半クラ主義
【8月27日 AFP】カトリック教会の「聖人」に限りなく近いとされるマザー・テレサ(Mother Teresa)がしたためた私的な手紙が、近日出版される書籍の文中で公表される。
≫続きを読む…
(c)AFP
僕はべつに何かを特別に信心しているわけでもないし、この先もおそらく何かをとりたてて信心するようなことはないとは思うけれど、このマザーテレサの記事
は何かとても何ていうか、わかる気がする。
神さまでも何でも、肉眼には見えないものを疑いもなしに「あるもの」として語られても、見えない他人には届かない。
「ある」と信じたいけれど確証はなく、ときどき確証みたいなものを感じたような気になったりするけど、次の日にはまた消えていたりして、だからそれを「これこれこう」と、はっきりと言葉には出来ないけれど、だけどそこには確かに「何か」はあって、もしかしたら死ぬまで、その「何か」に対して確証なんか持てないかもしれないけれど(ていうか、おそらくたぶん持てないのだろうけれど)、それでもそれらへにじりよろうとすることが、何ていうか、とても大事なことなんじゃないかと思う。
何かを疑いもなしに「ある」と断定し、一見、迷いのない状態に、なるべく自分を置けば「安定」している気はする。そうすれば「さざ波」のたたない一見平和な日々を送れるような気がする。だけどそうしたとたん、たぶん何かとても大事なものが殺されてしまう。だいたい迷いのない人の佇まいはうさんくさい。はずかしい。
劇もそう。
今、公演のために北海道に来ているのだけれど、だからここの更新が滞りがちになっているのだけれど、とか遠回しにいい訳をしているのだけれど、それはともかく、何度も劇を行っていると、少しずつ「無駄」がとれてまとまっていこうとする。それはたぶん無意識で、くり返していくうちに、当初かかえていた「不安」な要素が何かに置き換えられて「安定」しようとしていくのだと思う。けどもそうなると何かがあきらかに死ぬ。だから、何度もくり返すときは、そこらの「無意識に安定していくものら」に対して敏感になっていなければならず「そんなあんた、せっかく安定したのだから」という横着に立ち向かわなければならない。目指すはたえず半クラッチの状態、ローでもセコでもサードでもトップでもなく半クラッチの状態。昔よくぼんやり口を開けてアホみたいな顔をしていると大人に「何を半クラの顔しとんねん」と頭を叩かれたけれど、あえてその顔の状態にするのである。いうなれば半クラッチ主義。ちぢめて半クラ主義。マザーさんの話しから若干ずれている気がするけれど、大事なのはそこなのである。
ふふふ
さ、劇場へでかけよう
コメント[6], トラックバック[0]
登録日:2007年 09月 26日 10:29:07
コメント
大変長らく失礼しました。ようやく書けました。
山下 @ 2007年 09月 26日 10:51:17
やったね!
澄さまの作文大好きさ。
半クラ主義。
かっちょえー…。ほぉーっ…。
桜井浩子 @ 2007年 09月 26日 22:58:56
時に、高度1万mから世間を見渡したり、ある時は、地上0.5mmで世の中を見上げたり。 そうゆう澄人兄さんの視線に「はっ」 と、することがあります。
それを、『半クラ主義』だとゆうのかよく判りませんが、
まぁ、およそ月並みな視線でしか世の中が見えないモノにとっては、「はっ」 と、させられる機会を自分で劇場に求めないと成長できる訳がないのでありまして。
だから、ゆうンぢゃないのですが、『兄さんのお芝居はいい』のでありまして。
つまり、半クラの出来ないボンクラは、兄さんの虜になってしまうのだと思われ。
何が言いたいのかとゆえば、札幌の成功を西から応援しておる訳で。
拝啓、兄さん。 西のボンクラは、「はっ」 を、求めております。
大番頭 @ 2007年 09月 27日 11:48:57
今日札幌で見てきました。
いやあ、やっぱりさすがの山下芝居。もうもうもうもう天晴れ。超素敵です。
諸般の事情で行けるかどうかわからない、前回同行した友人にも
日曜日までの間に頑張ってみれ と言っておきました。
笹姐 @ 2007年 09月 27日 23:43:01
「うさぎのもちつき」と「うさぎがもちつき」を味があるな~と生意気に思い、雇われマスターと、取り立て屋のお兄ちゃんの独り言が、頭にのこり、名前検索したら、ここにたどりつきました。
コメント読んでたら、芝居もみたくなるし・・・。
なんか、いい人みつけた感じ・・・・・。
kumi @ 2007年 09月 28日 11:45:29
>それでもそれらへにじりよろうとすることが、何ていうか、とても大事なことなんじゃないかと思う。
同感です。
公演、おつかれさまです。
でも半クラはむつかしいです。クラッチ痛めるし・・・。
yuko @ 2007年 10月 04日 03:56:42
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- 山下澄人
- FICTION WEB
- FICTION構成員の日々
- 「FICTION 」主宰。映像監督作品に「ON THE ROCK」。季刊誌『真夜中』 (リトルモア)5号にエッセイ掲載中。劇についてのワークショップを時々開催中。
FICTION Vol.31「ディンドンガー」
東京 新宿シアターモリエール
7月22日(水)から26日(日)
富良野 富良野演劇工場
9月 3日(木)4日(金)
旭川 シアターコア
9月 6日(日)
札幌 シアターZOO
9月 9日(水)から13日(日)
yamashita@fiction.gr.jp
- 最近のエントリー
- [07/01] 稽古休み
- [06/23] 鬱蒼とした森の中より 2
- [06/15] 鬱蒼とした森の中より
- [06/07] 少し前の「そのとき」
- [06/01] 梅雨前の雨。牡蠣みたいな痰
- [05/25] いのち大切に
- [05/20] ワークショップ終了
- [05/12] 回復期
- [05/01] 昨日今日
- [04/23] イメージ
- カテゴリー
- 月別アーカイブ
- 2009年 07月 [1]
- 2009年 06月 [4]
- 2009年 05月 [4]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 03月 [4]
- 2009年 02月 [4]
- 2009年 01月 [4]
- 2008年 12月 [5]
- 2008年 11月 [4]
- 2008年 10月 [6]
- 2008年 09月 [3]
- 2008年 08月 [5]
- 2008年 07月 [2]
- 2008年 06月 [3]
- 2008年 05月 [2]
- 2008年 04月 [4]
- 2008年 03月 [2]
- 2008年 02月 [3]
- 2008年 01月 [5]
- 2007年 12月 [3]
- 2007年 11月 [3]
- 2007年 10月 [5]
- 2007年 09月 [1]
- 2007年 08月 [1]
- 2007年 07月 [3]
- 2007年 06月 [3]
- 2007年 05月 [3]
- 2007年 04月 [4]
- 2007年 03月 [3]
- 2007年 02月 [4]
- 2007年 01月 [3]
- 2006年 12月 [3]
- 2006年 11月 [3]
- 2006年 10月 [4]
- 2006年 09月 [3]
- 2006年 08月 [4]
- 2006年 07月 [5]
- 2006年 06月 [3]
- 2006年 05月 [5]
- 2006年 04月 [3]
- 2006年 03月 [3]
- 2006年 02月 [5]
- お気に入りリンク
- 裏SUPERMIND
- Wake up!~orieの部屋☆
- 78のうわごと日記
- 保坂和志公式ホームページ
- 検索