いいものはいいのか

「最も有名な家」、ついに立ち退き請求に応じる - 中国

【北京/中国 3日 AFP】重慶(Chongqing)の大規模開発地で2日、呉蘋(Wu Ping)さん(49)の所有するれんが造りの2階建ての建物がついに取り壊された。呉蘋さんは3年にわたり立ち退きを拒んでいたことで注目を集めたが、再開発が進む現場に取り残され、ついに開発者との立ち退き合意に至った。写真は同日、取り壊される建物。(c)AFP/ROBERT SAIGET

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     たまにゴッホと弟のテオがやり取りした「書簡集」を読みながら寝るのだけれど、先日またそれを読んでいて「うつらうつら」しながら「ふ」と考えた。

     というのは、「ゴッホの絵」というのは今ではびっくりするくらいの高額で取引されていて、でまあ一般的に「いい絵」とされていて、たくさんある「いい絵」の

    なかでも筆頭クラスに分類されている「いい絵」で、たとえば何も知らない子供がお父さんが買ってきた(ほとんどそういう状況はないだろうけれども)「ゴッホの絵」を前にして「へたくそ」などといおうものなら「このたわけもの」と、きつく叱られて、どれほどゴッホが偉大な画家かということを叩き込まれるであろう「絵」となっているのだけれど、生前はそうでもなかった。ていうか「気持ちの悪い絵を描く絵描き」的な評判の、ほぼ無名の絵描きであった。

     それが証拠にその「書簡集」には売れない絵についてゴッホと弟のテオは涙ぐましいやり取り、例えば、あまりに売れずになかば「やけ」になりかける兄ゴッホを、弟のテオは「にいさんの絵は素晴らしいのだから」と慰めたりなだめたり、といったやり取りがたくさん残されている。

     これはどういうことなのだろう。

     今は何十億円という金額で取引されている画家の絵を「気持ち悪い」としかいえなかった、その当時の人らの目は「ふしあな」だったということなのか。

     「いいものはいい」という考え方がある。

     「いい」ものは、とにかく「いい」のだという、よく考えるととても強引だけれども、その反面、とてもロマンチックな、まあなるべくならそうであっほしいと思わず思ってしまう考え方である。

     けれどもそうなると、前記の「ゴッホ」の例がやっぱりわからなくなる。「いい」とされている「ゴッホの絵」が「いいものはいい」の「いい」なら、その当時だって「いい」はずで「気持ち悪い」なんていわれ方はすることはなかったであろう。

     「有名」というのもそうで、それが「有名」であるには、それが「有名」である場においてでしか基本的には成り立たない。けれども、いつのころからか「有名」なものにはそれなりの「質」のようなものがそなわっていて、だから「有名」になるのであり、で、その「質」というものはほぼ万国共通で、時代をも超える的ないわれ方がある。

     だから有名な「ゴッホの絵」は、それにふさわしい「質」をそなえており「質」は洋の東西を問わず、時も超えるし、わからないものは「見る目がない」とされるはずなのだけれども、けれどもくどいが「ゴッホ」は生前「気持ち悪い絵を描く絵描き」であった。

     いったいどういうことですねん。

     とかいうと、まず「いい」と独断で判断する奇特な人があらわれたのだ、という人がいる。その人は奇特な人だから方々で「いい」とふれ回る。するとなかに「ああたしかにね」という二番手の奇特な人があらわれる。二番手があらわれればしめたものだから三番手、四番手があらわれる。気がつくと何百番手まであらわれたのだ。とかと。

     けれどもそうなったからといってみながゴッホになるわけではない。となるとやはりゴッホは世間のいうとおり「ほんもの」だということなのか。だけど「ほんもの」は「ほんもの」だから「ほんもの」なのか、みんなが「ほんもの」と思うから「ほんもの」なのか、という新手の「なぞなぞ」が顔を出す。

     
     
      

    コメント[3], トラックバック[0]
    登録日:2007年 04月 04日 05:46:11

    コメント

    で、山下さんはゴッホの作品をどう思っているのか?(笑)

    死んだ後に評価されても嬉しくないな~
    でも、必要なホンモノらしきものは、やっぱり残るのかな?
    時代に生きる人たちの感性が求めれば
    それは陽の目を見るのかもしれないし…
    あと50年でもしたら今あるものの何が残って評価されているのか。
    だいたい私は生きていないし…(笑)
    今の時代のホンモノってなにか???

    ホンモノかどうかなんて実のところ関係ないよね。
    自分が良いと思うかどうか。
    知ったかぶりして、あ~だこ~だと言っている人を見ると
    あなたの見解こそ独自のホンモノのなのか???と疑りたくなる(笑)

    美味しい、まずい…なら簡単なんだけどな~(笑)
    あ…でも、味覚ってかわりますよね~
    昔苦手だったピーマンの苦味…今は好きです(^_^;)

    あ♪それから、山下澄人氏・FICTION☆
    私の中ではワクワクのホンモノです(*^_^*)
    そう言われても、当の本人は
    「へ~???」ってな感じですかね?(笑)

    kiki @ 2007年 04月 05日 10:50:06

    自分の小学生のときの夢は、「教科書に名前が載るような人になる」だった。
    今は、教科書に名前が載らなくてもいいから、宝くじで3億円当てたい。

    ぶり @ 2007年 04月 05日 23:07:12

    印象派ではゴッホとモネが比較されてるらしく
    ゴッホは仲間も少ない苦悩の絵描きさんで
    一方モネは家族や仲間に恵まれ幸せな一生だったと何かで読んだ。

    あたしはどっちかというとゴッホの人生に共感する。
    それでも「自分の絵は将来絶対に認められる」と信じていた人だから。

    そして現在に至る訳で。
    ゴッホにしてみれば「ざまあみろ」ってとこなのかな。

    yuko @ 2007年 04月 11日 01:57:39

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