2008年 06月 09日

イラクの日常

自爆攻撃などで米兵1人含む14人が死亡、イラク

【6月9日 AFP】イラクでは8日、北部で車両爆弾による自爆攻撃で米兵1人が死亡し18人が負傷、さらに首都バグダッド(Baghdad)中心部や各地でも攻撃が相次ぎ、民間人計13人が死亡した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Benjamin Morgan

AFPBB News


気になる本
「イラクは食べるー革命と日常の風景」 岩波新書 新赤版
酒井啓子著
出版社:岩波書店 価格819円


 以下、 [朝日新聞 書評 掲載]2008年6月1日より

 [評者]小杉泰(京都大学教授・現代イスラーム世界論)


■混迷は極まり、戦火の暮らしは続く

 [large]イラクをめぐるニュースは、戦闘やテロなど悲しいものが多い。治安も経済状態も悪く、人口2500万人の1割が国外難民、ほぼ同数が国内難民化している。豊かな農業と産油国のおもかげは、とっくにない。しかし、それでも日常の暮らしは続く。

 人々の生活の中で一番大事なものは、日々の食べ物であろう。日本におけるイラク研究の第一人者による新著は、最近の4年間の政治状況を鋭く分析することを縦軸として、横軸では食にまつわるイラクの文化と社会を生き生きと描き出している。前作『イラク 戦争と占領』の続編となるが、料理やお菓子の写真とレシピも掲載され、ユニークな作りの中に貴重な情報が満載されている。

 冒頭から、川魚を焼いたマスグーフ料理が登場する。素材はチグリス川でとれる巨大なコイの一種で、それを背開きにして、薪でおこした火で焼く。異国で、戦乱がおさまるのを待っているイラク難民は、望郷の念とともにこの料理を思い出す。

 評者が好きなダーウド・パシャというアラブの肉団子も登場する。名称はバグダッド統治者に由来するが、イラクではなぜか別の名で呼ばれ、料理の仕方も少し違うことを初めて知った。近隣のアラブ諸国との食文化の微細な違いも描かれ、非常に興味深い。

 イラク情勢は、混迷の極致に見える。最近は宗派対立が前面に出ているが、実態は民兵を擁する党派の権力闘争、と著者は喝破する。過去には、宗派を基盤とする政治組織は全くなかった。不安定な政治の中で力と数の争いが激化し、諸党派が急激に宗派による動員へ傾斜している。

 イラク戦争は、超大国の軍事力を利用するという前例のない形で、イスラーム革命をもたらした、と著者はいう。米国にとって不満であろうとも、この現実はもはや変えられない。そして、どの党派もすでに、いつかは来る米軍の撤退後に備え始めている。

 平和の訪れまで、どれほどかかるのであろうか。著者も、楽観はしていない。変転する政治情勢を注視しなければならない。

    ◇

 さかい・けいこ 59年生まれ。東京外国語大教授。『イラクとアメリカ』ほか。

カテゴリー[ 戦争 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 09日 21:49:37

星出さん「地球は美しい。素晴らしく、はかない存在。」

星出さん「地球は美しい」、宇宙ステーションから交信

【6月8日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に滞在中の宇宙飛行士、星出彰彦(Akihiko Hoshide)さんは8日、都内の福田康夫(Yasuo Fukuda)首相と交信した。

 福田首相は、学生らとともに、星出さんと交信した。星出さんは、ISSで、日本初の実験棟「きぼう(Kibo)」の設置を行った。

 星出さんは、実験棟「きぼう」の丸い窓を示し、「ここから見える地球は大変美しい。本当に素晴らしく、はかない存在だと感じました」などと話した。(c)AFP

AFPBB News


「美しい」と感じる、同感できそう。

何が「素晴らしい」存在?が、また、どうして「はかない存在」と感じられたのだろうか。

ヒトは、愛を語り合いながら紛争を繰り返してきた。これからも愚かな歴史を繰り返す可能性は高い。今生きるヒトに課せられた役割何なのだろうか。これからも「はかない存在」としてあり続けるのだろうか。

気になる本
桃井和馬著
「この大地に命与えられし者たちへ」
[strong]出版社:清流出版 2400円

 [large]フォトジャーナリスト。1962年生まれ。これまで140カ国を「紛争」「地球環境」などをテーマに取材・撮影し「文明論」を展開。第32回太陽賞受賞。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会員会員。

][large]ひたすら途上国を旅し、地球の歪みを取材。
[large]18歳の時から20数年間に亘って140カ国余りを取材、現代文明と人間のあり方を問い続けてきたフォトジャーナリスト、桃井和馬さん。紛争と飢餓、貧困などのテーマを追い、取材はボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク、アフガニスタン、チェルノブイリ、ルワンダなど、難問を抱えた国と地域が多い。
「民族」が原因といわれるジェノサイド(集団殺戮)が発生したルワンダへの4度目の取材は2005年4月。事件発生から12年が経っていた。民族差別はなくなり平和を保つ村。が、どの家も、なぜかドアと窓が閉められたままの日常生活があった。その現実をカメラに収め、「閉ざされた心」と言葉をそえ、「ルワンダの平和。それは今も繊細なガラス細工のようなものだ」とも書いた。(「この大地に命与えられし者たちへ」)
                              もしもししんぶん2007年8月23日号より

[/small][strong]「生命がめぐる星 ー地球ー」
桃井和馬著
出版社:フレーベル館 1500円[/large]

チェルノブイリ原発事故の影響で、高濃度の残留放射能が確認されている町に、今も家族と住み続ける少女の写真がある。悲しいほど深刻な人間の行為に気付かされ、わが身の無力さが刃となって心に突き刺さるような一枚の写真。桃井さんは、人間社会が抱える様々な歪みは、先進国よりも、政治や経済が不安定で混乱が続く途上国により明確にあらわれ、世界の片隅で生きる人々の日常のひとこまに物事の本質が見えてくる、いう。
 写真と文章で表現される桃井さんのドキュメンタリーは、単なる客観的な事実報道ではない。絶望的な現場へ自ら身を置き、真正面から対峙する精神力の強靭さが、被写体をとおし、読者の生命を揺さぶる。「被写体に向かうとき、何を訴えているのか、何を伝えたいのかを問いかけます。戦争や紛争を起こした人間が環境を破壊し、生物たちの叫び声が聞こえてきます」桃井さんがシャッターを切る瞬間である。


                         もしもししんぶん2007年8月23日号より

カテゴリー[ 環境 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 09日 12:59:37

カレンダー
< 2008年 06月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30




プロフィール
happy
PEACE GLOBE
あぁ、今日も楽しかったな。

明日もきっとすがすがしい一日だ。

そんな毎日を送りたいんです。
最近のコメント
[10/16] 格差をなくす行動の日 通りすがりです
[10/18] 人気の観光スポット 原発事故現場 智太郎
最近のトラックバック
お気に入りリンク
検索