警告!凶暴な法案キョーボー罪、明日採決か?

キム元大統領、2006年中に北朝鮮を訪問か - 北朝鮮

【パンムンジョム/北朝鮮 26日 AFP】韓国のキム・デジュン(Kim Dae-Jung)元大統領が2006年中にピョンヤン(平壌)を訪問することで、南北朝鮮が合意に至った。実現すれば、キム元大統領は北朝鮮の指導者金正日(Kim Jong-Il)総書記と、南北緊張緩和ならびに北朝鮮の核兵器開発問題について話し合うものと見られる。写真は26日、朝鮮半島を分断する非武装地帯(DMZ)の境界の村パンムンジョム(板門店)で韓国方面を監視する北朝鮮の兵士。(c)AFP/JUNG YEON-JE

AFPBB News


 イラク情勢も大変だが、日本の状況も大変だ。明日28日にも「共謀罪」*が衆院法務委員会で採決される恐れが出てきた。これは犯罪の実行を話し合っただけで罪に問えるというもの。「犯罪」にあたるかどうかは当局のさじ加減だから、ヘンな髪型のショーグン様の国なみの恐怖体制も可能な凶暴な法律となりうる。

*共謀罪ってなんだ?http://kyobo.syuriken.jp/

続き)
■テロ防止のはずが「国民統制」?

 これは元々、テロ防止のための「国際組織犯罪防止条約」で義務づけられた「重大な犯罪の共謀自体を犯罪として取り締まる」ことを法整備するという名目で出てきたもの。組織犯罪処罰法の改正案に含まれているものだが、条約が求めているのは、テロ防止だけであるはずなのに、共謀罪では619もの法律違反を「共謀」段階で処罰できるという。さらに自首した場合、刑が減免されることから密告を奨励することにもなる。そのため、弁護士やジャーナリスト、NGOなどは「条約にかこつけて国民を統制しようとしているのでは」と疑っているのだ。

 共謀罪が恐ろしいのは、どこまでが「犯罪を共謀」したかが、極めてあいまいなことだ。つまり、当局のさじ加減で気に食わない個人や組織を処罰することが出来るのである。想定されるケースは、「共謀罪ってなんだ?」の「事例集」*を見てみよう。例えば、

☆悪徳企業の商品を買うのをやめようとPTAで相談
☆悪徳企業の前で不買呼びかけのビラをまこうかと相談
>組織犯罪処罰法 組織的威力業務妨害

☆記者などが根拠が薄いのに暴露記事を書こうと相談
>組織犯罪処罰法 組織的な信用毀損及び業務妨害
☆記者などが疑惑議員にぜったい回答をもらおうと相談
>組織的犯罪処罰法 組織的強要罪

☆パレスチナ民衆を支援するためカンパ・寄付を集めようと相談
>公衆等脅迫目的の犯罪行為ための資金の提供等の処罰に関する法律 資金提供

 これらの行為を実際にしなくても、話をしただけで、犯罪とされてしまうのである。しかも、「共謀の証拠」を抑えるため、当局が盗聴・盗撮、おとり調査などをやりだす可能性も高い。これが「国民統制」でないというならば、一体何なのだろうか。

*共謀罪ってなんだ? 事例集
http://kyobo.syuriken.jp/case_r.htm


■ターゲットは一般市民

 法務省は、暴力団などの的を例にあげ、「国民の安全を守ることが目的」としているが、暴力団に関していえば、現行法でも事前に処罰可能だったりする。フランスやドイツは特定のテロ組織を対象に事前段階での取り締まりを可能にする法整備をしているが、日本においてはその範囲の規定はない。となると、共謀罪のターゲットはやはり一般市民、ということが考えられるだろう。


■なぜ採決を急ぐのか?

 日本の刑法の原則は、既に行われた行為を処罰するのであって、思想や信条を処罰しないというもの。その原則を覆すならば、せめてもっと十分な時間をとり、審議するべきだろう。しかし、政府与党はあくまで今月中、つまり明日の採決にこだわっている。なぜ、政府与党はそこまで強引に今月中の法案採決を望んでいるのだろうか。

 あくまで私の邪推だが、これは恐らく改憲のための国民投票法案*を成立させるため下準備だと思われる。改憲の是非には国民の意見も大きく分かれている上、国民投票法案はその言論弾圧・報道規制を正当化する内容が「民主主義の根幹を揺るがす」と批判されている。政府与党は今国会会期末(6月18日)までの国民投票法案成立を目指すが、その前に共謀罪を成立させることにより、小うるさい野党やメディア関係者ら、市民団体を萎縮させておこう、との思惑があるのではないか。そしてもちろん、国民投票法案可決後も、気に入らない連中には言いがかりをつけて摘発することが出来る。非常にオイシイ共謀罪なのだ。

*警告!独裁国家並みの改憲ファシズムがやって来る!!
http://reishiva.exblog.jp/3509092


■国民は政治家やメディアに声を伝えるべき

 昨年の衆院選では、マスコミの小泉応援大合唱や小選挙区制のカラクリが、「小泉党」に歴史的な大勝をもたらしてしまった。公明党とあわせて衆院の3分の2以上という圧倒的多数の議席を得た以上、どんなムチャクチャな法案も「数の力」にモノを言わせて強引に通すことが出来るのだ。小泉党を勝たせてしまったツケは大きいが、せめてここで国民の意見を政治家やメディアに伝えることは必要だろう。もし、我々が本当に「恐怖政治」ではなく、「民主主義」や「基本的な人権」というものを欲しているのであれば。

*マスコミ連絡先一覧
http://kyobo.syuriken.jp/media.htm
*衆議院 法務委員会名簿
http://kyobo.syuriken.jp/iinkai.htm

カテゴリー[ 隠れた注目すべき事件・問題 ], コメント[12], トラックバック[1]
登録日:2006年 04月 27日 14:20:10

コメント

共謀罪ってこういうことだったんですね。
シバレイさん、有益な情報いつもありがとうございます。

Vine @ 2006年 04月 27日 18:56:17

こんな風な恐怖政治をしようとしてるなんて想像もしませんでした。
せめて政府は法案の意図が国民一人々にわかるよーに誤解持たれない位は説明する責任はありそうですね。

kuma @ 2006年 04月 27日 21:36:39

もう、これは廃案寸前だと思っていましたが、K議員達の執念ですね。
本日閣議決定される「国を愛する態度」を強制する、教育基本法の改正のといい、民主主義の崩壊の危機を、私も感じています。

tetsu @ 2006年 04月 28日 09:08:46

共謀罪は犯罪なので裁判を受けることができます
裁判になるってことは検察側に犯罪を起こしたという立証責任が必要になります
つまり検察に疑いをかけられても、裁判って言う名誉回復の機会があるわけですよ
よって独裁国家のファシズム=共謀罪ではない
共謀罪採決=民主主義の崩壊の危機なんて妄想でしかないでしょう

勘違いしてない? @ 2006年 04月 28日 12:11:23

>共謀罪は犯罪なので裁判を受けることができます

 刑事事件として逮捕されれば、実名や顔を報道で晒され、仮に結果的に無罪となっても、逮捕された人は生活や仕事に大きなダメージを被ります。当局としては仮に有罪に出来なくとも、「脅し」として共謀罪を有効に使うことができるでしょう。

 また、証拠不十分でも、裁判所が当局よりの判決を下さない保障はありません。話あうこと自体が罪になるので、当局が盗聴などのスパイ行為をして「証拠」を提示した場合、有罪とされる可能性は高いのです。

シバレイ @ 2006年 04月 28日 12:44:10

結果的に無罪になる可能性もあるなら

>>「犯罪」にあたるかどうかは当局のさじ加減だから、ヘンな髪型のショーグン様の国なみの恐怖体制も可能な凶暴な法律となりうる。

この表現はおかしくないかい?
あの国は裁判すら行われないじゃない
これは悪質な印象操作ですね

おかしくない? @ 2006年 04月 28日 15:40:29

>>「犯罪」にあたるかどうかは当局のさじ加減だから、ヘンな髪型のショーグン様の国なみの恐怖体制も可能な凶暴な法律となりうる。

私は別におかしいとは思わない。
政治体制が違うので形式的には異なっているかもしれないが、
その質において、今の日本の政権はショーグン様とそれほど
違っているとは思えない。

next @ 2006年 04月 28日 21:16:22

>>政治体制が違うので形式的には異なっているかもしれないが

ここまで分かってて「それほど違っているとは思えない」って言い切ってしまう所がすごいですね
少なくとも日本は国民に選ばれた議員達によって総理大臣が決まってるんですけどねぇ

おかしくないのかw @ 2006年 04月 28日 23:03:58

この類の人たちの常ですよ。
日本が自分の思惑とは違うことをやると
将軍同志を引き合いに持ち出して批判する。
戦前の日本は北朝鮮と同じだったっていう妄想も得意ですね。

まあ @ 2006年 05月 01日 20:57:10

>>少なくとも日本は国民に選ばれた議員達によって総理大臣が決まってるんですけどねぇ

まあねぇ、朝鮮系の宗教団体と@力団に金玉握られてる政治家に選ばれた人達だからねぇ。「ある特定の人達が莫大な利益を得るシステム」という意味では、日本も北朝鮮も今やあまり変わらないかもしれない。

まあまあ @ 2006年 05月 02日 12:49:27

>>少なくとも日本は国民に選ばれた議員達によって総理大臣が決まってるんですけどねぇ

確かにヒトラーもちゃんと選挙で選ばれた民主的なリーダーだったし、彼が死ぬまでドイツ人の大半は彼を支持してた。金日成だって始めは「(反日)革命のリーダー」として大半の国民に支持されたから首領様に成れたんじゃないの?
選挙で勝てば絶対正義になれるって訳ではないよな。

まあまあまあ @ 2006年 05月 03日 13:05:05

きっこの日記~ トンデモ法案炸裂!
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060421


目配せからまばたきへ、共謀罪審議で驚愕答弁(保坂展人のどこどこ日記)
http://asyura2.com/0601/senkyo22/msg/120.html

官僚や警察官の汚職には適用されない共謀罪。どうなっているんだ!!!
http://asyura2.com/0601/senkyo21/msg/916.html


ビン・ラディンは、ブッシュに侵略の口実を与える役割のCIAエージェント
http://www15.ocn.ne.jp/~oyakodon/newversion/ladencia.htm

ザルカウィと呼ばれる男達
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/05/post_b6d9.html


ネットでの世論調査-結果
http://www.yoronchousa.net/webapp/vote/result/?id_research=334
http://asyura2.com/0601/senkyo21/msg/996.html
http://asyura2.com/0601/senkyo22/msg/260.html

g @ 2006年 05月 21日 01:44:17

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

冗談で逮捕されるよ共謀罪

川柳をほめられたのでまた川柳 になってしまった(笑)。  さて、法務省のサイトに、ご懸念について、という文章があったので、せっかくだからちょっと紹介する。 法案で新設する「組織的な犯罪の共謀罪」については,種々の御懸念が示されているところですが,中には誤解に基づくものもあるように思われます。そこで,この罪の内容について,正確に御理解いただくため,主な御懸念について御説明します。  まあもちろん、法務省としては「濫用するから待ってな」とは書かないわけで、当然こういう書き出しになるだろう。  ○  そもそも「共謀」とは,特定の犯罪を実行しようという具体的・現実的な合意をす...

date:2006年 05月 09日 22:53:43

プロフィール
志葉 玲(シバレイ)
志葉 玲(シバレイ)
(男)
HP:志葉玲Official Web Site
■1975年生まれ。番組制作会社を経て2002年からフリーに。イラク、レバノンなどの紛争地での現地取材の他、地球温暖化などの環境問題、共謀罪など国内政治まで幅広く取材している。

■志葉関係の本が相次いで出版されました!二冊とも、御一読いただければ幸いです。

『川田龍平 いのちを語る』 (川田龍平 著 志葉玲 写真/明石書店)

『たたかう!ジャーナリスト宣言 ボクの観た本当の戦争』(志葉玲 著・写真/社会批評社)
最近のコメント
[07/16] ブラッド・アイボリー~買わなければ殺されない ☆★永作博美 懐かしの映像!!!!
[07/16] ブラッド・アイボリー~買わなければ殺されない ●離婚!広末涼子に衝撃の事実!都内ラ.ブホ.テルで・・・。
[07/15] 地球温暖化から観る参院選―どの党・候補が人類の未来を救えるのか? スパイラルドラゴン
[06/29] 減肉のススメ~あなたが地球温暖化防止のためにできること 安.田美沙子大慌て! 『ちょっと聞いてや!』
[06/09] ビルマ(ミャンマー)被災者支援情報! ◆川田亜子 衝撃映像・・・・・悪魔になった真相とは・・・?!
[05/24] 「血塗られたダイヤモンド」の真実 d5
[03/15] 減肉のススメ~あなたが地球温暖化防止のためにできること kaga
[03/10] 減肉のススメ~あなたが地球温暖化防止のためにできること スパイラルドラゴン
[03/10] オウム返し症候群 法と道は相反せず
[03/02] 最も足らないのは“人的資源”~枯渇する石油、日本の対応は? 田仁
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索