北朝鮮の不可解な行動

<イラン核問題>北朝鮮、イラン核開発に協力との報道を否定 - 韓国

【ソウル/韓国 27日 AFP】北朝鮮は27日、イランに核技術を提供しているとの報道を否定し、今後も「責任ある」核保有国として行動すると強調したと、北朝鮮の国営通信社、朝鮮中央通信(Korean Central News Agency)が伝えた。
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AFPBB News


北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は最近まで開催が不可能と言われてきたのに、アメリカと北朝鮮がベルリンで直接対話をしてから雰囲気が急に変わってきた。2月初めにも6カ国協議が再開され、北朝鮮は核施設の凍結など大幅な譲歩をする可能性すら指摘されている。本当に北朝鮮が大胆な心変わりをするのかどうか。過去、何度も裏切られてきただけに簡単には信用できない。事実、北朝鮮は核実験の準備とも受け取れる活動を続けていて、6カ国協議がうまくいかなければ、再び核実験を強行するのではないかとの観測さえある。硬軟両様の構えで臨む米朝の思惑について考えてみたい。

<北朝鮮北東部の不穏な動き>
北朝鮮は今年に入ってから、去年、北朝鮮が核実験を行った北朝鮮北東部の核実験場と見られるところで、再び人や車両の動きが活発化させている。例えば、トラックから設備のようなものをおろす作業などを、アメリカの偵察衛星が確認した。こうした活動は現在でも続いていて、核実験の準備をしている可能性があると情報当局ではみている。ただ、もし、核実験の準備だとしても、すぐに実験が行われる状況ではないともみている。というのは、核実験の準備は大きく分けて3つの段階に分かれる。第1段階は地下深くにトンネルを掘る掘削作業、第2段階はトンネルの中に核爆発装置を設置する作業、そして、第3段階は地上に放射性物質が吹き出さないようトンネルをコンクリートで封印する作業だ。第3段階の封印作業に入るともう後戻りはきかないので、まもなく実験が行われるということを意味する。現在は、まだ第2段階と見られていて、かりに実験の準備作業だとしても、すぐに実験が行われる状況ではないと、アメリカ情報当局では見ているようだ。

<北朝鮮の思惑>
北朝鮮のこうした活動は、アメリカとの対話が進み、6カ国協議がまもなく開かれようとする雰囲気の中で矛盾したものを感じるが、北朝鮮にとっては少しも矛盾はしていない。むしろ、アメリカと対話する大切な時期だからこそ、交渉を有利に進めるための外交戦術として、核実験の準備を進めているのではないかという見方が強い。つまり、硬軟両様の構えで、アメリカに対峙しようとしているのだ。実際に、北朝鮮の高官は「実験が行われるかどうかはすべてアメリカ次第だ」とまで発言している。また、別に軍事的な理由を指摘する見方もある。つまり、北朝鮮はまだ、1回核実験を行っただけだ。もし、その実験が成功だったとしても、一度の実験で得られるデータだけでは、核兵器を実用化するには不十分せあり、さらに数回は実験を重ねる必要がある。核兵器の実用化のため、再度の実験は不可欠であり、外交戦術などではないという見方も強い。

<アメリカも硬軟両様>
アメリカも北朝鮮との対話には前向きに取り組む一方、再度の核実験に備えて北朝鮮周辺の軍事力を増強し、静かに圧力をかけ始めた。韓国には、すでにレーダーに映りにくいステルス攻撃機F117を配備した。日本の沖縄にも、ステルス性能に優れた最新鋭の戦闘機F22を2月10日以降、配備する予定だ。F22は本国でも配備が始まったばかりで、海外に展開するのはこれが初めてだ。さらに、最新鋭の空母「ロナルド・レーガン」を日本周辺に配置する予定だ。アメリカは、去年、北朝鮮がミサイル発射を行ったり、初めて核実験を行った際にも、このように事前に軍事力を強化する措置は取らなかった。その意味では、アメリカも硬軟両様の構えであり、危機感の表れとも言えるだろう。(了)

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登録日:2007年 01月 29日 13:45:14

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プロフィール
島崎就成 <Shimazaki Shusei >
■職業:ジャーナリスト
■経歴:国際記者として、米ソ軍縮交渉、冷戦崩壊、湾岸戦争、北朝鮮問題など、安全保障問題を専門に20年以上、世界各地で取材を続ける。
■専門分野:軍事・安全保障 (軍備管理、国際紛争分析、日米同盟、戦争史など)
■ひとこと:国の安全に関わる問題は冷静に事態を直視し、現実の選択肢の中から迅速に解答を導き出すことが重要だ。なぜなら、危機は常にそこにあるからだ。「戦争は嫌だ」「断固報復しろ」というような、怒りや恐怖、嫌悪といった感情によって政策が決定されては断じてならない。
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