ラ・セットで、その後はシネカノンで公開ということです。

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登録日:2007年 07月 27日 18:47:19

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