大人のはしゃぎ方

街に迷い込んだヒョウ、無事に保護 - インド

【ガウハティ/インド 4日 AFP】北東部アッサム(Assam)州の人口密集都市、ガウハティ(Guwahati)に迷い込んでいたヒョウが3日、保護された。野生動物保護当局が伝えた。野生動物監視職員がAFPに語ったところでは、やじ馬たちに驚かされたヒョウ(大人のオス)が3人に怪我を負わせたという。写真は同日、ガウハティで、鎮静剤を打たれたヒョウを抱えて運ぶ職員。(c)AFP/Biju BORO

AFPBB News


 大人になるとあまりはしゃがないようになるのは何故なのか。

 子供のときは、どんな些細なことでもあんなに阿呆のようにはしゃいでいたのに、アイスキャンディーの当たりが出ただけであんなにはしゃげてたのに、大人になるといつの間にか、少々のことでははしゃがなくなる。

 なら、ほんとうに心のなかでも大人は、はしゃいでないのかというと、じっくり見てるとそうでもない。

パチンコ屋なんかだと、どんなにしぶい顔をした大人も当たると「いやっほー」と思わず声を出す寸前の顔をする。ただ、おばちゃん意外はあまり表立ってはしゃがないというだけである。そう。大人でもおばちゃんは邪気なくはしゃぐ。

 では何故、おばちゃん以外の多くの大人は表立ってはしゃがなくなるのか。

 それはたぶん、どこかで「大人ははしゃがない」もしくは「はしゃぐものではない」という刷り込みや、幼稚にはしゃいでゆるされるのは子供だけで、大人が同じようにはしゃいでいたら「ばか」だと思われるという無意味な思い込みによるものと思われる。

 まあ実際は、何度も経験すれば先が読めるし、はじめてのときのようにはしゃげなくはなるのも事実ではあるけれど、けれどもそれは慣れただけであって、慣れてないものまではしゃがなくなるのは、やはりおかしい。

 たぶん大人は、そうした無意味な刷り込みや思い込みによって「はしゃぐ」「泣く」「あせる」「あわてる」「わらう」等の、ようするに喜怒哀楽が、子供のときのようにもうあんなにない、と、どこかで高をくくっているフシが、ある。高をくくってしまっているから、もう自分はそんなにはしゃげなくなったと、思い込んでいるフシが、ある。

 けれども、それはあくまでも「高」であって、実際はやっぱりそうでもない。どんなに手練の大人でも思わずはしゃいでしまいそうになるときがある。がんばって「別になんでもないけど」をよそおってみるけれど、そこで何をがんばっているのかの意味は何だか自分でもいまいちわからない。

 だいたい、いくら年をとっても(といっても、自分の年までのことしかわかりませんが)、夢で誰かに追いかけられてあわててる、あのあわて方は子供のときと変わらない。いくつになっても夢のなかでは子供のときと同じ強度であわてて逃げるし、泣くし、笑う。ということは、大人になったからといってそのボテンシャルが落ちたという訳ではない。

 ダンディーだとか何だとか、苦みばしったとか何だとか、クールだとか何だとか、はしゃがない者こそ「素敵な大人」的な無用な刷り込みをするからこんなおかしなことになるのである。そんなことをするから、逆に異様にはしゃいで「少年の心を持った僕」みたいなことを殊更アピールするめんどくさい大人があらわれるのである。

 子供は無邪気というけれど、意外と多くの大人も実は無邪気なのではないかと僕はにらんでいる。なのなら、あまり無理をして「邪気だらけ」みたいな顔をしなくてもいい。

 しかしまあヒョウ1頭(ま、大変なことではあるけれど)で何人集まっているのだろう。そりゃヒョウもびっくりして暴れて噛んだことでしょう。

 ヒョウを抱えたおっさんの隣の尻尾を持ったおっさんの得意げな顔とその隣のおっさんの無責任で楽しそうな顔。大人げないとこの国ならきっといわれるであろう、そんな無邪気で無責任なはしゃぎっぷりが何だかとっても笑けてしまう。

コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2007年 02月 06日 01:50:43

コメント

>異様にはしゃいで「少年の心を持った僕」みたいなことを殊更アピールするめんどくさい大人があらわれるのである。

あれは確かにめんどくさいですね(笑

けれども「かわいいもの」に敏感に反応して
はしゃぐ女性はかわいいです。

不思議と「少女の心を持った私」
をアピールされるめんどくささは感じないです。

はしゃぎ度にもよりますが。

yuko @ 2007年 02月 06日 21:33:25

制作子さんの日記を読み、嬉しさのあまり
こちらに書き込ませていただきます。

シアターZOOの年間優秀賞おめでとうございます。
この受賞、勝手に確信しておりました。
今日の札幌はいいお天気でよかったけれど、
道が滑りやすいので気をつけてくださいね。

山下さんに会えるわけでもないのに、
今日の私はたぶん一日中「はしゃいで」います。

J.K @ 2007年 02月 08日 12:45:34

ありがとうございます。

「すすきの」から「中島公園」のちかくにある劇場まで歩いて30分かかりました(地元の人ならわかりますよね。それがかかり過ぎだということが)。

山下 @ 2007年 02月 09日 22:00:43

大丈夫ですよ、山下さん。大事なのは転ばずに歩くことです。
ちなみに「ペンギン歩き」をすると転びづらいようです。
歩く時ちょっと恥ずかしいけど…

J.K @ 2007年 02月 10日 17:54:41

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プロフィール
山下澄人
(男)
FICTION WEB
FICTION構成員の日々
「FICTION 」主宰。映像、ラジオドラマのシナリオも手がけ、2005年には初監督作品「ON THE ROCK」を発表。

新作公演 FICTION Vol.30「しんせかい」

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