気になる真相とペシャワール会の今後
アフガニスタンで誘拐された伊藤さんの遺体発見 NGO関係者ら確認
【8月27日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタン東部で日本の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の農業専門家、伊藤和也(Kazuya Ito)さん(31)が誘拐された事件で、事件が発生したクズクナル(Kuz Kunar)の地区長は27日、アフガニスタン警察が日本人男性の射殺体を発見したと発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP
ショックだ。ペシャワール会は、外国のNGOが煙たがられているアフガニスタンの中でも、最も住民と近く、協力しあってきたNGOの一つだ。今回の事件でも、犯行グループを地域の住民達が追跡し、伊藤さんを救おうとしたとされているが、これもペシャワール会がいかに地元住民から支持されているかを物語ることだ。
気になるのは、伊藤さんが殺された真相だ。タリバン側の発表を完全に鵜呑みにすることはできないが、犯行グループと治安部隊の銃撃戦で亡くなった可能性は捨てきれない。穿った見方だが、来月の臨時国会では、インド洋での米軍艦隊への給油活動の延長が審議されるが、日本・アフガニスタン両政府は、焦って早期の解決を求めたのではないか?それが故の強行作戦で、伊藤さんが犠牲になった可能性はないのか?時間をかけ、交渉すれば、伊藤さんは助かったのかもしれない。伊藤さんの犠牲を無駄にしないためにも、ことの真相は明らかにされるべきだ。中村哲ペシャワール会代表が現地に向かっているとのことだが、彼の今後の会見には大いに注目したい。
また、今回も「自己責任」と騒ぎたてるバカども(あえてこの言葉を使う。今なおイラク人質事件の際の政府の責任逃れのキャンペーンに便乗するのは、バカだ)がいるだろうが、そうした雑音に屈せず、ペシャワール会には現地での支援を続けて欲しい。彼らの活動のおかげで、どれだけの人々が救われているかは、今更私が語るまでもないが、荒廃しきったアフガニスタンの大地をよみがえらせるには、ペシャワール会の力が必要だ。
多くの場合、危険なところ、国連や現地政府の及ばないところにこそ、本当に支援を必要とする人々はいる。そのような地で活動することは、当然リスクを伴うし、場合によっては犠牲も伴う。だからと言って、誰も現地に行かなくなったら、誰が救いを待つ人々を助けられるのか。確かに、誰にでもできることではないが、今、私達にできることは、この危機において、ペシャワール会を応援し支えることであろう。
最後に、人のため危険な地域で奮闘した伊藤さんの志に敬意を表すると共に、深く哀悼の意をささげたい。
カテゴリー[ 戦争・紛争全般 ], コメント[10], トラックバック[2]
登録日:2008年 08月 27日 18:53:38
コメント
ペシャワール会の善行を否定する気はないけれど、
人が死んでるんです。
危険だと解っていて人を派遣してるんです。
結局国家予算が使われるんです。
両親が悲しんでテレビに出るんです。
勝手に自分たちのやってることを美化するのはかまわないが、
人が死んでるんです。
日本の会は何があったかも把握できないような組織なんです。
それでも、
それでも必要ですか?
「誰もが行きたがらない所に行き、誰もがやりたがらないことをする」
こんなキャッチしか考えられない人たちに、
人一人の安全を確認できない会を、
まだあなたは必要だといえますか?
伊藤さんのご冥福をお祈りいたします。
Jake @ 2008年 08月 27日 20:49:49
嘘つきの悪魔の国、中国、韓国、北朝鮮から日本を救いなさい。自分のところのハエも追えない者が他国のハエを追う、壊されていく日本にたいしてなんとも思わないのですか。
日本人 @ 2008年 08月 28日 05:39:01
>それでも、
>それでも必要ですか?
>壊されていく日本にたいしてなんとも思わないのですか。
幕末から明治に日本を背負って生き、死んで行った志士たちが、
あなた方のような言説を読んだら何て言うのだろう?
日本人の美徳とは、
損得ではなく善悪を優先して動くその美しさではなかったのか?
そしてその懸命さ、真摯な姿勢が、
世界中の尊敬を集めたのではなかったのか?
私は日本を、日本人を愛している。
だからこそ、一見関係の無いような他国の困った人々を救おうと、
活動する人々を支持し続けたい。
それこそが日本人の美徳だから。
あなた方に問いたい。
>それでも、
>それでも必要ですか?
>壊されていく日本にたいしてなんとも思わないのですか。
あなた方はそう言って他人を批判するが、
逆にあなた方は日本に対して何か一つでも行動したことがあるのか?
余談だが、幕末に日本を訪れた西洋人は、武士の気高さと、外国人居留チで働く人足たちのさもしい行動の差に大変驚き、「本当に彼等は同じ日本人か? 人種が違うのか?」と驚いたという。
私も含め、今の日本人は武士の気高さがあるのだろうか?
それとも人足のような醜悪な顔つきをしていないだろうか?
佐久間象山 @ 2008年 08月 28日 20:42:22
確かに伊藤氏は危険を覚悟の上での行動ですから、それを安易に批判する人物は「バカども」と言えるかもしれません
しかし、この人質事件を自衛隊の給油活動と無理やり関連付けし、日本政府を大した根拠も無しに安易に批判するシバレイさんも「バカども」と言われてもしかたないのかもしれませんね
debi @ 2008年 09月 01日 21:08:42
「キッコの日記」にこのサイトのリンクがあり、見てみました。
皆さんの言われている事は皆それぞれ事情は違えど
全て正論だと思います。
今回亡くなられた伊藤さんは同じ静岡県で年もあまり違わない為つい自分と重ねてみました。今回の事一個人の立場からすれば凄く立派な事だと思います。お金や地位や名誉そんなものよりもっと大事な物をきっと見つけられたんでしょうね。
その行動を「自己責任だ」とか「バカ」とかけなす事は絶対あってはいけないと思う。ただ一児の父の立場の自分にとって彼の行動に賛成できない部分がある。果たして自分の息子だったら送り出せるだろうか?無理だと思う。子の立場だったら・・・
やっぱり無理だと思う。
とかく最近の世の中は情報が多すぎてAの記事を読めばAの都合良い様に、Bのの記事を読めばBの都合良い様に書いてあり一体何が本当なのかがわかり難い。ただ行動を起こしている人、これは信じられる事が多いと思う。
そういった意味でもシバレイさんに期待してます。
ただ体には気を付けて下さいね。
pokuton @ 2008年 09月 02日 16:40:51
国を朝鮮人や創価学会に無茶苦茶にされている現状を
無視して外国人を助けに行くとは
ロンパリもいいところですね。
外国人の為に捨てる命があるならば
日本人の為に国内の朝鮮人や創価学会に対して
挺身攻撃を行うべきだと思います。
ちょんちょん @ 2008年 09月 12日 04:16:33
>外国人の為に捨てる命があるならば
>日本人の為に国内の朝鮮人や創価学会に対して
>挺身攻撃を行うべきだと思います。
テロリストか貴様は!気違いめ!貴様のような屑はコメントするな!貴様のような屑がいるから世の中が殺伐とするんだ!そのうち逮捕された・・・なんていう無様な格好を曝すなよ。
Wild Bird @ 2008年 09月 23日 22:24:36
とても考えさせられる記事でした。
tanaka @ 2009年 04月 29日 16:22:31
「バカども(あえてこの言葉を使う)」としているシバレイさんは現地の状況を日本にいる私たちよりよく知っているから、あえてこう表現したのです。自衛隊のインド洋給油参加は「日本が欧米軍隊に参加した」と現地ではとらえられているのです。中村医師は自衛隊派遣を国会で「有害無益」と言い切っています。アフガニスタンの人々にとっては、国連軍だろうと、NATO軍だろうと自衛隊だろうと全て外国の軍隊です。自分の国に外国の軍隊が機関銃を振り回しに来ることを誰が喜びますか。ましてや自分の国がその軍隊に空爆されたとなれば、憎しみばかりが増幅されるのは当たり前です。ペシャワール会では以前は赤新月社(赤十字のイスラム社会でのシンボル)と日の丸の組み合わせたものをシンボルマークとして使用していたそうです。自衛隊派遣で日の丸は消さざるを得なくなったそうです。「丸腰」の強さを主張できなくなってしまったのです。「あえて言うならば」伊藤さんを殺したのは自衛隊を派遣した日本政府なのです。中村医師もペシャワール会事務局も公式的にはこんな発言はしません。ただ、黙々とアフガニスタン難民の生命を守ることを実行しているだけなのです。国際正義とは何なのですか。テロとの戦争とは何なのですか。アフガニスタンやイランで起きている自爆テロの多くは夫や子どもを殺された女性が悲しみと憎しみのあまり自分の体に爆弾をくくりつけて行っているのです。欧米でも日本でもこれらの女性を「テロリスト」と呼んでいるのです。その土地で暮らす人々の喜びや悲しみを想像することさえできない貧弱な心が国際正義を振り回しているのです。
鳩山政権の自衛隊のインド洋派遣の中止を高く評価します。JICAの行う学校建設や職業訓練プロジェクトも評価します。でも、今本当に必要なことはアフガニスタンの人々の生命を救うことです。
常さん @ 2010年 03月 09日 06:06:56
コメントの規則に差別発言禁止とあるのに記事本体に「バカども」とはこれいかに。
aaa @ 2010年 07月 01日 19:29:05
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
原発危機:なぜ2号機ピットから噴き出てる水をバケツで受けない?
おめでとう!やったね. 汚染水の流出止まる 福島第1原発2号機 2011年4月6日 06時52分 http://www.excite.co.jp/News/science/20110406/Kyodo_OT_MN2011040601000068.html 福島第1原発2号機の取水口付近で高濃度の放射性物質を含む水が海に流出していた問題で、東京電力は6日、薬剤注入の結果、同日未明に流出が止まったと発表した。 とりあえず,2号建屋のピットから流出している高濃度放射性廃水を止めるための一番簡単な方法は下にバケツを置くことだ.バケツとしては前に自衛隊へりが上空から水...
date:2011年 04月 06日 09:17:41
男一人女一人いれば世界をもう一度産み出すことだってできる. Movie Review: National Lampoon's Adam & Eve たとえこの世界が廃墟になろうとも, たとえこの地上に一切れのパンを焼く小麦粉すら残っていなかったとしても, たとえこの世界からあらゆる植物の種が根絶やしになって失われたとしても, 水という水が干上がり魚たちが身を隠すわずかな窪みすら見つけられなくなったとしても, 男一人女一人いれば地上にはなお希望が残り,人間の冒したあらゆる過ちと残忍を リセットして,もう一度一から人類の系譜を紡ぎ直すことができるだろう. (馬場英治,真中...
date:2009年 04月 20日 01:39:29
- プロフィール

- 志葉 玲(シバレイ)
- (男)
- HP:志葉玲Official Web Site
- ■1975年生まれ。番組制作会社を経て2002年からフリーに。イラク、レバノンなどの紛争地での現地取材の他、地球温暖化などの環境問題、共謀罪など国内政治まで幅広く取材している。
■志葉関係の本が相次いで出版されました!二冊とも、御一読いただければ幸いです。
『川田龍平 いのちを語る』 (川田龍平 著 志葉玲 写真/明石書店)
『たたかう!ジャーナリスト宣言 ボクの観た本当の戦争』(志葉玲 著・写真/社会批評社)
- 最近のエントリー
- [08/30] いよいよ総選挙 投票のための参考情報
- [08/27] 気になる真相とペシャワール会の今後
- [08/09] 石油の絡むところ戦争アリ!米ロの代理戦争の場となるグルジア
- [08/06] 被爆63年目の核大国ニッポン
- [05/08] ビルマ(ミャンマー)被災者支援情報!
- [02/24] 減肉のススメ~あなたが地球温暖化防止のためにできること
- [01/28] 時事通信ってば!!
- [01/24] オウム返し症候群
- [11/30] 最も足らないのは“人的資源”~枯渇する石油、日本の対応は?
- [11/01] 長井さんの死とミャンマー(ビルマ)と日本
- 最近のコメント
- [11/21] いよいよ総選挙 投票のための参考情報 在特会
- [09/04] 香田証生さん殺害犯逮捕か?改めて問われる小泉首相の責任 一国民
- [06/19] 民主主義にケンカを売った「ヒゲの隊長」の問題発言 ゆいち
- [04/08] 「史上最悪」の核施設、青森で試験運転を開始~史上最悪の原発事故から20年目に チエ
- [03/15] 「史上最悪」の核施設、青森で試験運転を開始~史上最悪の原発事故から20年目に 雪音子
- [02/22] 「史上最悪」の核施設、青森で試験運転を開始~史上最悪の原発事故から20年目に 催眠術師 竜崎
- [01/22] いよいよ総選挙 投票のための参考情報 匿
- [12/20] 「史上最悪」の核施設、青森で試験運転を開始~史上最悪の原発事故から20年目に 催眠
- [12/20] 香田証生さん殺害犯逮捕か?改めて問われる小泉首相の責任 コギト
- [12/12] 民主主義にケンカを売った「ヒゲの隊長」の問題発言 通行人
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2009年 08月 [1]
- 2008年 08月 [3]
- 2008年 05月 [1]
- 2008年 02月 [1]
- 2008年 01月 [2]
- 2007年 11月 [2]
- 2007年 10月 [1]
- 2007年 09月 [1]
- 2007年 08月 [1]
- 2007年 07月 [1]
- 2007年 06月 [2]
- 2007年 05月 [1]
- 2007年 04月 [1]
- 2007年 03月 [1]
- 2007年 02月 [2]
- 2006年 12月 [1]
- 2006年 11月 [2]
- 2006年 10月 [4]
- 2006年 08月 [3]
- 2006年 07月 [1]
- 2006年 06月 [3]
- 2006年 05月 [4]
- 2006年 04月 [5]
- 2006年 03月 [3]
- 2006年 02月 [5]
- お気に入りリンク
- 検索