■ロータスの香り

停戦後、希望を託すラマダン月 - レバノン

【ベイルート/レバノン 26日 AFP】イスラエル軍の大規模な進攻により、国内では多くの人々が住居や職を失っており、皆一様により明るく希望のある断食月「ラマダン(Ramadan)」を望んでいる。先週末に開始したラマダン期間中、イスラム教徒たちは日の出から日没まで断食、禁酒を行う。日没後に行われるのは「イフタル」と呼ばれる伝統的な食事で、家族や友人と食卓を囲む。写真はラマダン3日目となる25日、ベイルート(Beirut)のモスクでコーランを読む礼拝者。(c)AFP/MARWAN NAAMANI

AFPBB News


由子は、偶然訪れた公園で水蓮の花を見かけた。

ぷかぷか スー 
ぷかぷか スー  
と、風に靡かれながら黄色い水蓮の花は
浮いていた

鼻を近づけてみると甘いような だけど
気持ちが軽くなっていくような
そんな感覚だった

由子は水蓮の花を見るのは初めてではないのに
なにか惹かれるものがあって
じーっと水連の花を見つめていた

池の中にぷかぷかと浮かぶ、黄色い水蓮


昔見た、黄色い光りに似ているのを思い出した。

由子はアジアへ旅したとき 迷い
古びた屋敷で足を止めた

何年も人が住んでいないような屋敷の窓は
閉じられ古びた匂いが立ち込めていた

屋敷の中を歩きまわりかつてバスルームに使われて
いた場所で翡翠色をしたカーテンを見つけた

奥にホワンとやさしく光る何かが見える

公園で偶然見つけた黄色い水蓮と
カーテンの奥に光る陽だまりが重なった。



由子は旅をするとき必ず、持っていく物がある

『お香』 だ

海外は日本と違って匂いがキツイ食べ物や
独特の国のにおいがあって敏感な由子は
寝付く前にお香を焚いて眠りにつくのが
習慣だった

アジアへ旅したとき持参したのは
蓮の香り

持っていくお香は毎回違うのだが
直感的にそのときは蓮の香りにした由子だった

窓の外を見ると夜が近づいていた

ふっ と突然 さみしい気持ちが襲ってきた

由子はお香に火をつけると安心した
それと同時に子どもがすすり泣く声がした

『さびしいよ ひとりになりたくないよ......  』


お香をもうひとつ 焚いた

電話のベルが鳴ったので由子はびっくりした
はぐれてしまった友達からだった
 
由子は屋敷を後にして友達のいる場所へと向かった

屋敷には水蓮の香りが立ち込めていた

......... ........................... ..............
..................................... ..........
......... ........ .... .........

黄色い蓮の花を見ながら
旅の思い出が見えた


由子は もう一度 ロータスの香りを持って
あの場所へ行きたいと
思った。

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登録日:2006年 10月 10日 08:46:53

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月見里 薫
出身地・・・東京都
血液型・・・O型
星座・・・・・てんびん座
職業・・・・・勤労学生
好きな花・・・スイレン、コスモス、スズラン
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