2008年 08月
気になる真相とペシャワール会の今後
アフガニスタンで誘拐された伊藤さんの遺体発見 NGO関係者ら確認
【8月27日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタン東部で日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の農業専門家、伊藤和也(Kazuya Ito)さん(31)が誘拐された事件で、事件が発生したクズクナル(Kuz Kunar)の地区長は27日、アフガニスタン警察が日本人男性の射殺体を発見したと発表した。
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(c)AFP
ショックだ。ペシャワール会は、外国のNGOが煙たがられているアフガニスタンの中でも、最も住民と近く、協力しあってきたNGOの一つだ。今回の事件でも、犯行グループを地域の住民達が追跡し、伊藤さんを救おうとしたとされているが、これもペシャワール会がいかに地元住民から支持されているかを物語ることだ。
気になるのは、伊藤さんが殺された真相だ。タリバン側の発表を完全に鵜呑みにすることはできないが、犯行グループと治安部隊の銃撃戦で亡くなった可能性は捨てきれない。穿った見方だが、来月の臨時国会では、インド洋での米軍艦隊への給油活動の延長が審議されるが、日本・アフガニスタン両政府は、焦って早期の解決を求めたのではないか?それが故の強行作戦で、伊藤さんが犠牲になった可能性はないのか?時間をかけ、交渉すれば、伊藤さんは助かったのかもしれない。伊藤さんの犠牲を無駄にしないためにも、ことの真相は明らかにされるべきだ。中村哲ペシャワール会代表が現地に向かっているとのことだが、彼の今後の会見には大いに注目したい。
また、今回も「自己責任」と騒ぎたてるバカども(あえてこの言葉を使う。今なおイラク人質事件の際の政府の責任逃れのキャンペーンに便乗するのは、バカだ)がいるだろうが、そうした雑音に屈せず、ペシャワール会には現地での支援を続けて欲しい。彼らの活動のおかげで、どれだけの人々が救われているかは、今更私が語るまでもないが、荒廃しきったアフガニスタンの大地をよみがえらせるには、ペシャワール会の力が必要だ。
多くの場合、危険なところ、国連や現地政府の及ばないところにこそ、本当に支援を必要とする人々はいる。そのような地で活動することは、当然リスクを伴うし、場合によっては犠牲も伴う。だからと言って、誰も現地に行かなくなったら、誰が救いを待つ人々を助けられるのか。確かに、誰にでもできることではないが、今、私達にできることは、この危機において、ペシャワール会を応援し支えることであろう。
最後に、人のため危険な地域で奮闘した伊藤さんの志に敬意を表すると共に、深く哀悼の意をささげたい。
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登録日:2008年 08月 27日 18:53:38
石油の絡むところ戦争アリ!米ロの代理戦争の場となるグルジア
【8月9日 AFP】(写真追加)グルジア政府は8日、グルジアが一時掌握したとしていた南オセチア(South Ossetia)自治州の州都ツヒンバリ(Tskhinvali)に、空爆などロシア側の反撃を受け、ツヒンバリの一部を失ったと明らかにした。
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(c)AFP
この辺りのことは余り詳しくないのだが、要は石油をめぐる戦争の一つだってことは、間違いではないのでは。グルジアは、アゼルバイジャン経由でカスピ海油田からの石油パイプラインがトルコへと通っている。このパイプラインの建設には、米英の企業がからんでいる*のだが、これは、ロシアによるカスピ海油田権益の独占を崩すため、米国がグルジアを巻き込んで強力にプッシュしていた事業なのだ。当然、ロシアとしては面白くなかったワケで今回の紛争は、これまでの経緯や、プーチンの凶暴性から考えて、起きるべくして起きたとも言える。
*こちらをご参照↓
http://www.inpex.co.jp/news/2002/0918.html
ただ、これもいつもの通りなのだが、紛争地となる場所の人々は搾取されるだけで貧しく、しかも戦闘の巻き添えを喰らったり、虐殺されたりとロクなことがない。ちょうど、来週12日に名古屋で「戦争と環境問題」をテーマに講演する*のだが、私が最近自然エネルギーに関心を寄せているのも、地球温暖化対策というだけでなく、地下資源に依存する現在の世界の経済体制がゆえに、イラクをはじめ各国で悲惨かつ不毛な戦争を繰り返えされているのを、痛感しているからだ。チベットも、ビルマ(ミャンマー)も、今は停戦しているが、インドネシア・アチェ州も、みな地下資源が絡んでいる。よその国から資源を奪ってくるのではなく、それぞれの国が自国でエネルギーを自給するようになれば、無駄に戦争などしなくてもすむのではないか。少なくとも、戦争をする口実を減らせるのではないか、と思うのである。
*世界を知ろう 戦争と地球環境―激動の地球を生きるために
http://reishiva.jp/news/?id=3756
ともかく今は、日本を含めた国際社会が、民間人の殺傷に対し抗議し、ロシアとグルジア、そして南オセチアの各リーダーに停戦を呼びかけていくしかない。
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登録日:2008年 08月 09日 23:20:46
被爆63年目の核大国ニッポン
【8月6日 AFP】6日、63回目の原爆の日を迎えた広島市の平和記念公園(Peace Memorial Park)で、平和記念式典(原爆死没者慰霊式・平和祈念式)が営まれた。(c)AFP
毎年、この頃になると、少年時代を思い出す。何故なら、小学生の頃、私は広島に住んでいたからだ。近所の山や川などの遊び場だけでなく、平和公園や原爆資料館も、私にとって非常に印象深いものだった。今、私が戦争や環境問題を取材しているのも、広島にいたことが大きいのかもしれない。
そして、毎年のように思う。核の本当の恐ろしさを知る数少ない国であるのに、なぜ、核を捨てられず、核に依存するのかと。
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登録日:2008年 08月 06日 23:52:09
- プロフィール

- 志葉 玲(シバレイ)
- (男)
- HP:志葉玲Official Web Site
- ■1975年生まれ。番組制作会社を経て2002年からフリーに。イラク、レバノンなどの紛争地での現地取材の他、地球温暖化などの環境問題、共謀罪など国内政治まで幅広く取材している。
■志葉関係の本が相次いで出版されました!二冊とも、御一読いただければ幸いです。
『川田龍平 いのちを語る』 (川田龍平 著 志葉玲 写真/明石書店)
『たたかう!ジャーナリスト宣言 ボクの観た本当の戦争』(志葉玲 著・写真/社会批評社)
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