普通に常識的な新年

70人の「他人」に遺産相続?奇妙な遺書残した男性 - ポルトガル

【リスボン/ポルトガル 14日 AFP】独身で子供のいない資産家が、財産を70人の「見知らぬ人」に相続した。
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(c)AFP/Aamir QURESH

AFPBB News


 年も明けて、1月ももう半ば。

 気分に流されるのも面倒くさいし、いつもと変わらぬ何日間だといつも思おうとするのだけれど、やっぱり大晦日あたりから3が日あたりにかけての何日間かは、いつもと変わらぬ何日間なんかにはやっぱり何だかならなくて、いつでも食おうと思えば食える餅を、いつも以上に食い、「またお笑いか。もうええわ」とかいいな

がらダラダラお笑い番組をゴロゴロして見、「さむいさむい」と神社で並んで手をあわせ、夜中に窓外に耳をすませて「やっぱり静か」としみじみとする。

 適当な生活をおくりながら年をとりはじめると、いろいろ意味のあった何かが、いつもと同じ何かになってしまうけれど、この年末から年始にかけての何かは、なかなかしぶとく「普通」に少し意味のある何かとして、いまだしっかりと残っているようで、つい数日前から、年に何度もひく風邪を、早くもひいているのだけれど、そんな最中にも、心のなかでひっそり「初風邪」とつぶやく僕がいて、何をするにも「初歯磨き」「初うんこ」「初お茶」と「初」をつけては、はしゃいでいた頃の名残が、厄年なのにもかかわらずまだあったりするのに、少し笑ける。

 さて。

 「常識」だとか「普通」だとかいわれると、長い間僕は「常識って何」「普通って何」と反論する側で過ごしてきたけれど、落ちついて「普通」に考えたら、やっぱり「常識」や「普通」というものは、ある。

 人はだいたい、とりたてて強くこだわりのない物ごとに関しては「常識」や「普通」を何となく選ぶ。そういうときのために、たぶん「常識」だとか「普通」はあって、喪服という「普通」があることで、いちいち誰かが死んだとき何を着ればいいのか考える必要がない。あれをもし、いちいち考えなきゃならないとしたら、それはなかなか大変な問題で、そんな難しい問題に、誰かが死ぬたんびにいちいち立ち向かわねばならないのだとしたら、今より葬式に参列する人は絶対に、減る。

 もちろんすべての「普通」や「常識」がそんなに単純な構造をしているわけではないとも思うけれど、ひとつひとつ検証してると長くなるので、ここはそこらあたりの「普通」と「常識」だけにしておく。

 だいたい、人にはやっぱり何にだって「こだわり」があるというのは錯覚で、ほとんどの人はそんなに何にでも「こだわり」なんかない。ほぼ「何でもいい」と思っている。
「何でもいい」と思っていることを認めるのが何だかいやなだけで、だいたいの人は、だいたいのことを「何でもいい」と思っている。

 けれども、もちろんまったく何も「こだわり」がないわけではない。いくつかの事柄にだけは強い「こだわり」を人は持っている。しかし、その「こだわり」は、たいがい「普通」の範疇内か、逸脱してもそんなに大きく逸脱するわけではないので、大した問題は起こらない。それくらい知らず知らずのうちに「普通」に浸食されているのだという、またまあ別の問題があるけれど、これも長くなるので、ふれないでいく。

 だけれども、なかには「普通」から大きく逸脱する「こだわり」を持っている人がいる。悲劇はおうおうにして、そんな場合に起こる。そもそもの成り立ちを忘れた「普通」や「常識」が、その逸脱した「こだわり」を持つ人におそいかかる。逸脱のある「こだわり」は「非常識」とされ、つぶされてしまう。そもそも、それほど強い「こだわり」があるのなら、必要のなかった「普通」や「常識」が、「こだわり」のない人用に用意されていた「普通」や「常識」が、成り立ちを忘れて「こだわり」のある人におそいかかる。

 働かず、人とも会わず、残ったお金は電話帳で適当に選んだ人にあげるだなんて。まったくもう夢のような一生でわありませんか。

 大変おそくなりましたが。今年もよろしくお願いします。なるべくコンスタントに更新してゆくことを心がけたいと思いますが、年頭の「心がけたい」なんて「そうはならない」と同じ意味ですので、その程度に受け止めといていただければ、と思います。



 

コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2007年 01月 14日 20:02:49

コメント

ここ。かなりコンスタントに更新されているのではないでしょうか。
いくつかの気になるブログを「お気に入り」に入れてますが
桜井のお気に入りのその中で澄さまのフォログは更新が早い。
「え、そうなん?」
え、そうっす。
ブログ的なものをやらなきゃいけなくなった桜井は急に不安になって澄さまのところへやってきてしまった。
いつもは慌てず騒がず眺めているのになぜかコメント欄に入力している。…どうした私。
とにかく澄さまのようにちゃんとつづけられたら…。と思う。
そう思われてしまうほどになった澄さまのフォログ。
今年も読みます。ええ読みますとも。好きですから。

久しぶりなのに唐突にストレートに告白して去る。
これ初コメント。

桜井浩子 @ 2007年 01月 18日 01:14:46

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山下澄人
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「FICTION 」主宰。映像、ラジオドラマのシナリオも手がけ、2005年には初監督作品「ON THE ROCK」を発表。

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