体裁

北京五輪中、タクシー運転手の坊主頭は禁止

【6月28日 AFP】中国初の北京五輪開催に備える北京市で、厳しい労働条件にあえぐタクシー運転手がまた「標的」となった。
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(c)AFP

AFPBB News


 あまりあけすけでも困るけれど、だからといってあまり「よそいき」なのもつまらないもので、その微妙なさじ加減が「心地よい」か「そうでもない」かを分ける。

 けれども「東京」といいつつ「東京」にはなく「千葉」にあるあの有名な遊園地のように、微に入り細に入り計算しつくされた「ウエルカム」を良しとする人がい

るかと思えば、無防備な、けっして外部の人間に好ましいとは思えないけれどもそれでも、そんな「素顔」を好む人もいるから、いちがいに「こうしてればいい」というものがあるわけでも、ない。

 運転手が坊主でも「別に」という人もいれば「不快」と思う人もいて、どちらにあわせるかは、あわそうとする人らの考え方ではあるけれど、その昔、東京でオリンピックが開催された際、ベランダの手摺に布団を干すのを「やめましょう」的なアナウンスが国家規模であったというから、大多数の人びとに不快感を感じさせないでおこうという目論みというのは、そのような「バカバカしい」くらいのものが功を奏するものなのだと、あわそうとする人びとは考えるものなのかもしれないけれど、それも何だかとても、パカっぽい気もする。

 死んだ母は、家庭訪問の際、いちばん「いい」と思われる服を着て、担任を待っていたりした人で、家の中で「よそいきてどうやねん」と子供心に思ったし、だいたい、狭い犬小屋みたいな家で、そんなかっこうをしてたって、よけいに不細工なだけで、いつもの感じでいいのに、と口にしたら「子供はだまっとき」と、ものすごい剣幕で怒られたことがあったけれど、まあ確かに、だからといって、いつものテラテラの服で担任をむかえるというのも、今思うと可愛気がないし、かといって体裁をつくろいすぎるのも、何だかうすら恥ずかしいものがある。

 外野に立てばいくらでも「あーだ」「こーだ」いえるのが体裁で、つくろう側となると、どこまでつくろえばいいのか、どこら辺ならつくろわなくていいのか、考え出すとこれはもうほんとうにむつかしい問題で、問題がこのようにむつかしくなると「センス」という言葉で片付けたくなるけれど「センスがない」と見切られるのは、何よりもおそろしいので、なおのこと頭を悩ませる。

 けれども、どんな大きな「国家」でも、このような問題になると、貧乏人の家の家庭訪問と同じレベルの右往左往をするのだなぁと思うと、親近感に似た何かを感じつつ、少しこわくも、ある。 
  

コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2007年 06月 30日 02:44:32

コメント

体裁とか世間体とか
あまり気にせず大きくなったあたしやけど
最近、気にするようになりました。
それが「大人」になるということなら
あたしはあまり、やっぱり、「大人」になりたくないなぁ。
しかしながら世知辛き浮世、そうも言ってられないんよねぇ。

yuko @ 2007年 07月 04日 04:36:12

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「FICTION 」主宰。映像監督作品に「ON THE ROCK」。季刊誌『真夜中』 (リトルモア)5号にエッセイ掲載中。劇についてのワークショップを時々開催中。

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7月22日(水)から26日(日)
富良野 富良野演劇工場
9月 3日(木)4日(金)
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